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塗装で使う道具(刷毛、ローラー、スプレー)の種類と特徴

外壁塗装では様々な道具を使います。一つの道具があれば良いわけではなく、塗装する箇所によって使い分けることが大事です。

各道具にはメリットとデメリットがあるため、それぞれの道具の特徴を知っておくとDIYなどでも役に立つでしょう。

このページでは、塗装で使う道具と種類の特徴について紹介していきます。

■塗装を行う道具は3種類

塗装で使用する道具には、刷毛、ローラー、スプレーの3種類があります。以下で、それぞれの道具の特徴について詳しく説明しましょう。

 

■刷毛

刷毛(はけ)は、木やプラスチックなどの柄に多数の毛を取り付けた道具です。昔ながらの手塗り工法といったイメージであり、細かい部分の塗装で活躍します。お家の塗装では主に水切りなどの塗装に使用します。

刷毛の操作は簡単そうに見えて奥深く、職人の腕によって左右されるため、きれいに仕上げるには熟練の技術が必要です。

  • メリット

刷毛のメリットは、塗料の飛び散りがないことです。手塗りであるため、仕上がりを目視で確認することができます。複雑な形状にも対応するので、ちょっとした隙間や角なども塗りやすいでしょう。

  • デメリット

刷毛のデメリットとしては、時間がかかる点が挙げられます。一度に塗れる範囲が狭いので、刷毛だけで作業を進めると効率が悪くなってしまうでしょう。使用シーンを選び、時間に余裕を持つ必要があります。

  • 刷毛の素材

刷毛の素材には、動物の毛(馬・羊・豚・ヤギ)や化学繊維などが使用されています。各素材によって、耐水性や弾力性が異なります。また、塗料の特性によって使い分けることも必要です。

溶剤系塗料には獣毛、水性塗料には化学繊維などの使い分けができると、満足のいく仕上がりに近づくでしょう。

  • 刷毛の種類と特徴

ここでは主な刷毛の種類と使用シーンや特徴について紹介します。

・平刷毛

柄に対して、同方向に植毛されている刷毛です。平らな面や広い面を塗るのに適しています。

・寸筒刷毛

サイズが16号のみの刷毛です。昔は主流でしたが、現在の塗装ではほとんど使用されていません。

・寸胴刷毛

平刷毛と同じ形ですが、毛量が多くなっています。粘度の高い塗料を塗るのに適しています。

・目地刷毛

柄が細くて、毛幅が短いタイプの刷毛です。小回りが利くため、目地やタイル溝の塗装に向いています。

・隅切り刷毛

持ち手が斜めについた刷毛です。端や狭い部分の仕上げに利用されます。

・ラスター

塗装前の下地の掃除として、よく使用される刷毛です。塗装や接着剤を塗る際にも活躍します。

・鉄骨刷毛

鉄骨やボルトの突起にも塗布できる刷毛です。耐久性が高く、塗料の含みがよくなっています。

・水性刷毛

ナイロンなどの化学繊維を使用した、水性塗料用の刷毛です。柔らかい使い心地で、毛の色は白が主流です。

■ローラー

ローラーは、芯になる筒に毛や繊維を巻き付けたものです。刷毛同様に、手作業で仕上げる時に使います。刷毛よりも技術が必要なく、使いやすいのが特徴です。

  • メリット

高品質のローラーは塗料の含みが良く、気泡も出ずにきれいに仕上がります。刷毛と比べて、約半分の時間で塗布できます。塗料の飛び散りが少なく、狭い場所や植木などが密集している場所でも使えます。主に屋根材や外壁に使用し、雨樋などもローラーで仕上げます。

  • デメリット

ローラーのデメリットは、道具の優劣で仕上がりに差が生まれることです。劣化したローラーの場合、表面の毛が抜けたり、毛羽立って気泡が入ったりする可能性があります。

  • ローラーの種類と特徴

・羊毛ローラー(長毛タイプ、短毛タイプ、中毛タイプ)

羊毛ローラーは、ウールローラーとも呼ばれます。芯から毛先までの長さによって、長毛タイプ、短毛タイプ、中毛タイプと3種類あります。よく利用される中毛タイプは、使い勝手が良く、値段もリーズナブルです。

・砂骨ローラー

穴が多く開いているローラーです。外壁を厚塗りする際に使用され、網目状の仕上がりにできます。

・特殊なローラー

他に特殊なローラーとして、波型や外壁ブロック用などがあります。波型ローラーはトタンを効率良く塗る時に有効で、外壁ブロック用は砂骨ローラー同様に、厚い塗膜を張れます。

 

■スプレー

塗料を霧状にして噴射するスプレーは、吹き付け工法で使用されます。工場の屋根など広い範囲の塗装や薄塗りの塗装が必要な場合に使用します。また、均一に塗装できることから戸袋や雨戸など表面に凹凸があるものに使用されます。

  • メリット

スプレーでは吹き付けた凹凸形状によって立体感が生まれ、重厚な雰囲気に仕上げられます。作業跡が分かりにくいため、補修や改修にも向いています。仕上げの模様が豊富なうえ、広範囲を短時間で作業できるので効率的です。

  • デメリット

スプレーのデメリットは塗料が飛び散りやすく、ロスが多いことです。作業時は、周りに飛散防止の養生が必要です。立体感が生まれる反面、ムラができやすく、凹部に塗料が行き渡りにくいのもデメリットでしょう。スプレーガンによっては、音がうるさいなどの問題もあります。

  • スプレーの種類と特徴

・エアスプレー

エアスプレー塗装は、圧縮空気を利用して塗料を霧状に塗る手法です。一般的な塗料の大半は、エアスプレー塗装に対応しています。塗料の調整では、よく攪拌して、ろ過することが大切です。

・エアレススプレー

空気ではなく、液体に圧力をかけて霧化するのがエアレススプレーです。飛び散りも最小限で済み、粘度の高い塗料も使用できます。特徴は厚塗りができて、塗装が短い時間で済むことです。

 

■塗装面や工法、塗料によって使い分ける

塗装の道具は、塗装箇所や工法、塗料によって使い分けると比較的きれいに仕上がります。一般的な塗装でよく利用されるのは、ローラーです。屋根や外壁塗装など広範囲に使用できて、技術も必要ないので扱いやすくなっています。

刷毛はローラーで塗りにくい箇所や細かな部分に使用しましょう。スプレーによる吹き付けは、凹凸のある戸袋・雨戸などに使用することがおすすめです。

 

■まとめ

塗装の道具には、刷毛、ローラー、スプレーの3種類があります。

道具によって細かい箇所が得意なものもあれば、広い箇所に適したものもあるため、使い分けることを意識しましょう。

素材や塗料に合わせて道具を変えれば、納得のいく仕上がりに近づきます。

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