梅雨は雨漏りが多発する？早く修理した方が良い理由とは
梅雨時期になる「雨漏り」について悩む方が増えるのをご存じですか。
雨の量が増えるからといって、なぜ雨漏りが起きてしまうのか疑問に思う人もいるでしょう。
そこで今回は雨漏りが梅雨時期に増える理由や、雨漏りを放置してはいけない理由についてご紹介します。
雨漏りに対する応急処置方法を知りたい方や雨漏り修理の費用について知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
梅雨は雨漏りが多くなる？その原因は？
前述した通り、梅雨時期に雨漏りによる被害を受ける人は多いのです。
なぜ梅雨時期に雨漏りが多くなるのか、その原因をご紹介しましょう。
- 塗膜が劣化している
外装仕上げ材のほとんどは、塗装仕上げです。
塗膜の耐用年数は約10～20年とされているため、外壁塗装をしてからかなりの年月が経っている場合の雨漏りは、塗膜の劣化である可能性が高いです。
外壁塗装は、美観性を高めるだけでなく、雨や紫外線から建物を守る役割を担っています。
そのため、劣化が進むと機能が低下し、家の中にまで影響を及ぼしてしまうのです。
梅雨時期は雨が降る日が続くため、機能が低下した塗膜が耐えられなくなり、雨漏りを引き起こす可能性があります。
- 外壁材が破損している
屋根を含む外壁材が紫外線や地震などの外部からの衝撃によって破損している場合、雨漏りを引き起こすことがあります。
「少しくらいひび割れていても大丈夫」と考えてしまう方は多いですが、外装材の破損は多くの雨漏りの原因の1つです。
防水シートが破損する前に修理を行わなければ、大量の雨が降った時、すぐに雨漏りとなってしまうでしょう。 - 雨樋が機能していない
外壁の劣化を減らすための重要な役割を担っている雨樋は、詰まっていたり歪んだりしていると本来の力を発揮することができません。
雨樋があることによって、外壁が雨水から守られ、より長く外壁の機能を保てます。
ひび割れやシーリングの破損などがあっても、雨樋のおかげで雨漏りを回避できているケースも少なくありません。
しかし、雨樋が破損してしまうと雨水が外壁をつたい、ひび割れなどに雨水が流れ込んでしまいます。
梅雨時期のように多くの雨が降る場合は、雨樋が機能していないことが原因で雨漏りが起こることもあるのです。
雨漏りを放置してはいけない理由
雨漏りは放置厳禁とよく言われますが、その理由には一体どのようなものがあるのでしょうか？
雨漏りを放置してしまっている人だけでなく、雨漏りの修理を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
- 家が腐ってしまう
雨漏りを放置した場合は建材が腐ってしまい、家として機能しなくなってしまう恐れがあります。
家の内部まで雨水が浸入してきた場合、風や太陽が当たらないため、なかなか乾燥しません。
そんな状態が大好物である「木材腐朽菌」が木を腐らせて強度を下げてしまい、人が住めない状態にまでしてしまうのです。
木材だけでなく、鉄骨や鉄筋なども長期間雨水の影響を受けるとさびてしまい、強度が落ちてしまいます。
最終的には、天井が落ちてきてしまう・家が傾いてしまう・家が倒れてしまうなど、大変危険な状態になります。
そこまではいかなくても耐震性が落ちてしまい、地震が来た時に耐えられないなどのリスクもあることから、雨漏りは放置せず早急な対策が必要です。
- カビが繁殖しやすくなる
雨漏りは、カビが繁殖しやすくなる高湿状態を作り出します。
美観性が損なわれるのはもちろんですが、あまりにも被害が大きくなると健康被害を及ぼしてしまう可能性もあります。
カビは空気中に胞子を撒き散らすため、カビを吸い込んでいると言っても過言ではありません。
長期間過ごすことで、アレルギー症状として現れることもあるのです。
- 害虫などの被害も
代表的なのは、シロアリやネズミによる被害です。
シロアリやネズミはカビと同じく高湿状態の場所を好むため、雨漏りが放置されている家に住み着きやすくなります。
特にシロアリからの被害は、木材だけでなく断熱材や電気線などをかじることもあるため、家全体の性能を低下させてしまう恐れがあります。
ネズミが繁殖してしまった場合は、糞害による被害のほか、寄生虫や菌などの問題が増えてしまうでしょう。
- 最悪の場合、火災が起きることも
雨漏りによって漏電を引き起こしてしまうケースもあります。
屋根裏や壁の中に水が浸入し漏電が起こると、頻繁に停電が起こったり、電気代が余計にかかってしまったりします。
この程度で済めば良いですが、感電事故・火災などが起こる可能性もあるため、雨漏りの放置は非常に危険です。
誰でもできる雨漏り対策はある？
急に雨漏りが起こってしまった場合はもちろん、業者が来るまで一時的な対応を取っておきたいという場合は、
素人でもできる雨漏り対策を実施してみましょう。
- コーキング材で補修
ひび割れなどの補修に使えるのが、ホームセンターで手に入るDIY用のコーキング材です。
ただし、高所での作業は危険を伴うため、十分に注意しながら行うようにしましょう。
また、市販のコーキング材で補修した場合、劣化が早かったり仕上がりがうまくいかなかったりすることもあります。
自分で補修を行った場合は一時的な対処として考え、最終的にはより長持ちになるよう業者に依頼するのがおすすめです。
- 棟板金の応急処置
屋根のてっぺんや四隅の板金を棟板金と言います。
棟板金は雨水の浸入を阻止してくれる大切なパーツですが、建物の先端ということもあり、劣化が激しい部分でもあります。
棟板金が5mm以上浮いてしまっている場合は、コーキング材で隙間を埋めることが応急処置として有効です。
棟板金が浮いてしまう時は大抵下地も傷んでしまっているため、補修してもすぐに戻ってしまうかもしれません。
なるべく早めにプロへ補修の依頼をし、雨漏り対策をしっかりと行ってもらいましょう。
- 雨樋の点検
先ほどもご紹介しましたが、雨樋が機能していないと雨漏りを引き起こす可能性があります。
雨樋にゴミが詰まっていないか、破損はないかなどの点検を定期的に行うことが雨漏り対策につながるでしょう。
また、定期的にゴミを処理することで破損のリスクも軽減されます。
雨どいが破損してしまっている場合は、早めに業者へ修理を依頼してください。
雨漏りの修理にかかる費用は？
次に、気になる修理費用についてご紹介します。
雨漏りが起こりがちな箇所ごとにどれくらいの修理費用がかかるのか把握しておきましょう。
- 屋根
屋根から雨漏りが起こった場合です。・軽度：5万～30万円程度
→屋根が劣化してひび割れている、瓦がずれているなどによる、塗装や瓦一部交換が必要な場合
・中程度：40万～100万円
→屋根下地の損傷、屋根材の破損などによる、葺き直しや屋根カバー工事が必要な場合
・重度：80万～150万円
→屋根全体（屋根材・下地）の劣化による、葺き替え工事が必要な場合その他漆喰の欠けや、板金の不具合などの規模によって費用が異なるため、相場の幅は広くなっています。
- 天井
天井の雨漏りに必要な費用は、5万～15万円程度と言われています。
屋根からの雨漏りだと思われがちですが、外壁にできてしまったひび割れなどが原因のこともあるため、作業は原因を探すことから始まります。
- 外壁
外壁から雨漏りが起こった場合です。・軽度：5万～50万円
→外壁のひび割れなどによる、一部修繕が必要な場合
・中～重度：80万～150万円
→塗膜の劣化、外壁の浮きなどによる、塗装または張り替えが必要な場合症状や規模によって金額が前後する場合があります。
雨漏りは放置せずに早めの修理が大切です
今回は、梅雨時期に雨漏りが起こる原因や修理にかかる費用などについてご紹介しました。
雨漏りの原因は、外壁の劣化や破損、雨樋の詰まりなどが原因であることが多いです。
雨漏りを防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスを行うことはもちろん、気付いた場合は早急に応急処置を行い、業者に依頼するのが大切です
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※実際に水をかけて調査する散水調査・特殊なカメラを使用しての調査をご希望の場合、費用が発生いたしますので予めご了承くださいませ。
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