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外壁・屋根塗装の下地処理の重要性

外壁・屋根塗装を行う時、イメージ通りの仕上がりになるのか心配になりますよね。

実は、外観のイメージは上塗りの塗料によるものだけではなく、塗装前の外壁や屋根の状態をどのように整えてから塗装をするかによって仕上がりが変わります。そのため、高圧洗浄やひび割れ補修などの下地を整える下地処理が非常に重要です。

このページでは、外壁・屋根塗装の下地処理の重要性について紹介しています。

 

下地処理とは

外壁・屋根塗装の下地処理とは、塗膜を密着させるために塗料を塗る面を整えることを指します。

汚れを高圧洗浄で落としたり、剥がれた塗膜を研磨して取り除いたり、ひび割れ(クラック)を補修するなどして、上塗りを行うのに適した状態に整えます。

他にもスレート屋根の塗装であれば、タスペーサー(雨漏り防止器具)を差し込む作業や外壁目地のコーキングの打替えや増し打ちをすることも下地処理のひとつです。

 

下地処理の重要性

下地処理は、仕上がりを左右すると言っても過言ではない程重要な工程です。

美観はもちろんのこと、塗料の耐候性などの性能を十分に発揮させるためには、下地を丁寧に整えている必要があります。下地処理を怠ると、塗料の耐用年数よりも早く塗膜の不良が起きてしまう場合があり、塗膜の不良が起きると、必要な防水性などが発揮されなくなり、

下地処理が適切であるかどうかは、美観だけでなく家全体の寿命に関わることになるのです。

 

下地処理の作業内容

外壁・屋根塗装の下地処理にはいくつか工程があります。下地処理の作業内容について、それぞれ詳しく見てみましょう。

  • 高圧洗浄

業務用の高圧洗浄機を使用して、外壁・屋根に付着した汚れやコケ、はがれた塗膜(チョーキングの粉)などを除去します。

処理中には汚れを含んだ水が飛び散るため、飛散防止用のメッシュシートを使用しますが、万が一のことも考えてご近所の方へ作業内容を伝えておきましょう。

下地処理の最初に行い、1~2日の乾燥が必要になります。

  • クラック補修

外壁に発生したひび割れは、その隙間から雨水が侵入し内部を傷めてしまう原因になります。

0.3mm以下の細かいクラックは、フィラーなどの下塗り剤を塗り込むことで補修可能です。

大きなクラックはパテやコーキングでしっかり充填して補修が必要です。

  • コーキング補修

最近主流になっている外壁材、サイディングには目地があります。

目地のコーキングは外壁の塗り替え時期には劣化が進んでいるので、打ち換えや補修が必要です。

また、窓などの開口部周囲も忘れずに作業してもらいましょう。


▼動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください▼

  • ケレン

ケレンは高圧洗浄では落としきれなかった汚れやサビ、塗膜などを手作業で落としていく作業です。

塗膜や汚れの除去が不完全だと、塗り替えてもすぐに塗料が膨らんでしまう、サビが表面に浮いてくるなどの初期不良を招きます。

汚れの状態によって、スポンジやワイヤーブラシ、サンダーなどの道具を使用します。

  • 目止め

目止めは、上塗りの塗料が必要以上に塗装面に浸み込まないようし、塗装面と塗料の密着性を向上させるための下地処理です。

プライマー、シーラー、フィラーといった下塗り剤を塗料と同様に塗布することで、目止めを行います。

 

下地処理を行わないと起こる症状

塗膜は経年劣化によって傷みが出てきます。しかし、経年劣化ではなく下地処理を行わないことで起こる不具合があります。

下地処理を行わない場合に起こる主な症状と、考えられる要因について考えてみましょう。

  • ひび割れ

ひび割れは、下塗り剤の乾燥が不十分な場合など、水分が多い状態で塗装すると発生してしまいます。

また、クラックを補修しないままに塗装を行うと、塗膜自体にクラックの影響が出てしまいひび割れにつながる場合もあります。

  • 塗膜の剥離

塗膜の剥離は、汚れや剥がれた塗膜の除去が不完全な場合、塗料が塗装面に密着しないために発生し、耐用年数よりも早く数年で塗膜が剥がれてしまいます。

下塗り剤の乾燥が不十分でも、剥離が起きてしまう可能性があります。

  • 塗膜の膨れ

塗膜の膨れは、水分が付着した状態で塗装を行ってしまうと、その水分の蒸発時に塗膜が膨張して起きてしまいます。

塗膜の内部にサビが発生した場合にも塗膜の膨れにつながります。

 

まとめ

今回は、外壁・屋根塗装の下地処理の重要性について紹介しました。

下地処理は、塗料を密着させるために、洗浄、補修、下塗り剤の塗布などを行って、塗装面を整える作業を指します。下地処理は表には見えてきませんが、外壁・屋根の塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。下地処理を適切に行わないと、塗膜のひび割れや剥離、膨れなどが発生してしまい、塗料の耐用年数よりも早く塗膜が傷んでしまう可能性が高くなります。

適切な下地処理、塗装を行うことで、次の塗装時期まで塗膜が性能を維持でき、大切な家を守ることにつながります。

外壁・屋根塗装の際には、下地処理についても、業者とよく打ち合わせておくことをおすすめします。

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