塗り替え実績13,500棟超え! 埼玉の外壁塗装・屋根工事ならミヤケン
関連
サイト

MENU

wall painting blog

住宅の塗装で行うケレン作業の種類や費用

塗装工事は冷蔵庫など商品を買って設置すれば、同じ耐久年数を確保できる、というわけではありません。塗替えに使う塗料が同じだとしても、職人の経験やその日の気温・湿度、そしてお家の立地によって耐久年数は異なります。

しかし、「ここだけは必ずやらなければ」という下地処理があります。今回はその下地処理の1つの「ケレン作業(研磨・目粗し)」についてご紹介します。

 

■ケレン作業の役割

ケレン作業とは表面の状態を整え、塗料の密着を高める作業のことをいいます。ケレン作業には大きくわけて2つの役割があります。

1つ目が表面についた汚れやサビ、以前の塗膜(既存塗膜)の除去です。ケレン作業と同じ下地処理の1つに高圧洗浄がありますが、洗浄しても汚れやサビ、既存塗膜は十分取り除くことができないことがあります。そのため、高圧洗浄とは別にケレン作業をする必要があります。

2つ目が塗料との密着を高めることです。この作業のことを弊社では「研磨・目粗し」といいます。サビや汚れの除去ではなく、表面に細かな傷をつけることで密着性を高めるのです。そのため、サビや汚れの付着がないお家でも雨樋や破風板、軒裏天井を研磨・目粗しを行います。

ケレン作業は地味な作業ですが塗料の長持ちにつながる重要な作業です。どんなによい塗料を使用しても、表面の状態が悪ければ3年以内にはがれてしまう可能性があるのです。ちなみに下塗りや上塗りなどの塗料を使用する前に行います。

 

■ケレン作業の種類

ケレンに使用する道具・方法によって4種あり、表面の状況に応じて使い分けます。

  • 1種ケレン

サビの発生や塗膜の剥がれが著しい場合に、酸洗浄や剥離剤などの薬剤を使用して表面を整えます。一般住宅では張替工事やカバー工事、交換工事のほうが費用を安く抑えることができるため、使用することがほとんどありません。主に工場などで使用します。

  • 2種ケレン

全体的にサビの発生や既存塗膜が浮いている状態の際に、電気工具を使用して行うケレン作業のことを指します。主にサビの発生の著しい工場の屋根などで行います。1種ケレンと同様に手間がかかるため、カバー工事や交換工事をお勧めすることがあります。

  • 3種ケレン

塗装面に一部サビが出ているときに、紙やすりやスクレーパーなどを使用して手作業で行います。弊社では雨樋や破風板・軒裏天井の下地処理として行います。

  • 4種ケレン

サビなどが出ておらず、表面の清掃をして表面を整える方法です。やすりなどは使用せずにほうきや雑巾などを使用します。

 

■ケレン作業の費用

多くの塗装工事では3種ケレンが一般的でしょう。雨樋や破風板などサビの影響が少ないものでは、基本工程の1つとして別途費用が掛かることはありません。金属屋根など、半日から1日かけてケレン作業をする場合には20,000円前後の費用がかかる場合があります。(面積や状況によって異なります)

 

■見積り書について

お見積り書は作業のお約束をするための大切な書類です。ケレン(研磨・目粗し)作業の記載を必ず確認しましょう。特に工事内容を提案する人(営業担当)と実際に工事をする人(施工担当)が違う場合は必ずお見積り書に明記されているか確認しましょう。

ちなみに弊社のお見積りでは、現場調査の際に既存塗膜の剥がれが確認できる場合には「下地処理の項目」に、雨樋や破風板など基本工事内に含まれる場合には「備考欄」に記載しています。

 

■ケレンの種類は現場判断

ケレン作業は2つの目的があります。1つはサビや汚れ、既存塗膜を除去すること、もう一つは塗装表面に細かな傷をつけて塗料の密着を高めることです。どちらも耐久性にかかわらず、塗料のはがれを防ぐために重要な下地処理です。

ケレンの種類は表面の状態により1(状況が悪い)~4(状況が良い)種までありますが、戸建て住宅で行うのは3と4種です。1と2種は工場などの建物で行います。戸建てで状態が悪い場合は、張替工事やカバー工事、交換工事の方が安くなります。ケレンを怠ると3年以内に塗装がはがれるなどの不具合が出る可能性があります。お見積り書に明記されているかしっかり確認しましょう。

 

 

 

TOP