ALC外壁の特徴とメンテナンスのタイミングは?50年以上持たせるポイントも解説
ALCとは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略称で、軽量気泡コンクリートを指します。
軽量ながらも耐久性や耐火性などに優れていることから、外壁・屋根・ビル・倉庫など、様々な建物に使われています。
適切なメンテナンスを行うことで、50年以上使用できる優秀な外壁材です。
そこで今回は、ALCを外壁に用いた際の特徴やメンテナンスのタイミング・ポイントなどを詳しく紹介していきます。
ALC外壁を検討している方やALC外壁のメンテナンスを控えている方はもちろん、ALC外壁に興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
この記事は約6分で読み終わります。
ALC外壁の特徴について
まずは、ALC外壁の特徴から解説していきましょう。
ALC外壁は、ALCパネルを現場で張り、シーリングと塗装で仕上げをする外壁材です。
機能性に優れており、耐久性・耐震性・防火性・遮音性・断熱性・意匠性などが高いのが特徴です。
- 耐久性がある
ALC外壁は、寿命が約50年と言われており、高い耐久性があります。
適切なメンテナンスをすることで、快適に長く住める建材です。 - 耐震性が高い
ALC外壁は、構造体にALCパネルを取り付けて施工をします。
これをロッキング構法と言い、地震が発生した際にパネルが回転することで被害を少なく抑えられます。
過去に大地震が起きた際にも、ロッキング構法で施工された外壁パネルは損傷が少なかったと言われるほど、耐震性の高さに定評があります。 - 火に強い
ALC外壁のパネルは、不燃材料でできています。
無機質な原料から作られているので、火災が発生した際に有毒ガスや煙が出る心配もありません。 - 遮音性が高い
ALCの内部には気泡があり、その気泡のおかげで空気の層が音の出入りを防いでくれます。
そのため、隣家が近かったり騒音が気になるような環境に住んでいたりする場合でも、ALC外壁がある程度遮音してくれます。
また、室内の音が隣家に漏れるのを防ぎたい場合にも有効です。 - 断熱性が高い
ALC外壁は、内部の細やかな気泡により断熱性が高いことも特徴です。
普通のコンクリートの約10倍の断熱性を誇ります。
そのため、季節による温度の変化の影響を室内で受けにくく、夏は涼しく・冬は暖かい家を実現しやすいです。
また、調湿性に優れていることと合わさって、結露しにくい家になります。 - 意匠性が高い
ALCパネルのデザインは、各メーカーによって異なります。
様々なデザインのパネルが販売されており、現場にて好きなカラーに塗装できます。
そのため、デザインの幅が広く、お気に入りを見つけられる可能性も高いです。 - 人体やペットにやさしい
ALCの主な成分は、石灰やセメントといった環境にやさしい自然由来の素材です。
1963年にALC外壁が販売されて以来、有害物質は一切含まれていません。
そのため、建材によって引き起こされるシックハウス症候群が発症する心配もありません。
小さい子どもがいる家庭はもちろん、ペットがいる家庭でも安心して過ごせます。
ALC外壁の劣化症状
ALC外壁の劣化症状は、以下のとおりです。
- 外壁の色あせ
- チョーキング現象
- 外壁の凹凸についた汚れが落ちない
- 目地のシーリング材の劣化
- 外壁のクラック(ひび割れ)
ALC外壁はメンテナンスのタイミングが非常に重要な外壁材です。
そのため、数年おきに目視で外壁の状態を確認するようにしましょう。
また、クラックを発見したら外壁の塗装工事を専門で行っている業者に点検をしてもらい、症状に見合った補修を行ってください。
\ミヤケンでは無料点検も行っておりますので、お気軽にご相談ください/
ALC外壁をメンテナンスする際のポイントとタイミング
ALC外壁は機能性に優れていますが、水に弱いのが欠点です。
なぜなら、ALC自体には防水性能はなく、現場での塗装によって防水性能を持たせているからです。
欠点を補うためには、塗装により防水性能を持たせるしかありません。
逆に言えば、塗装の防水性能が失われてしまうと、雨漏りに直結してしまう恐れがあります。
ALCは、水を吸っただけで強度が下がってしまいますが、乾燥すれば強度が元に戻ります。
しかし、補強に使われている鉄筋や金網はさびると強度が下がってしまうため、注意が必要です。
建物の強度を下げずALC外壁のクラックを防ぐためにも、ALC外壁を水から守ることが大切です。
外壁に窯業系サイディングや金属系サイディングを採用する場合、外壁の内部に透湿シートを張ります。
しかし、ALC外壁には透湿シートを張りません。
透湿シートがない分、クラックやシーリングの劣化から雨漏りしやすくなってしまいます。
そのため、塗装時に防水性能を持たせて、塗装が劣化した場合には適切なタイミングで塗装を行う必要があります。
ALC外壁に使用する塗料を選ぶ際は、透湿性の高いものを選ぶと良いでしょう。
また、寒冷地においては、雨・融雪水などにより凍害につながる可能性があるため、その土地に合わせた施工とメンテナンスも必要です。
ALC外壁をメンテナンスする際のポイントは、他にもあります。
ALCパネルにはつなぎ目が多く、そのつなぎ目にはシーリング材を用いています。
サイディングよりもつなぎ目が1.5倍多く、その分漏水や雨漏りを起こすリスクが高いです。
そのシーリング材は10年くらいで劣化してしまうため、10年おきにメンテナンスで増し打ちもしくは打ち替えしなければなりません。
シーリングのメンテナンスをきちんとしないと、シーリングから漏水・雨漏りのリスクが高くなってしまうので気を付けましょう。
ALC外壁をメンテナンスする際のポイントは以下のとおりです。
- 外壁の塗膜の防水性能が失われる前に点検をしてもらい、必要があれば塗装工事をする
- 寒冷地では凍害に遭わないように土地と環境に合わせた施工とメンテナンスをしてもらう
- シーリングからの雨漏りを防ぐために、10年に1度は補修をする
- ひび割れを発見したら点検・補修をしてもらう
- 透湿性の高い塗料選びをしてもらう
- 丁寧かつ適切なメンテナンスをしてくれる業者選びをする
上記のポイントを守ることで、ALC外壁を50年以上使用できるでしょう。
新築から50年間使用できれば、住み替えたり大規模工事をしたりしなくて済むことが多いです。
ALC外壁のメンテナンス費用は?
ALC外壁の塗装工事と、シーリングの目地のメンテナンス費用の相場は、80万~200万円です。
選ぶ塗料や家の面積や形状などによって、価格が変動します。
塗料の耐用年数は、種類によって変わります。
シリコン:10~15年
フッ素:15~20年
無機:20~25年
このように、選ぶ塗料により耐用年数が異なることも頭に入れておきましょう。
また、10年に1度は目地のメンテナンスも必要となります。
そのメンテナンスに合わせて家の塗装をするなら、シリコンを選びましょう。
塗装のメンテナンスの手間を減らしたい場合には、フッ素もしくは無機を選ぶのがおすすめです。
悩んだ場合には、外壁塗装工事専門の業者に相談をしてみてください。
目地の増し打ちの費用相場は、700~1,000円/m、目地の打ち替えの費用相場は、800~1,200円/mです。
ALC外壁の場合ほとんどが、コーキング増し打ちを行っておりますが既存目地のシール材の劣化がひどい場合や、
雨漏りが発生している場合は打ち替えが必要になります。
適切なメンテナンスで、お家を長持ちさせましょう。
ALC外壁は、適切なメンテナンスをすることで、快適な家に長く住めるというメリットを得られます。
しかし、ALC自体には防水性能がないことがデメリットです。
塗装で防水性能を持たせる必要があり、適切なタイミングで塗装をしなければなりません。
劣化したシーリング材から漏水・雨漏りするリスクがあるので、10年に1度は目地のシーリングの打ち替え・打ち増しが必須です。
ALC外壁のメンテナンスのポイントを参考にしながら、メンテナンスをしてみてください。
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