外壁と屋根は同時に塗装をするのがおすすめ！その理由や費用を抑える方法とは？
外壁や屋根は定期的な塗装によって家の耐久性を維持し、長持ちさせることが可能です。
それぞれ単体で塗装工事は可能ですが、できれば同時に行うことをおすすめします。
同時にやると工事費用が気になりますが、トータルで考えると大きなメリットがあります。
そこで今回は、外壁と屋根塗装を行う周期や同時に行うと良い理由、費用を抑える方法などについてご紹介していきますので、メンテナンスを検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁や屋根はどのくらいの周期で塗装を行うべき？
一般的に外壁や屋根の塗装が必要となる周期は、10年前後が目安です。
10年はあくまでも目安であり、実際に塗装を行うタイミングは外壁や屋根の劣化状況や塗料の種類などによって異なってきます。
そのため、10年も経たずに塗装が必要になったり、逆に10年以上経過しても綺麗な状態が維持されていたりすることもあります。
ここでは塗料の耐用年数と、塗装が必要となる劣化のサインをチェックしていきましょう。
【塗料の耐用年数の目安】
・アクリル塗料：3～5年
・ウレタン塗料：8～10年
・シリコン塗料：13～18年
・ラジカル抑制塗料：10～15年
・ピュアアクリル塗料：12～15年
・光触媒塗料：10～15年
・フッ素塗料：15～24年
・遮熱塗料：15～20年
・無機塗料：20～25年
塗料ごとに耐用年数が設定されているので、それを目安にメンテナンスを計画すると良いでしょう。
【塗装が必要となる劣化サイン】
・外壁や屋根が色あせてきた
・カビやコケ、さびが発生している
・外壁や屋根にひび割れや破損がある
・塗膜がはがれている
塗料の耐用年数が経過していなくても、上記の劣化症状が外壁や屋根で見つかった場合は早急に、点検やメンテナンスの依頼をしてみてください。
外壁と屋根の塗装は同時にやると良い理由
塗装業者に塗装工事を依頼すると、「外壁と屋根の工事を一緒に行いませんか」と提案されるケースがあります。
これは業者側が利益を得ることを目的に営業をかけているわけではなく、同時に塗装をやることに大きなメリットがあるため、提案をしているのです。
外壁と屋根の塗装を同時に行うメリットには、以下のものが挙げられます。
- 塗装工事の手間を減らせる
塗装工事は、現地調査や見積もりの作成、塗装工事の打ち合わせなど様々な工程を経て施工が行われます。
外壁と屋根の塗装工事を分けて実施する場合、同じ工程を2回行わなければなりません。
しかし、外壁と屋根の塗装を一度に済ませることができれば、一連の流れは1回で済むため、塗装にかかる手間を減らせるメリットがあります。
- メンテナンスの管理がしやすくなる
外壁と屋根の塗装を同時に行えば、メンテナンスの管理がしやすくなることもメリットです。
塗装を別々に行う場合、「外壁は何年後」「屋根は何年後」とそれぞれのメンテナンス時期を覚えておかなければなりません。
同時に行ってしまえばメンテナンスのタイミングを揃えられるので、外壁と屋根の塗装時期を別々に覚えておく必要がなくなります。
- 足場代を削減できる
塗装工事の費用には、塗料代や人件費など様々な費用が含まれています。
仮設と解体を含んだ足場代もその1つで、全体の工事費のうち15～20％程を占めています。
外壁や屋根の塗装工事は高所での作業が多くなるため、安全に作業をするためには足場の設置が必要不可欠です。
しかし、同時に塗装工事を行えば1回分の足場代で済ませることが可能です。
同時に塗装工事をすると工事の範囲が大きくなるので工事費は高くつきますが、1回で工事を終わらせられる分、トータルの支出を節約できるメリットがあります。
- 塗料の色選びの自由度が高くなる
塗装工事をする際、今までと別の色の塗料に塗り替える事が出来ます。
ただし、外壁と屋根の色の組み合わせが悪いと、奇抜な印象の外観に仕上がってしまう可能性があります。
どちらか片方だけを塗装する際は、既存の塗料の色に考慮して色選びが必要となり色の選択肢も狭くなってしまうのです。
同時に塗装する場合、使いたい色と相性の良い色を外壁や屋根に使用できるため、バランスよく住まいを新しい色に変えることが可能です。
外壁・屋根塗装の流れ
外壁と屋根塗装は様々な工程を踏んで行われます。
同時に工事を行う場合、どのような工程を経て施工されるのか、一般的な流れをご紹介します。
- 足場の仮設
まず初めに行う作業は、足場の仮設です。
建物の大きさにもよりますが、一般的には半日かけて設置します。
設置が完了したら、高圧洗浄の水しぶきや塗料の飛散を防ぐためにメッシュシートも取り付けます。 - 高圧洗浄
足場の設置が完了したら、高圧洗浄機を使って外壁や屋根を丸洗いします。
外壁や屋根に付着する汚れや古い塗膜を洗い流す作業であるため、雨天時でも作業可能です。
汚れや古い塗料が残ってしまうと、新しく塗る塗料の密着度が下がるため丁寧に行います。
汚れの度合いや高圧洗浄ができない箇所では、ごく稀に手作業で洗浄することもあります。 - 外壁や屋根の下地処理・養生
しっかり乾燥させ、次に行う工程は、外壁や屋根の下地処理です。
下地処理では、クラックや傷など劣化状況に応じて補修や目地コーキングの打ち替えなどの作業が行われます。
また、金属部分はケレンを行い、さびを落とした後にさび止めを塗ります。
外壁と屋根の劣化状態を改善する大事な工程です。
さらに、窓やドアなど塗装をしない部分に塗料が付着するのを防ぐために、ビニールやテープなどを使って保護する養生も行います。 - 屋根の塗装（下塗り・中塗り・上塗り）
下地処理が完了したら、次は屋根の塗装工事です。
まずはシーラーやプライマーと呼ばれる下塗り塗料を使って作業をします。
下塗りで塗る塗料は、この後塗る仕上げ塗料（中塗り・上塗り）との密着度を高める役割を持ちます。
塗料が乾いていない状態で中塗り・上塗りをすると塗料がすぐにはげてしまうため、中塗りは翌日以降に行うのが基本です。
中塗りの時点でほとんど完成形に近い状態ですが、上塗りにより塗膜の耐久性を高められ、色ムラも整えて綺麗な状態に仕上げます。 - 外壁塗装（下塗り・中塗り・上塗り）
屋根が完了したら、外壁の塗装工事です。
外壁も屋根塗装と同じく、下塗り・中塗り・上塗りの順番で仕上げていきます。 - 付帯部の塗装
外壁塗装と同時進行で、雨樋や破風板など付帯部の塗装も行っていきます。
付帯部も外観の一部なので、塗り替えることで美観の美しさがアップします。
また、紫外線や強風などの影響で劣化しやすい部分であるため、塗装で保護することで耐久性を維持させることも可能です。 - 点検・足場の解体・撤去
すべての塗装作業が終了したら、塗り残しや色ムラなどがないか隅々まで点検します。
引き渡し前にもお施主立ち会いのもと、最終チェックを行います。
特に問題がなければ足場の解体と撤去、周辺の清掃を行って完工です。
外壁・屋根塗装の費用を抑えるには？
外壁と屋根塗装を同時に行うことには様々なメリットがありますが、1回の工事費が高くなってしまうことがデメリットです。
しかし、工夫次第で塗装工事にかかる費用を抑えられます。
最後に、塗装工事を少しでも安くする方法をご紹介します。
- 繁忙期を避けて依頼する
一般的に塗装工事は春や秋に増える傾向があります。
いわゆる繁忙期は依頼が殺到しやすく、工事費用も高くなっていることが多いため費用を抑えたい時は避けましょう。
繁忙期を避けて依頼するなら、冬がおすすめです。
- 相見積もりをとって安い業者を選ぶ
工事費用は業者ごとに異なるため、複数の業者から同じ条件で見積もりをとり、料金を比較してみましょう。
比較することで、少しでも安く施工できる業者を選ぶ事が出来ます。
ただし、極端に価格が安い業者や見積書に「一式」という表示が多い業者は、適切な価格を提示していない可能性が高いので注意してください。▼お見積書について詳しく紹介している記事はコチラ▼
・外壁・屋根塗装の見積もり書のチェックポイント自社で施工している業者を選ぶ
大手ハウスメーカーやホームセンターなど自社施工に対応していない業者の場合、下請け業者に施工を依頼する形になります。
そこで中間マージンが発生するため、費用も高くなってしまうのです。
自社で施工できれば余計なマージンが発生しないので、費用を抑えて塗装工事をやってもらえます。
外壁と屋根は同時に塗装しましょう！
今回は、外壁と屋根の塗装を同時にやると良い理由についてご紹介しました。
同時に塗装工事を行えば工事にかかる手間を軽減でき、さらに余計な出費を抑えられる、色選びの自由度が高まるなどのメリットを得られます。
1回の工事費用は高くなってしまいますが、ご紹介した方法を意識しながら少しでもお得に塗装ができる業者を探してみてください。
お困りごとなどございましたら、塗装専門店のミヤケンにお任せください！
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