外壁・屋根塗装の見積もり書のチェックポイント
暮らしに欠かせないお家は大切な財産です。「長く住み続けたい」「価値あるものとして残したい」これらを実現するためには定期的な外壁・屋根塗装工事が必要です。
とはいえ、塗装工事は決して安い買い物ではありません。最近は塗装会社も多く増えており、それぞれ見積もり書の金額や工事内容、使用する塗料も異なります。
本記事では外壁・屋根塗装工事でよく確認しておきたい見積書について詳しく説明していきます。
塗装工事の際に見積書を確認する際は、今回の記事を参考にしながらチェックしてみてください。
■見積もり書で注意するチェックポイント
外壁・屋根塗装の見積書の内容はよく把握しておかないと、後々トラブルにつながってきてしまいます。
見積書で注意した方が良いチェックポイントをご紹介します。
- 使用される塗料・メーカーの記載
塗装工事において不可欠なのが塗料です。
使用する塗料がどこのメーカーのものか分からない場合は大変危険で、アクリルやウレタンなど塗料のグレードが間違っていることや、1㎡あたりの最適な量を無視して塗料を多く発注している場合もあります。
施工会社がどんな塗料を使っているのか確認するのも、理想の仕上がりに繋がる第一歩です。 - 下地処理では何を行うのか
下地処理にはクラック処理のほか、爆裂処理やケレンなど様々な方法があります。
外壁材の種類によって下地処理の費用も異なるため、どんな処理を行うのかチェックしておきましょう。 - 塗装の塗回数
外壁・屋根塗装は三回塗りが基本です。
塗料メーカーは下塗りから上塗りを二回重ねて塗ることを基本として塗料を作成しています。
しかし悪徳業者は工程を省こうとする傾向にあり、二回だけで終わらせようとする場合もあります。
基本の工程通りでないと劣化が早まる恐れもあるため、十分に注意しましょう。
■外壁・屋根塗装の見積もり書内容を理解することの重要性
見積もり書はどんな業者も100%同じように作られてはいません。業者によっては素人でも分かるような書き方もあれば、業者側にしか理解できないような書き方をされることもあります。
後者の業者は、依頼者には工事費さえ分かればいいというスタンスで仕事をしている傾向にあり、後々工事内容のことでトラブルが発生することなりかねません。
そうならないためにも見積もり書はよく目を通し、内容を理解することが大事です。
外壁・屋根塗装の見積書は、単に工事にかかる費用を知るためだけの書類ではありません。
記載されている工事の概要など様々なことを把握できる材料となっており、用いる塗料や作業一つひとつにかかる費用が詳しく分かります。
A社B社の見積もり書と比べて工事内容に不備がある場合には、見積書に記載されている情報を材料にして、業者に「きちんと施工してください」「ここはどんな内容ですか?」と訴えかけることも可能です。
また、見積書に目を通しておくことで不必要な作業があるかどうか確認することもできます。
公示価格の相場も分かるため、様々な業者比べて理想の工事を進めてもらえる業者探しが可能になるのです。
■自分で出来る工事見積もり金額を計算する方法
見積もり書をもらって初めて費用が分かるとしても、そもそも相場を知らなければ的確な工事を行っている業者かどうか判断できません。
また、業者に工事内容で誤魔化されないようにするためには、所有地の坪数と使用する塗料の量から大まかな工事費用を知っておくことが重要となります。
続いては、工事費を自身で分析する方法をご紹介していきましょう。
- 坪数によるおおよその面積の計算
まずは坪数からおおよその塗装面積を計算し、平均値を算出しておきましょう。
塗装を行うのは住宅の延べ床面積全体ではありません。
延べ床面積に対して外壁・屋根の開口部を除いた部分が、塗装工事で施工する面積となります。
塗装する面積が大きくなることで料金が高くなるのは当然ですが、こうしたポイントを知っておかないと悪徳業者に騙されてしまう可能性があります。
悪徳業者は塗る必要のない部分までも塗装の面積として含ませて、工事の合計金額を出してくるのです。
外壁塗装面積は、「延坪×3.31×係数(1.1~1.7)」で計算できるようになっています。
係数の違いによって多少の違いは出るものの、以下の坪数による平均の塗装面積を知っておくことで、見積内容が適切かどうかを判断できます。 - 塗料の使用量や単価の計算
外壁・屋根塗装では塗料の使用量や使用する塗料の単価によって、より詳しい費用を計算することが可能です。
塗料一つひとつには1㎡あたりを塗るのに使用する量が記載されています。
これはメーカー公式サイトのカタログにも書かれているのでチェックしてみてください。
数字は0.10~0.16といったように違いがある理由は、壁の素材や凹凸(おうとつ)によって吸い込み量が異なるためで、一般的に凹凸が少なく劣化していない壁の方が使用する塗料の量は少ないです。
ここでは、使用量0.11kg/㎡で外壁塗装面積が140㎡だった場合で計算してみましょう。
計算式は「使用量(kg/㎡)×外壁塗装面積(㎡)」です。
このように計算式には大きく2つに分けて金額を出すことができますが、何よりも見積もり金額について分かりやすく説明してくれる業者に依頼することが重要です。
弊社のホームページでも価格表をご案内していますので、ぜひご覧ください。
【ミヤケン価格表】 ※より正確なお見積もり書のご提示には調査が必要になります。
■業者に見積もりを依頼する方法
続いては、各業者に見積もりをとる方法をご紹介します。
- 塗装を行う業者の種類
塗装工事が行える業者と言っても、その種類は多岐にわたります。
- 工務店
工務店は地域に密着した家づくりを進めており、プランの自由度が高い特徴があります。
アフターフォローも対応でき、外壁塗装やあらゆるリフォームなどを受け持ってくれる場合がありますし、地元業者なので素早く駆け付けてくれます。 - ハウスメーカー
ハウスメーカーは全国に事業を展開しています。
アフターフォローとして定期的な点検を依頼でき、その際外壁に劣化している部分が見つかれば塗装工事も提案してくれます。 - 総合リフォーム店
総合リフォーム店はリフォームに特化している業者です。
キッチン、トイレ、バス、窓など自宅のあらゆるリフォームに加えて外壁塗装工事も依頼できます。 - 塗装屋
建築塗装のほか、木工塗装や金属塗装、噴霧塗装なども扱う業者を総称して塗装屋と呼んでいます。
広いジャンルの塗装を手掛けているため、住宅素材の違いによる的確な塗装も可能で、屋根・外壁だけではなく車など様々な部分の塗装も依頼できます。 - 塗装職人専門店
依頼者が職人に直接相談できるのが塗装職人専門店です。
職人と直接やり取りできるため、プラン内容と施工に違いがでないのが特徴となっています。
住宅の塗装においてはかなり心強い存在です。
- 外壁・屋根塗装の見積もりの流れ
外壁・屋根塗装の見積書を受け取るまでの流れは以下のようになっています。
- 外壁塗装したい部分と時期を決める
塗装を行うに適した時期は雨や雪の影響が少ない時期です。
特に人気なのは春や秋で、塗装工事を始めてもらいたいと決めた時期の3ヶ月ほど前から、業者探しを行うのが一般的なスケジュールとなっています。 - 業者を探す
優れた工事を行う業者を探すには、各業者に足を運んで見積もりをとっても良いのですが、一括見積を活用するのがおすすめです。
まとめて相見積もりがとれて、比較もしやすくなっていて選びやすいです。 - 業者を選ぶ
業者を選ぶ際は、施工面積があからさまに大きくなっていないか、料金は適正価格かどうかを重視してみてください。
複数社を比較した上で業者を決めていきましょう。 - 工事の内容を伝え、見積もり依頼をする
依頼する業者を決めたら、再度見積もり作成をお願いして信頼できる業者かを確かめましょう。 - 現地調査
正確な見積もり書の作成には現地調査が必須です。
自宅をよく確認してもらい、正しい塗装面積を出したりどんな塗料を活用すると良いのか提案してもらったりしましょう。 - 見積もり
以上の流れによって見積もり書が完成します。
受け取った見積書に不備がなければ契約を行い、塗装工事がスタートします。
■塗装工事の見積もり書に記載される項目
続いては見積書に書かれる項目や内容について説明していきます。
見積書には様々な項目が書かれていますが実際どんな内容があるのか、各項目がどういった内容かも把握しておきましょう。
- 仮設工事費
外壁・屋根塗装工事では高所での作業となるため、仮設足場を必要とします。
また、塗料が飛び散らないように飛散防止ネットも必要で、これらが仮設工事費に入ります。 - 高圧洗浄費
高圧洗浄は塗装する部分の汚れを洗い落とす作業になります。
汚れをしっかりと落とし、塗料の馴染みを良くします。 - 屋根・外壁塗装工事費
塗装工事をスタートさせるには表面を整えることも必要です。
ヒビが入った劣化部分は下地調整やクラック処理で整え、仕上げ塗料との密着をよくするために下塗りを行います。
続いて中塗り・上塗りで塗料を塗布していきます。
- コーキング工事費
サイディングやALC、タイル仕上げの外壁材の場合は継ぎ目部分にコーキングを注入しないといけません。
こうした目地工事と併せてサッシ廻りを取り換える場合にはコーキング工事費も必要になります。 - 付帯部塗装工事費
付帯部塗装工事費は建物によって異なりますが、軒裏天井・破風板・雨樋・雨戸・戸袋・シャッターボックス・幕板・水切り・手摺・換気フード・玄関扉・玄関脇格子などがあります。
これらを取り換えると費用がプラスされるということを覚えておきましょう。 - 防水工事費
外壁・屋根塗装工事を行う際、一緒にベランダや屋上防水も業者から提案される場合があります。
防水工事のメンテナンス時期も外壁・屋根と同様10年ほどですので、工事費を抑えるために一緒に施工することをオススメしています。 - 諸経費
諸経費には塗料やそのほかの材料を囲んだり移動させたりといった材料運搬費・交通費と塗装工事で出た廃材を処分するための廃材処理費がかかります。
■見積もり金額に差が出る理由
外壁・屋根塗装を複数の業者に依頼した場合、同じ工事でも業者によって金額に差が出るケースは多々あります。
最後に、なぜ業者によって差が出るのかを説明していきましょう。
- 外壁・屋根の劣化具合の見極め(業者の熟練度)
業者によっては外壁や屋根の劣化具合の確かめる方が甘いと費用は安くなりがちです。
費用が安く収まるのはありがたいことですが、きちんと対策できていないと再度工事が必要となる場合もあります。 - 塗装する面積
見積もり書の計算は業者によって異なります。
塗装する面積の計算で使用する係数は1.1~1.7となっているため、当然上下があるのです。 - 塗料のグレード
塗料のグレードもたくさんあります。グレードが低いものほど価格は安くなりますが、その分耐久年数が短いです。
逆に耐久年数が長い塗料は価格も高くなるため、ランニングコストも考慮した上で塗料を検討していきましょう。 - 会社の中間マージンや利益率
塗装屋や塗装専門業者であれば問題ないですが、その業者に依頼すると中間マージンがかかってしまいます。
また、会社の利益率を多くとっている場合は見積り金額の高くなりがちです。
一般的には少人数で広告規模が大きくない小規模会社の方が安い金額を提示してくれます。
ただし、小規模の会社は完工までに時間がかかるようになっています。
■見積もり金額に差が出る理由
今回は、外壁・屋根塗装における見積書のチェックポイントをご紹介してきました。
チェックポイントは複数ありどれも確認していくのは大変ですが、きちんと目を通しておくかおかないかで、業者とのトラブル回避にもつながります。
見積もり書から分かる多くのことを把握しながら塗装業者を選んでいきましょう。
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