外壁の付帯部「幕板」はどこ?幕板の役割や劣化の原因・メンテナンス方法とは
住宅の外壁には様々な付帯部がありますが、幕板も付帯部の1つです。
しかし、幕板という言葉は聞き慣れない方も多いでしょう。
幕板には、住宅の景観を左右する重要な役割があります。
そこで今回は、外壁の付帯部である幕板の役割や、劣化する原因、正しいメンテナンス方法などについてご紹介します。
外壁塗装を検討されている方や外壁の付帯部の劣化を気にされている方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁の幕板ってどの部分?幕板の役割とは
幕板は、住宅の1階と2階の境目に帯のように存在する板のことで、帯板とも呼ばれています。
必要不可欠な付帯部ではないため、どの住宅にも幕板が設置されているわけではありません。
1階と2階の境界としてはもちろんですが、ほとんどの場合住宅の美観を目的に設置されます。
住宅の中には、1階と2階でツートンカラーのデザインにしている場合もあります。
この場合、よりおしゃれな外壁に仕上げるために、幕板を境界にしているケースが多いです。
幕板を外観のアクセントに取り入れる方も多く、色のコーディネートで美しい外観にしている方もたくさんいます。
住宅全体をワントーンのカラーと同じ素材で仕上げた場合、平面的な印象になってしまいます。
幕板と飾りとして使用することで、外観にメリハリが生まれ、おしゃれな印象になるのです。
複数の外壁材を使用する場合も、幕板で区切っているケースが多いです。
基本的には1階と2階を仕切るように横に幕板を付けますが、中には縦にも付けるケースがあります。
その場合、付け柱や化粧柱などと呼ばれることが多いです。
幕板が劣化!原因は何?
美観的な目的で使われることの多い幕板ですが、外壁材同様、徐々に劣化していきます。
幕板をチェックした時に、はがれや破損などが見られたら、劣化している可能性が高いでしょう。
ここでは、幕板が劣化する原因をご紹介します。
- 雨水の浸入
幕板は、外壁の上から設置するため、構造上雨水が溜まって浸入しやすくなっています。
雨が長く続いたり台風の影響があったりすると、水が溜まり素材が腐食してしまう可能性があります。
水が幕板に浸入すると、水分が蒸発する際に塗膜を弱らせてしまい、はがれや膨張などが起こります。
経年劣化しやすいため、年数が経てば幕板のダメージも大きくなっているということを理解しておきましょう。
ひび割れを起こして劣化がひどくなると、外壁そのものにも影響が及ぶ恐れもあります。
- ホコリやゴミの付着
雨水と同じ理由で、幕板は構造的にホコリやゴミが付着しやすくなっています。
外壁よりも突き出ているため、そこに溜まってしまうのです。
そのままにしておくと、汚れが外壁にも及んで黒ずんでしまう可能性があります。
また、ホコリやゴミを放置したままでは、カビの原因につながることもあるため注意が必要です。
- ケレン作業が不十分
ケレン作業とは、素材の表面を削って汚れや古い塗膜などを除去して綺麗にする作業のことです。
下地調整の工程で行うもので、塗料の密着性を高めて塗料のはがれを防ぐための重要な作業となっています。
しかし、ケレン作業が不十分だった場合、幕板が早期に劣化してしまう可能性があります。
何度か塗装を繰り返している場合は、古い塗膜を落としきれないまま塗り替えてしまうとはがれやすくなるのです。
ただ、幕板は劣化しやすい付帯部でもあるので、ケレン作業が原因かどうかの判断はしにくいでしょう。
メンテナンス方法や費用相場はどうなっている?
幕板は劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
ここでは、幕板のメンテナンス方法やメンテナンス時の費用相場などについてご紹介します。
- 塗装
塗装のはがれがメインで劣化の程度が軽度だった場合は、ケレン作業と塗装作業で解決できます。
費用相場は900~1,200円/mとなっており、幕板のメンテナンスの中では最も費用を抑えることのできる方法です。
塗装では、ケレン作業をしっかりと行うかどうかが仕上がりを左右します。
サンドペーパーや紙やすり等で幕板の汚れやサビ、古い塗装などを落とした上で、再塗装をする流れです。
ケレン作業がきちんと行われていると、塗装が長持ちします。
- コーキング処理
幕板のはがれだけでなく、亀裂や隙間などが見られる場合には、コーキング処理が必要です。
費用相場は700~1,500円/mと塗装となっています。
塗装の場合はケレン作業と塗装作業のみですが、コーキング処理の場合は幕板の隙間や亀裂に充填剤を埋めていき補修する作業が必要になるため、費用も高くなります。
コーキング処理をすれば、幕板の劣化が進行するのを防ぐことが可能です。
- 幕板の交換または板金カバー工法での補修
幕板の劣化がひどく、ひび割れや欠けが目立つ場合は、下地処理や塗装などでは補修できないため、幕板そのものを交換するか、板金カバー工法で補修する必要があります。
板金カバー工法は、既存の幕板の上から金属の板を張って補修する方法で、耐久年数が長いのが特徴です。
費用相場は、幕板の交換の場合は3,000~7,000円/mとなっていますが、板金カバー工法の場合は6,500~8,000円/mとなっています。
幕板の交換と板金カバー工法では相場に大差はありませんが、その後のメンテナンスを少なくしてくれることに加え、綺麗な幕板を維持できることから、板金カバー工法を選ぶ方が多くなっています。
幕板をメンテナンスする場合の注意点
劣化を防ぐためには、幕板のメンテナンスが必要です。
しかし、幕板のメンテナンスにはいくつか注意したいことがあります。
最後に、幕板をメンテナンスする際の注意点についてご紹介します。
- 定期的にメンテナンスする
幕板のメンテナンスは、一度行って完了ではありません。
付帯部でも幕板は劣化しやすい部分となっているため、外壁を長持ちさせるためにも定期的なメンテナンスを行いましょう。
劣化が進むとメンテナンス費用の負担も大きくなるので、2年~3年に1回のペースがおすすめです。
まだ大丈夫だと安心していると、劣化や損傷に気付かず、大掛かりな工事が必要になるかもしれません。
また、幕板が劣化した状態では、住宅の美観も保てなくなります。
定期的にメンテナンスすることで、おしゃれな外壁を保てるでしょう。
- 塗装で対処できない可能性がある
塗装のはがれが所々に見られるような軽度な劣化の場合は、塗装のみで対処可能です。
しかし、劣化が進行して変形やひび割れ、破損などが起こっている場合は、塗装では対処できない可能性が高いです。
メンテナンスはまだ早いからと放置していると、いざメンテナンスをしようとした時に思いのほか劣化が進み、大掛かりな工事が必要になりうるケースもあります。
幕板を張ってから5~10年が経過した場合は、劣化が進んでいる可能性が高いため、寿命と考えて交換した方がトータルコストも安くなるでしょう。
メンテナンスのペースを少なくするため、板金カバー工法を選択するのも方法の1つです。
幕板の交換の場合はメンテナンスの頻度は変わりませんが、板金カバー工法にした場合、約20年に一度のメンテナンスで済みます。
定期的な幕板のメンテナンスでお家の美観を守りましょう
今回は、住宅の幕板の役割や劣化する原因、メンテナンス方法などについてご紹介しました。
住宅をおしゃれに見せてくれる幕板を採用している方は多いでしょう。
しかし、幕板は劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
2~3年のペースでメンテナンスを行い、住宅の美観を保つことが大切です。
1階と2階の境目にあり、高所の作業となるため、業者に依頼して作業してもらいましょう。
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