寒さが与える外壁の影響とは?知っておきたい凍害の原因と対策方法
お家の外壁が劣化する原因のひとつに「凍害(とうがい)」があります。
凍害が発生すると、外壁がヒビ割れたりはがれ落ちたりするだけでなく、放置するとお家に深刻な被害を与えるおそれがあります。
凍害の補修にかかる費用は、症状が進行するほど高額になるため、早急な対応が必要です。
そこで今回は凍害の仕組みや発生する原因、補修や防ぎ方についても解説します。
凍害が起きた場合の対処法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
寒冷地に多い外壁凍害とは?
外壁の凍害は、外壁に染み込んだ水分が凍結と溶融を繰り返すことで劣化を引き起こす現象のことを言います。
具体的な影響は外壁のひび割れや欠損から始まり、劣化が進行すると外壁自体がはがれ落ちて下地がむき出しになってしまう可能性があります。
そこから雨水が侵入すれば、ますます建物の状態は悪くなってしまうため注意が必要です。
凍害は気温が氷点下を下回る寒冷地で多くみられます。
しかし、寒冷地ではないから絶対に凍害が発生しないというわけではなく、比較的温暖な地域でも氷点下を下回る時期があればリスクは高まります。
外壁凍害が起こりやすい素材や場所
凍害は素材や場所を問わず発生するリスクがありますが、特に起きやすい外壁材や起こりやすい場所が存在します。
- 凍害が起こりやすい外壁材
外壁凍害が起きやすい外壁材は、窯業系サイディングボードとコンクリート壁です。
セメントに繊維質を混ぜた窯業系サイディングボードは、色やデザインのバリエーションが充実しており、現在は多くの住宅で採用されています。
また、気密性が高くクールな印象のあるコンクリート壁もよく使われる外壁材です。
これらの外壁材を採用しており、温度が下がりやすい地域はリスクが高いので注意しましょう。
逆に凍害が起きにくい外壁材には、樹脂サイディングボードと金属系サイディングボードが挙げられます。
樹脂サイディングボードはアメリカやカナダなど海外では定番ですが、雪が降る地域には適していないため、日本の気候には少し不向きです。
金属系サイディングボードは、水を浸透しない素材なので凍害のリスクが低く、雨や雪が降りやすい地域でも使いやすく外壁材と言えます。
- 凍害が起こりやすい場所
凍害はお風呂場やキッチンなど水回りに面する外壁、バルコニーにつながる開口部の周辺の外壁、換気口付近の外壁で起きやすいです。
いずれも湿気が多かったり、雨の影響を受けやすかったりする部分になります。
外壁材がサイディングボードの場合、外壁の目地にひび割れや切れなどの劣化が見られるので、日ごろからチェックしておくことをオススメします。
また、外壁だけではなく瓦屋根などの屋根にも凍害は発生する可能性があります。
外壁凍害が起きてしまう原因は塗膜の劣化
外壁に凍害が発生してしまう大きな原因は、外壁材を保護する塗膜の劣化です。
凍害による劣化は、前述の通り外壁材が吸収した水分が気温の低下により凍結し、凍結と溶融の繰り返しで外壁材が伸び縮みを起こし、ひび割れが起きてしまうことを言います。
塗膜で外壁が守られている場合、防水効果により外壁材に水分が吸収されることはありません。
そのため、塗膜が劣化し、外壁材が水分を吸収しやすい状態になっていることが凍害発生の原因につながっています。
新築や外壁塗装から10年以上経過している場合は、塗膜が劣化していて、凍害が起きやすい状態になっている可能性があるので注意しましょう。
ちなみに新築や外壁塗装をしたばかりなのに劣化が見つかった場合は、施工不良が原因であると考えられます。
外壁凍害が発生した時の対処法とは?
凍害が発生した外壁を放置すると、どんどん状態は悪化してしまいます。
その影響は外壁に留まらず、建物内部の劣化にもつながるので早急に対処していきましょう。
- 外壁塗装で補強する
劣化の症状が外壁やコーキングのひび割れといった軽度のものであれば、補修と塗装で対処できます。
劣化している部分は一部であっても、他の部分の塗膜も劣化している可能性があります。
そのため、部分的ではなく建物全体の塗り替えがおすすめです。
屋根も凍害が起きやすい部分であるため、外壁と一緒に塗り替えると別々に工事を行う場合よりもお得にできます。 - 劣化具合によっては大規模な修繕を行う
外壁材がはがれ落ちるなど大きく破損している場合は、外壁材がかなり劣化した状態です。
この場合は、下地から外壁材を張り替える、躯体部(くたいぶ)を取り換えるといった大掛かりな工事が必要になります。
工事の規模が大きくなるほど費用はかさんでしまうので、注意してください。
外壁は今後もメンテナンスが必要となるため、1回の修繕で大きなコストがかからないように、定期的な点検・塗り替えで劣化の影響を減らすことをおすすめします。
- 補修や修繕は専門業者に任せる
凍害が発生した場合、応急処置をしようとするのは避けましょう。
例えば、水分の侵入を避けるためにアルミテープで破損個所を塞いだ場合、逆に湿気が溜まってしまい、外壁材がふやけてしまうことがあります。
直すまでの応急処置のはずが、凍害を悪化させてしまう可能性があるため、素人が手を出すことを避けましょう。
僅かでも外壁に欠損があれば、速やかに業者に依頼して、適切な方法で対処してもらってください。 - 凍害の予防対策をする
外壁を直した後は、凍害の予防徹底しましょう。
外壁材に水分を吸収させないことが予防につながるので、定期的なメンテナンスと適切なタイミングで塗り替えを行ってください。
外壁塗装は使用する塗料の耐用年数によって異なるので注意してください。
さらに、環境によっては耐用年数よりも早く塗膜が劣化する場合もあるので、点検で塗装のタイミングを計ることも大切です。
また、サイディングボードを防水シートの上に直接貼っていく直貼り工法を採用している場合、通気工法にリフォームしてしまうのもおすすめです。
通気工法では外壁材と躯体の間に通気層が設けられるので、気流が停滞せず、内部の結露を防ぐ仕組みとなっています。
大掛かりなリフォームとなってしまいますが、予防のために検討しておきましょう。
外壁凍害の修繕に火災保険が使える!
外壁塗装や修繕にはそれなりの費用がかかりますが、その費用のカバーに役立つのが、火災保険です。
火災保険というと火災時に補償が受けられる印象がありますが、落雷・風災・水災・ひょう災・雪災などの自然災害に対しても補償が適用されています。
火災保険によって補償範囲は異なりますが、凍害によって外壁の修繕が必要になった場合は補償が使える可能性があります。
万が一の時のために、契約している火災保険の補償内容を確認してみましょう。
外壁は物体落下や飛来などで破損することもあるので、どこまでカバーできるのか確認しておくと安心できます。
凍害が起きる前にメンテナンスをしましょう!
今回は外壁の凍害についてご紹介しました。
凍害は気温が低い寒冷地によく起きる外壁の劣化で、根本的な原因は塗膜の劣化にあります。
そのため、塗膜の機能を維持し続けることが発生を抑える対策になります。
塗膜は経年劣化により衰えていくため、定期的な点検・メンテナンスにより機能を取り戻していくことが大切です。
また、すでに凍害や外壁の劣化が起きている場合は、放置せずに業者に相談して対処するようにしましょう。
修繕や塗装工事にかかる費用や施工技術力は業者によって異なります。
そのため、凍害の修繕や外壁塗装を依頼する際は、コストやサービス内容を比較し、実績のある業者を選ぶことをおすすめします。
業者選びでお悩みの場合や、ご自宅の外壁について気になる点がございましたら、自宅の現状も無料で診断できる弊社にご相談ください。
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