軒裏天井とは?シミ跡やはがれなどの原因や劣化放置の危険性についてご紹介
ほとんどのお家にある「軒裏天井」ですが、実際どの部分を指しているのかご存知でしょうか?
軒裏天井は大切な住まいの安全性や快適性を保つ重要な役割を担っています。
しかし、新築から年数が経過するほど劣化し、シミ跡やはがれなどが発生しやすくなるため、定期的なメンテナンスや補修は欠かせません。
そこで今回は、軒裏天井の役割や劣化の原因、放置するとどうなるのかをご紹介します。
軒裏天井とは?軒天にはどのような役割があるのか
軒裏天井は住宅を下から見た際に外壁から突き出す屋根の裏側を言い、軒天とも呼ばれています。
バルコニーやベランダの裏側も軒裏天井と呼び、外壁周辺は幅30センチ、玄関部分は1mほどのことが多いです。
シンプルかつ低コストで建築するために軒裏天井がないお家もありますが、まずは軒裏天井にはどのような役割があるのかを見ていきましょう。
- 住宅の美観性を向上させる
軒裏天井は、見た目をスッキリさせる役割があります。
軒裏天井がないと、下から見上げた時に屋根の構造部分である野地板や垂木などが丸見えになり、住宅の美観性が悪くなります。
昔ながらの日本家屋や和風住宅の中には軒裏を取り付けた後に化粧垂木を設置し、下から見ても美しく見えるような施工をしているお家もあります。
また、構造部分が保護されていない状態では劣化速度が速まるため、軒裏天井は美観性の向上と住宅保護のために欠かせない存在だと言えるでしょう。
- 外壁の劣化予防
軒に長さがあることで、外壁を雨水や紫外線などのダメージから保護できる効果もあります。
前述した通りシンプルさやコストカットなどを目的に付けないお家もありますが、軒裏天井がないと雨水や紫外線が当たりやすく、経年劣化や雨だれによる汚れが発生してしまいます。
屋根付近の汚れはそう簡単に対応できないため、業者へのメンテナンス依頼が必要です。
- 延焼予防
軒裏天井は、火事の延焼を防ぐ役割もあります。
火の手は下から上に向けて広がっていくため、軒裏天井がないお家だと屋根裏まで一気に火が燃え広がり、屋根が焼け落ちる恐れがあります。
しかし、軒裏天井があれば延焼スピードを遅くすることが可能です。
軒裏天井には一定基準を超えた防火性能が求められており、準防災地域にある木造二階建ての住宅の場合は30分以上耐火できるほどの性能が義務付けられています。
つまり、軒裏天井があるかないかで、火事の延焼スピードは大きく変わってくると言えるでしょう。
軒裏天井にシミ跡・はがれが発生する原因とは?
軒裏天井は雨風の当たりにくい部分ですが、様々な原因でシミ跡やはがれなどが発生します。
続いては、なぜ劣化してしまうのかについてご紹介しましょう。
- 理由①屋根の不具合
屋根材のヒビ割れや浮きなどの不具合が原因で雨水が浸入し、軒裏天井にシミ跡やはがれが発生している可能性があります。このケースだと不具合の根本は屋根にあるため、軒裏天井のみを修理・交換しても時間が経過すれば同じような症状が出てしまい、問題は解消されません。
どこから不具合が出ているのかをきちんと調査し、正しい施工を行う必要があります。 - 理由②雨樋の不具合
屋根を流れる雨水を地上もしくは下水へ運ぶ役割を持つ雨樋に不具合が出ているケースもあります。
雨樋に詰まりや勾配不良が発生して本来流されるはずの雨水が溢れてしまうと、軒裏天井部分を濡らしてシミ跡が発生します。
特に軒先部分に雨シミができやすいため、これ以上の劣化を防ぐためにも見つけたら業者に相談しましょう。 - 理由③結露
結露が原因で、軒裏天井にはがれが発生する場合もあります。
屋根や雨樋で発生した結露が下へと流れ落ち、軒裏天井部分にまで到達することではがれ落ちてしまうケースです。
結露の場合は外側からはがれ落ちていることが多く、その場合には補修やメンテナンスに加えて結露対策も必要になってきます。
軒裏天井のシミ跡やはがれの放置は危険!
軒裏天井は屋根や外壁と比べると面積が狭いため、劣化を見つけても放置してしまう方は多いですが、可能であれば早急な対応がおすすめです。
続いては、軒裏天井の劣化を放置するとなぜ危険なのかを見ていきましょう。
- 建物の強度に影響を与える
軒裏天井にシミがある場合は表面の塗膜が劣化しているだけのこともありますが、中には内部にまで浸水しているケースもあります。
軒裏天井だけでなく建物内部にまで浸水していれば、重要な構造部分が腐食してしまい、住まいの強度が大きく劣化する恐れもあります。
シミ跡を見つけたら業者に連絡し、状態を詳しく確認してもらいましょう。
- 小動物が侵入する
軒裏天井の劣化をそのままにしていると大きな穴が空いたり、はがれ落ちたりしてしまい、スズメやネズミ、ハクビシンなどが屋根裏に入り込む恐れがあります。
雨風が当たらない屋根裏に巣を作り、住処にされるケースが多いです。
小動物の足音や羽音にストレスを感じやすいほか、糞尿によるニオイや天井材の腐食、ダニやノミなどによる健康被害が発生します。
さらに、電気配線を噛み切られて漏電や停電が発生するリスクもあるので、小動物が侵入した場合には軒裏天井部分の修理に加えて害獣対策も必要です。
より手間や費用がかかってしまうため、劣化の初期段階で対策を講じる方が余計な出費がなくなり、美観性の向上にもつながるでしょう。
軒裏天井のシミ跡・はがれを修繕する3つの方法
軒裏天井の劣化を修繕する方法は主に以下の3つです。
- 再塗装
色あせや塗装はがれ、コケ・カビなどの軽度な劣化であれば、再塗装で修繕が可能です。
通常の塗装であれば高圧洗浄で汚れを落としてから施工をしますが、軒裏天井の素材は水に弱いものもあるため、高圧洗浄ではなくペーパー掛けなどを行います。
その後、耐水性や通気性、防カビ性能に優れた塗料を用いて塗装していく流れです。
軒裏天井だけではなく、屋根や外壁の塗装と同タイミングで行うケースが多く、外壁で用いた塗料と同じものを使用することもあります。
ただし、再塗装は軽度な劣化に限り、はがれが発生している場合は塗装の前に軒裏天井材を補修する必要があります。
- 軒裏天井の増張り
表層部分にのみ劣化が見られる場合は、今ある軒裏天井の上に新しく重ねる増張り補修が行えます。
既存軒裏天井を撤去しなくて良いため、すべてを張り替えるよりも工事期間の短縮や費用の軽減も可能です。
ただし、増張りは段差ができてしまうため、部分的な補修には向いていません。
軒裏天井全体が劣化している場合や、屋根・外壁の工事を行う際にまとめて行うのがおすすめです。
- 軒裏天井の張替え
軒裏天井が激しく劣化しており、雨漏りが発生しているケースは全体の張替えをご検討ください。
雨漏りが発生しているということは、軒裏天井の下地部分まで腐食している可能性が高く、再塗装や増張りでは根本的な問題解決にはなりません。
腐食した軒裏天井や下地木材をすべて撤去した後、新たに下地を組み替えていきます。
張替え工事の場合は劣化部分のみの施工が可能なため、お家全体の足場仮設は必要なく、部分足場での工事もできます。
ただし、劣化部分のみの補修だと仕上がりに差が出てしまうため、張替え工事を合わせて軒裏天井全体の塗装がおすすめです。
軒裏天井の劣化を放置するのは危険です!
軒裏天井は美観性を向上させるだけでなく、延焼や外壁劣化の予防にもつながります。
雨風や紫外線が当たりにくい部分ではありますが、全く劣化しないわけではなく、屋根や雨樋などの不具合が原因でシミ跡やはがれが発生することもあります。
そのまま放置しておくと小動物の侵入や住まいの強度を劣化させる恐れがあるため、劣化に気付いた際には早急な対応がおすすめです。
DIYをするには大変危険な部分であり、自身で補修するよりも豊富な実績を持つ業者に相談しましょう。
業者選びでお悩みの場合や、ご自宅の軒裏天井について気になる点がございましたら、自宅の現状も無料で診断できるミヤケンにご相談ください。
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