屋根は外壁と比べて見えにくい部分であるため、雨漏りなど不具合がない限り、塗装の必要性を感じていない人は多いです。
しかし、住まいを長持ちさせるためにも、屋根塗装は大事なメンテナンスになります。
そこで今回は、屋根塗装の重要性や気になる費用について詳しく解説します。
屋根塗装に適した時期や塗装できないケースもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

屋根塗装は本当に必要？

結論から言えば、ほとんどのお家で屋根塗装は必要です。
塗装工事は、お家の美観を綺麗にするだけの工事ではありません。
防水や防汚など様々な機能を持つ塗膜により、紫外線や熱、雨風などの影響から屋根を守る役割があります。
塗料の保護機能は10年近くになるとどんどん劣化していき、そのまま放置すれば完全に機能が失われてしまいます。
そうなると、屋根は汚れ・色あせ・さびが目立ち、美観が失われるだけではなく、屋根材のひび割れや破損のリスクも高まり、最終的には雨漏れの発生につながってしまうでしょう。
雨漏れの発生に気付くのが遅れると、建物内部が水分や湿気により腐食が進行し、建物の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、定期的に屋根塗装を行えば屋根を劣化から守り、結果的に家の寿命を延ばすことにつなげられます。
劣化が深刻な状態になっていないうちに補修をすることで、大きな修繕費の支出を避けられるメリットもあります。

 

屋根材の種類

主な屋根材は、スレート屋根・瓦屋根・トタン屋根が挙げられます。
また、屋根塗装で主に使われる塗料は、シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料です。
ここで屋根材別に特徴を紹介していきます。

• スレート屋根
  
  スレート屋根はセメントでつくられており、現在の住宅では主流となっている屋根材です。
  軽い上に耐久性に優れ、カラーバリエーションが充実していること、設置やメンテナンスが容易なことから人気があります。

  ▼スレート屋根の施工事例はコチラ▼
  ・さいたま市西区H様　築22年目のグリーンを使用してシックな印象に生まれ変わった屋根外壁塗装工事
  ・さいたま市桜区S様　シックな印象に生まれ変わった屋根外壁塗装工事
  ・川越市並木T様　ミヤケンで一番オススメ！低汚染遮熱フッ素塗料を使った屋根外壁塗装工事

• 瓦屋根
  
  瓦は日本家屋では伝統的な屋根材です。
  素材によって陶器瓦やセメント瓦、モニエル瓦など、様々な種類があります。
  現在の住宅では対火性に優れ、価格も安く施工も容易なセメント瓦を採用していることが多いです。
  瓦屋根は寿命が高く、メンテナンスをしっかり行っていれば50年以上も持つとされています。
  しかし、瓦を固定している漆喰や、瓦の下にある防水シートなどは経年劣化してしまうため、メンテナンスが必要です。

  ▼セメント瓦の施工事例を見る▼
  ・さいたま市緑区W様　築30年お家の汚れやカビを改善した屋根外壁塗装
  ・さいたま市桜区S様 コスパ最強のシリコン塗料を使った屋根外壁塗装工事

  ▼モニエル瓦の施工事例を見る▼
  ・川越市的場S様　さわやかなお色に大変身した屋根外壁塗装工事
  ・さいたま市桜区S様　美観性・防水性が向上した屋根外壁塗装工事

• トタン屋根
  
  トタン屋根は、薄い鋼板に亜鉛を施した屋根材です。
  現在の新築ではあまり使われていませんが、古い住宅や工場、倉庫などではよく見られます。

  ▼トタン屋根の施工事例を見る▼
  ・ふじみ野市上福岡K様　落ち着いた温かみのある色へ大変身！屋根外壁塗装工事

屋根塗装のタイミングや適した時期

屋根塗装は家を長持ちさせるために大切な工事とは言え、どのタイミングで行えばいいのかわからない方も多いでしょう。
また、屋根塗装をする時期にも向き・不向きがあります。
続いては、屋根塗装をするタイミングと適した時期についてご紹介します。

【屋根塗装をするべきタイミング】

屋根塗装は10年に1度の目安で行った方が良いとされています。
しかし、屋根材や塗料によって耐用年数が異なり、さらに住宅の環境によっても劣化速度は異なります。
そのため、10年という周期にこだわらず、下記の劣化症状が見つかった時は屋根塗装を実施しましょう。

• カビやコケが生えている
  
  洗浄だけでは落とせないカビやコケが生えている場合、塗料の防水機能が衰えているサインなので、塗装が必要です。
  放置すれば美観を損ねるだけではなく、悪臭を発する可能性があります。
• さびが発生している
  
  トタン屋根や金属屋根、折半屋根では、さびが発生しやすいです。
  塗料には防水機能があるため、さびが発生しているということは塗膜が劣化しているサインになります。
  さびが悪化すると屋根材に穴が開いてしまうので、速やかに塗装を依頼しましょう。
• 塗料が色あせてきた
  
  紫外線の影響で塗料は次第に色あせや変色を起こします。
  これも塗膜が劣化したサインであるため、放置すれば色あせ以外の症状が出てきてしまうので注意してください。
• 塗料がはがれている
  
  長年の劣化で塗料がはがれてくることがあり、どの屋根材でも見られる劣化です。
  また、施工不良によって発生するケースもあります。
  塗料がはがれている部分は屋根材がむき出しになるため、屋根材の劣化により補修費用がかさむ可能性があります。
  深刻な劣化を招かないうちに補修や塗装が必要です。
• ひび割れや破損している箇所がある
  
  屋根材がひび割れていたり、雨漏りが発生したりしている場合は、速やかに修理と塗装を依頼しましょう。
  小さなひび割れでも室内に雨水が浸入する恐れがあり、放置すればひびも大きくなってしまうので、早めの対処が重要です。

【屋根塗装に適した時期】

雨天だと施工不良のリスクが高まり、雨が長引けばスケジュールどおりに施工ができません。
そのため、屋根塗装は気候が安定した時期に行うのがベストです。
中でも春は多くの地域で気候が安定しているため、塗装工事をするのにおすすめの時期になります。
寒冷地は春でも気温が低いケースもあり、その場合は気温が高い夏が適しています。
ただし、気温が35℃以上になると塗料に気泡が発生しやすいので、高温になりやすい時期は避けましょう。

屋根は塗装できないケースもあり

実は屋根材によっては塗装によるメンテナンスが行えないケースもあります。
塗装できない代表的な屋根材には、以下のものが挙げられます。

• レサス
  1999年～2006年まで製造されていた屋根材です。
  こちらは強度が高くないため、細かいひび割れや扇形に割れるといった欠損が多発しています。
  塗装では屋根材自体の強度を高めることはできないため、塗装によるメンテナンスは不向きとなっています。
• パミール
  
  1996年～2008年まで製造されていた屋根材です。
  ノンアスベストの屋根として人気があり、多くの住宅で採用されていました。
  劣化するとミルフィーユのような層状に屋根材が分離する特徴があり、屋根材自体が剥がれてしまうため、塗装によるメンテナンスはできません。
• コロニアルNEO
  
  2001年から製造されており、現在は製造が中止されている屋根材です。
  こちらはスレート屋根の一種であるカラーベストシリーズの一種であり、細かいひび割れや先端部分が崩れるなどの劣化が起きやすい傾向にあります。
  他の屋根材に比べると不具合は少ないものの、耐久性の低さから塗装によるメンテナンスは向いていません。
• セキスイ瓦U
  
  1990年～2007年まで製造されており、大手ハウスメーカーの住宅で多く用いられていた屋根材です。
  ひび割れや表面の塗膜が剥がれるといった劣化が起きやすい傾向にあります。
  高圧洗浄時に表面が剥がれて素地が露出しやすいため、塗装で強度を保つことが難しい屋根材になります。

  この他にもシルバス、アーバニーグラッサ、ザルフグラッサ、グリシェイドNEOなどがあります。
  いずれも強度が低く、塗装だけではカバーできなかったり、塗装工事中に破損を悪化させるリスクがあったりするため、塗装ができません。
  ほとんどの商品がすでに製造終了・中止となっているので新築で使われることはありませんが、
  製造当時に建てられている家では使われている可能性が高いです。

  上記のような屋根材を使用しているお家の場合、新しい屋根材を重ねるカバー工法や新しい屋根材に替える葺き替え工事で対応しなければなりません。
  屋根カバー工法を使った事例をご紹介していますので、是非参考にしてみてください！
  屋根カバー工法の施工事例はコチラ

 

屋根も定期的にメンテナンスをしましょう！

屋根は外壁と同じく雨風や日差しから家や暮らしを守ってくれている部分です。
その分劣化が激しいため、屋根塗装でしっかりメンテナンスしていきましょう。
新築から10年前後であれば、屋根塗装を検討してみてください。
また、現状の劣化状態が気になるという方は、一度点検して塗装工事の必要性を確認してみましょう。
屋根材によっては塗装できないケースもあるので、点検で確認しておくと安心です。

お家の屋根の状態や塗装が必要かどうかわからない！という方はミヤケンにご相談ください！
現場調査・お見積もりは全て無料で行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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