外壁の汚れや劣化は家の印象を左右します。汚れを放置していると、家全体の美観性や外壁自体を傷める恐れがあるので定期的な塗装が必要です。
建築時と比べて塗料も進化しているので「外壁を長持ちさせるような塗料はないか」「頻繁な塗り替えをしないで済むように汚れが目立たない塗料にしたい」など、なるべくメンテナンスが必要ない塗料を選びたい方は多いでしょう。
今回は、外壁の汚れにフォーカスを当て、外壁が汚れてしまう原因や汚れにくい塗料の選び方についてご紹介します。
外壁をなるべく綺麗に維持したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事は、約6分で読み終わります。

汚れに強くても汚れない塗料は存在しない

「汚れない塗料を使えば、掃除もせずに綺麗な状態を維持できる」と考え、汚れない外壁塗装を得意とする業者を探している方もいるかもしれません。
業者の中には「汚れない塗料を使用するのでメンテナンスが不要です」とアピールするところもあるでしょう。
しかし、汚れない塗料は実際のところ存在しません。
もし汚れない塗料を使用すると言われた場合は、悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。
汚れない塗料はありませんが、汚れにくい塗料は存在します。
汚れにくい塗料を使用すれば外壁掃除の頻度は減り、手間も軽減されるでしょう。
塗料を選択する際に、業者へ汚れにくい塗料を検討している旨を伝えてみてください。

外壁が汚れてしまう原因とは？

外壁は時間と共にどうしても汚れが目立ってくるものです。
汚れは経年劣化によるものですが、家によっても原因はそれぞれ異なります。
外壁が汚れる原因を理解すれば、どんな塗料が家に合うのか塗料選びに役立つでしょう。
外壁が汚れる主な原因は以下のとおりです。

• コケやカビなど
  
  外壁の黒ずみや緑色の汚れが気になる場合、カビやコケが原因である可能性が高いです。
  カビは湿度の高い場所に発生しやすく、日当たりの悪い家や周辺が草木で覆われている、隣家が近いなどが原因でどんどん範囲を広げていきます。
  コケも同様に湿気を好み、日当たりがある程度あり、湿度が高い部分に発生しやすいです。
  コケやカビなどの汚れを放置していると、外壁を腐食させる原因になります。

• さび
  
  金属が酸化して発生する汚れがさびです。
  金属製の外壁材を使用している場合、時間が経てばさびが出てきます。
  また、外壁材に金属を使用していなくても外壁に使われる部品の中に金属製のものがあれば、そこからさびが広がるケースもあります。

• 埃や塵（ちり）による汚れ
  外壁の表面がザラザラした素材であったり、凹凸が多かったりする場合、埃や塵が付着しやすくなります。
  蓄積した埃は壁をつたって雨で流され壁に残ります。
  縦に伸びた黒ずんだ汚れがあれば埃による雨だれでしょう。

• 変色によるもの
  
  外壁は紫外線などが原因で、塗装後は必ず変色します。
  また、紫外線以外の変色として、業者の施工不良やブリード現象も変色の原因として挙げられるでしょう。
  ブリード現象は、目地部分に使用したシーリングが塗料や汚れに反応して黒ずんでしまう現象です。

• 排気口、換気扇
  
  排気口周りも外壁の汚れが発生しやすいです。
  外壁に付着した埃や油に雨がつたわり、汚れの原因になります。
  排気口や換気扇をふさぐことは難しいので、汚れが目立ってきたら塗装が必要になります。

汚れにくい外壁にする3つのポイントを押さえよう！

長期にわたって美しい外壁を維持したければ、汚れにくい外壁にする必要があります。
ここでは、汚れにくい外壁をつくるポイントを3つご紹介します。

• 汚れにくい外壁材を使用する
  外壁の素材を汚れのつきにくいものから選択しましょう。
  一般的によく使われる外壁素材は、サイディング、モルタル、タイルになります。
  この中で汚れにくい外壁材はタイルであり、次点でサイディングです。
  タイルは塗装の必要がなく、耐久性も高いです。
  紫外線や汚れにも強いので、初期費用はかかるもののメンテナンス費はそこまでかかりません。
  サイディングは表面の凹凸が少ないので、汚れが目立ちにくい素材です。
  また、初期費用を抑えたい方からも人気があります。

• 汚れが目立たない色を選択する
  
  外壁の色によって、汚れを目立ちにくくさせることが可能です。
  発生する汚れの色によって選択するカラーも変わってくるでしょう。
  汚れを目立たせない万能なカラーは、グレーです。
  白い汚れや黒ずみ、カビなどどの汚れに対しても有効でしょう。
  埃や塵、排気ガスなどの汚れにはブラウンやベージュがおすすめです。
  湿気が多く、コケや藻が発生しやすい場合にはグリーンが適しています。
• 汚れにくい塗料を選択する
  色の選択だけでなく、汚れにくい塗料の中から選べばさらに汚れにくい外壁を維持できるでしょう。
  防汚効果やセルフクリーニング効果のある塗料がおすすめです。
  もし海に面した環境の家であれば、さび止め効果のある塗料も検討してみましょう。

汚れにくい塗料の特徴とは？

汚れにくい塗料の特徴を知ることで、より外壁に合った塗料を選択できます。
ここでは、外壁塗装で汚れにくい塗料を4種類ご紹介します。

• 耐久性が高いフッ素塗料
  
  フッ素塗料は、親水性が高いのでカビやコケが発生しにくい特徴があります。
  その他の塗料と比べて耐久性が15～20年と高く、紫外線などで劣化しやすい箇所に向いています。
  弊社が取り扱う、塗料：アステックペイントの 超整汚染リファインシリーズがお客様から選ばれる塗料No.１です。
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• 汚れを寄せ付けない無機塗料（無機系塗料）
  一般的な塗料の主成分は有機成分でできており、汚れが付着しやすいです。
  無機塗料は無機成分のため、汚れがつきにくく、紫外線にあたっても劣化しにくい特徴があります。
  無機塗料といっても含有量に明確な基準がないため、効果が低い塗料も存在するので注意が必要です。

• 太陽光で汚れを落とす光触媒塗料
  汚れにくい塗料と言えば光触媒塗料です。
  太陽光で汚れを分解させ、浮かした汚れを雨で流すことができます。
  空気の清浄化も行えるので、時代に合う環境に配慮した塗料と言えるでしょう。
  デメリットは工事費が高額になってしまう点です。

• カビを防ぐ防カビ塗料
  日陰が多く、カビから外壁を守りたいのであれば、防カビ塗料がおすすめです。
  防カビ塗料を塗布すれば、カビやコケが発生しにくく汚れにくい塗装ができます。
  しかし、防カビ効果は5～6年と短い塗料が多いのでその点は理解した上で使用しましょう。

塗料によってそれぞれ特徴が異なるので、汚れの発生原因を踏まえて外壁に適した塗料を選択しましょう。

外壁の汚れを掃除で落とす方法

汚れにくい外壁素材や塗料を使い、汚れが目立たない色を選択しても、経年劣化で外壁の汚れはいつか出てきます。
頻繁な外壁塗装をしないためにも、正しい清掃方法を確認しておきましょう。

• ブラシを使って洗浄する
  ホームセンターで柔らかいブラシとスポンジを用意しましょう。
  堅いブラシで力強く洗浄すると塗装がはがれる可能性があるからです。
  その際、洗剤も塗装が傷まないものを選ぶと良いでしょう。

• 高圧洗浄機を使って短時間で汚れを落とす
  
  掃除する箇所が広範囲であれば、高圧洗浄機の利用がおすすめです。
  親水性の高い塗料を使用した壁であれば、軽い洗浄で汚れが流れ落ちます。
  水圧が強すぎると塗料を傷めてしまうので、家庭用の高圧洗浄機を使用しましょう。

• プロに任せる
  
  自分自身での外壁掃除が難しい場合は業者に依頼すると良いでしょう。
  外壁掃除を専門にしているプロであれば、外壁を傷めることなく最適な方法で綺麗にしてくれます。

汚れが目立たない塗料や色選びで綺麗な外壁を保ちましょう

今回は、外壁が汚れる原因や塗料の選び方など、汚れにくい外壁を維持するための情報をご紹介しました。
外壁塗装をする際、塗料の種類や色の選択でその後の外壁状態は変わってきます。
汚れが目立たない外壁塗装をすることは、家を長く守り、メンテナンス費用を抑えることにつながるでしょう。
外壁塗装で失敗したくない方はこの記事を参考に、所有する建物に合った塗料選びをしてください。

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