外壁塗装の塗料で健康被害のリスクを抑えるには？健康被害が起こる原因を解説

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外壁塗装で使用される塗料にシンナーが使われていると、健康被害はないのか気になる人も多いでしょう。
実は、使う塗料によって健康被害のリスクが異なります。
そのため、工事の際はできるだけ人体に影響を及ぼさない塗料を選びたいものです。
どうしたら健康被害のリスクを抑えて外壁塗装ができるのでしょうか？
今回の記事では、外壁塗装で使われる塗料で健康被害は発生するのか、その原因とリスクを抑える方法を紹介していきます。
外壁塗装でどのような健康被害が出るのか気になる方や対策方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁塗装で使われる塗料で健康被害は発生する

外壁塗装で使用される塗料は、水性塗料と油性塗料に分けられます。
水性塗料は主な成分が水で、希釈をする際も水を用います。
このように、水性塗料には有機溶剤のシンナーが使われていません。
そのため、水性塗料を使う場合には健康被害が発生する心配はほとんどありません。
外壁塗装で使われる塗料で健康被害が発生する可能性があるのは、油性塗料を用いた場合が多いです。

どのようなアレルギー症状が現れるのか

それでは、油性塗料で外壁塗装をした場合、どのようなアレルギー症状が現れる可能性があるのでしょうか？
油性塗料には、有機溶剤のシンナーを使うことがあります。
外壁塗装で使用するシンナーには、微量のトルエン・キシレン・イソプロピルアルコール・1-プタノール・メタノールが含まれています。
この物質に対して、アレルギー反応を起こすことがあるのです。
シンナーは発がん性が高く、吸い込むことで中毒症状が発生してしまいます。
また、外壁塗装で使われることが多いのが、VOC（揮発性有機化合物）です。
VOCは200種類以上あるのですが、健康被害が発生する場合があります。
シックハウス症候群が発生する恐れがあるホルムアルデヒドも、この物質の1つとされています。
これらの物質が塗装中や塗料の乾燥中に人体に吸入されてしまうと、シックハウス症候群が起こる可能性があるのです。
吐き気や眩暈、目や喉の痛みを感じるなどの症状が現れます。
具体的に発生する可能性があるアレルギー症状は、以下のとおりです。

・目のかすみや視力の低下
・鼻水や鼻づまり、かゆみや痛み
・咳やくしゃみ、味覚障害やのどの痛み
・高熱・頭痛・眩暈
・皮膚のかゆみや湿疹、多汗
・便秘・下痢、おなかの痛み
・関節痛・筋肉痛
・頻尿、膀胱炎

その他にも、うつ状態や生理不順、免疫力や思考力の低下といったアレルギー症状が発生することがあります。
こうしたアレルギー症状の反応には個人差があり、影響がない人もいれば影響を受けやすい人もいます。
赤ちゃんやペットは、こうした化学物質の影響を受けやすいため、塗装の際に気を付けることが大切です。
赤ちゃんは、少量のシンナーを吸っただけで健康被害を誘発してしまいます。
また、ペットは食欲不振や皮膚炎になる可能性があります。

▼外壁塗装時の健康被害についての記事はコチラからご覧ください▼
【外壁塗装工事は妊婦さんやお腹の赤ちゃんに影響がある？不安を無くするための対策方法を解説】
【外壁塗装工事が赤ちゃんに及ぼす影響とは？最小限にするためのポイントをご紹介！】

外壁塗装の塗料でアレルギー症状が現れるのを防ぐには？

外壁塗装の塗料でアレルギー症状が現れるのを防ぐには、いくつかの方法があります。

F☆☆☆☆の規格の塗料を使って外壁塗装する

外壁塗装に使う塗料を選ぶ際は、ホルムアルデヒド放散の等級に注目しましょう。
Fスターと呼ばれる等級で分類されており、☆の数が多いものを選んでください。
マークの表示がないものは、ホルムアルデヒドが多く含まれています。
F☆☆、F☆☆☆は使用面積の制限がありに分類されています。
ほとんどの水性塗料はF☆☆☆☆の等級なので、F☆☆☆☆の塗料を選ぶと良いでしょう。
また、油性塗料を選ぶ際もF☆☆☆☆の塗料を選ぶことを推奨します。
そうすることで、ホルムアルデヒドによるアレルギー症状が現れるリスクを抑えられます。

水性塗料で外壁塗装する
水性塗料は、油性塗料よりも体や環境にやさしい塗料です。
油性塗料よりも独特な臭いが少ないです。
臭いが心配な人は、1液型の水性塗料を選ぶことをおすすめします。
昔は、水性塗料は耐久性が低いと言われていましたが、現在は耐久性に優れているものが多く開発・販売されています。
そのため、健康被害が心配な場合には水性塗料でF☆☆☆☆等級のものを選んでみてください。

VOCを含まない自然系塗料で塗装する
自然系塗料とは、亜麻仁油を用いた自然由来の塗料です。
亜麻仁油は塗膜と溶剤の役割を持っています。
自然由来の塗料なので、VOCが含まれておらず人体に非常にやさしい塗料となっています。
ただし、施工しづらいことや価格が高いことがネックとなるので、施工業者に相談をしてみてください。

外壁塗装時に気を付けて塗装してもらう

塗料選びだけでなく、塗装時にアレルギー症状に配慮してもらうことでもリスクを抑えられます。
外壁塗装の際は、外壁以外に塗料が付着しないように養生をします。
しかし、窓まで養生してしまうと、窓が開けられないので換気ができません。
そのため、外壁塗装の際に窓の開閉ができるように養生してもらうのも1つの方法です。
換気扇を回すのも有効ですが、空気の流れによっては効果を感じられないこともあります。
様子を見ながら換気をしてみてください。
また、空気清浄機はたばこやペットの匂いには効きますが、塗料の匂いには効果がありません。

外壁塗装中はなるべく外出する

それでも健康被害が心配な場合には、外壁塗装の最中は外出したり、その期間は家を留守にしたりするのも1つの方法です。
外出や避難が難しい場合には、防毒マスクあるいは活性炭入りの不織布マスクを購入して身に付けておくのもおすすめです。
ずっと付けていると息苦しいので、臭いが気になる時だけでも付けておくと良いでしょう。

屋根・外壁の塗装工事専門の業者に工事を依頼して相談しよう

外壁塗装の際、リフォーム業者に工事を依頼する人もいます。
しかし、リフォーム業者に工事を依頼すると、中間マージンが発生して工事代金が高くなってしまいます。
また、リフォーム業者は屋根・外壁の塗装工事のプロというわけではありません。
そのため、こうした塗料選びの相談をしたい場合にあまり親身になってもらえないこともあるでしょう。
外壁塗装での不安や悩みがあるなら、外壁塗装を専門としている業者に工事を依頼して相談をするのが大切です。
プロなら、その塗料の特徴をよく理解しており、その家の外壁材に合う適切な塗料で塗装をしてくれます。
健康被害が心配な場合には、「健康被害が心配なので、リスクを抑えて塗装がしたいです」と伝えてみてください。
「F☆☆☆☆規格の塗料で塗装をしたいです」とあらかじめ伝えてしまっても構いません。
このように伝えることで、極力健康被害の心配が少ない塗料を選んでもらえます。
塗料の候補をいくつか選んでもらい、その塗料の特徴の説明を解説してもらってプロと一緒に塗料選びをするのも良いでしょう。

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選ぶ塗料によって健康被害のリスクが異なります

今回は、外壁塗装の塗料で健康被害が起きる理由や起こり得る症状、アレルギー症状の発症を防ぐためのポイントについて解説してきました。
外壁塗装では、どのような塗料を使うのかによって健康被害のリスクが変わってきます。
塗料には水性塗料、油性塗料があり、水性塗料は人体にも環境にもやさしいものが多いです。
そのため、外壁塗装の際は、F☆☆☆☆規格の水性塗料で塗装を行うことで、健康被害のリスクを抑えやすくなります。
外壁塗装による健康被害が心配な人は、工事を依頼する際に専門業者に相談をしてみてください。
相談して塗装を施すことで、健康被害を最小限に抑えて工事がしやすくなるでしょう。

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