外壁塗装で騒音が起こる原因と対策を解説
「塗装工事をするだけだから、騒音はしなさそう」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、外壁塗装工事は意外と騒音問題が発生しやすいです。
そこで今回は、外壁塗装工事でなぜ騒音が発生してしまうのか、その原因と対策方法を詳しく解説します。
これから外壁塗装工事を行う予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装工事の際は騒音が起こりやすい
外壁塗装では、様々な工程を経て工事を行います。
その工程において、いくつか騒音になり得る作業があります。
そのため、前述した通り外壁塗装工事では騒音が発生してしまうというのは本当です。
外壁塗装工事で騒音が発生してしまうのはなぜ？
なぜ外壁塗装工事で騒音が発生してしまうのでしょうか？
騒音が発生する8つの原因をご紹介します。
- 足場の架設や解体作業
外壁塗装工事では、高所の外壁を塗装するために足場を作る必要があります。
「くさび緊結式足場」という足場を作るのですが、その足場を作る際にハンマーで足場を叩きながらつなげていかなければなりません。
そのため、ハンマーで足場を叩く際に衝撃音が発生し、騒音となってしまいます。
ハンマーで足場を叩くことで発生する衝撃音の騒音レベルは、およそ60デシベルです。
60デシベルというと、洗濯機がまわっている時や掃除機をかけている時の音と同等レベルです。
工事の初日に足場の架設を行い、最終日に足場の解体を行う業者が多いので、工事の初日と最終日には足場の架設・解体による騒音が発生すると覚えておきましょう。下記の記事は足場の種類と費用について紹介しています。合わせてご覧ください。
関連記事：外壁・屋根塗装で使う足場の種類と費用
- 外壁の洗浄作業
足場を組み終わったら、外壁の洗浄を行います。外壁の洗浄は、業務用の高圧洗浄機を使うのでモーター音がうるさく、騒音が発生してしまいます。
騒音レベルはおよそ65～70デシベルです。
70デシベルだと、騒がしい街中や高速道路を走行している時の自動車内と同じくらいの騒音となります。
高圧洗浄作業は半日～丸1日かけて行われるので注意が必要です。
- 下地の補修
外壁塗装を行う前に、必要があれば下地を補修して防水処理を行います。
下地の補修はそれほど大きな音はしませんが、機械を使用して下地の補修をする場合には多少の騒音が発生してしまいます。
補修工程も長く、半日ほどかかってしまうでしょう。
下記の記事は下地処理の大切さや流れについて紹介しています。合わせてご覧ください。
関連記事：塗装に大事な下地処理～高圧洗浄～
- 職人が話す声
職人同士で話している声が騒音に感じてしまう可能性もあります。
話し声が騒音に感じるかどうかは、時間帯や環境などによっても左右されます。
また、あまり大きな声で話していなくても無駄話をしている場合には騒音に感じてしまうかもしれません。
私語が多い場合には控えてもらうように伝えておくと、話し声による騒音で悩みにくくなります。
- 車のエンジン音
最も大きな騒音につながってしまうのが、車の出入りです。
外壁塗装工事では、様々な道具や機材を運ぶために、中型車以上の車を使用することが多いです。
中型の4t以上のトラックのエンジン音は80～90デシベルもあり、かなりの騒音です。
80デシベルは電車の車内やピアノの音と同等の騒音、90デシベルだと犬が吠える声やカラオケの店内と同等になります。
そのため、エンジンをかけている間は騒音が発生してしまい、近所迷惑につながってしまうかもしれません。
車の通りが少ない閑静な住宅地や道幅が狭くて音が響きやすい土地では、特に騒音が気になりやすいでしょう。
- スプレーガンによる塗料の吹き付けがある場合
塗料を塗装する方法には、手塗りと機械による吹き付けがあります。
機械による塗装の場合には、スプレーガンを使用して吹き付け塗装を行います。
スプレーガンによる吹き付け塗装の騒音レベルは、およそ70デシベル相当です。
工事の規模によって作業日数が左右されますが、3～4日で吹き付け塗装が終わることが多いです。
吹き付け塗装の場合には、騒がしい街中や高速道路を走行している時の自動車内と同等の騒音が発生すると覚えておきましょう。
下記の記事は道具の種類や特徴、またメリット・デメリットについて紹介しています。合わせてご覧ください。
関連記事：塗装で使う道具（刷毛、ローラー、スプレー）の種類と特徴
- 外壁のタイル張り工事がある場合
外壁材にタイルを使用している場合、タイルにひびが入ったり欠けたりしていれば補修する必要があります。
補修する場合には、電動ピックやカッターを使用してタイルをはがすことになり、80～85デシベルほどの騒音が発生するので注意しましょう。
電車の中やピアノを演奏している音と同じくらいの騒音が発生します。
- 屋根の葺き替え工事やカバー工事がある場合
外壁塗装工事を行う場合、一緒に屋根の塗装工事をする人が多いです。
屋根の葺き替え工事やカバー工事も外壁塗装工事と一緒にする場合は、屋根の工事による騒音も発生してしまいます。
防水シートを屋根に固定したり、屋根を撤去したりする際に騒音となるでしょう。
また、屋根の工事は高所での作業となるので周辺に工事の音が響きやすく、うるさく感じやすいです。
屋根の工事期間は、およそ3～7日です。
騒音対策するにはどうしたらいいの？
外壁塗装工事では、各工程において騒音が発生する可能性があります。
では、騒音を少しでも防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか？
騒音対策の方法をいくつかご紹介します。
- 騒音が発生する日にちを把握しておく
足場の架設・高圧洗浄・吹き付け塗装・足場の解体といった作業の時には、騒音が発生します。
そのため、業者の方にあらかじめ外壁塗装の流れを聞いておくのがベストです。
また、工程にかかる日数も聞いておくと騒音が発生する日にちを把握しやすくなります。
- 騒音が気になる時には外出をする
大きな音が発生している間、ずっと家にいるとなるとストレスが溜まってしまう可能性があります。
騒音が気になって、家にいるのが億劫に感じてしまう時には思い切って外出してしまいましょう。
留守にしていても、きちんと工事が行われるため、気にせずに外出してOKです。
立ち合いが求められる、現場確認と工事完了時には家にいなければなりませんが、その日以外は留守にしても問題ありません。
- ノイズキャンセリングの耳栓やイヤホンで対策をする
騒音が気になるけど自宅にいたい時や手軽に騒音対策をしたい時に役立つのが、
耳栓やノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンもしくはヘッドホンの使用です。
耳栓は、種類によって遮音性が異なります。
ノイズキャンセリング機能を搭載したデジタル耳栓もしくは、遮音性能が高く付け心地も良い耳栓がおすすめです。
イヤホンもしくはヘッドホンを使用する場合には、ノイズキャンセリング機能を搭載しているものを選びましょう。
工事音をシャットアウトしながら音楽を楽しめます。
近隣住民から騒音のクレームを防ぐ方法
工事による騒音は、近隣住民からの騒音クレームにつながりやすいです。
そのため、騒音クレームとならないように気をつけなければなりません。
クレームを防ぐためには、外壁塗装工事を行う前に近隣住民へ挨拶をすることが大切です。
工事を行う1週間ほど前に挨拶をすることを推奨します。
また、きちんと近隣住民へ挨拶をしてくれる業者を選ぶことも重要です。
下記の記事はクレームに発展する前の対策として挨拶について紹介しています。合わせてご覧ください。
関連記事：外壁塗装する際は近隣の方に挨拶すべき？伝えるべきこととは
外壁塗装工事では騒音が発生する！対策をしてクレームにならないように注意しよう
外壁塗装工事では、足場の架設や高圧洗浄、下地の補修・吹き付け塗装などをする際に騒音が発生します。
騒音対策したい場合には、外出をしたりノイズキャンセリング機能を搭載している耳栓・イヤホン・ヘッドホンを使用したりするのが有効です。
近隣住民から騒音クレームが入らないよう、事前に工事の挨拶に伺うことを忘れないようにしましょう。
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