外壁塗装の無機塗料とは?費用相場とデメリット・おすすめのメーカーを解説
2026.09.25公開 2026.09.30更新 塗料について

外壁塗装の無機塗料は、耐候性が高く、一般的な耐用年数は20年以上が目安です。
シリコンやフッ素より初期費用は高めですが、塗り替え回数を抑えたい家では選ばれやすい塗料でもあります。
一方、塗膜が硬い製品があり、外壁材や下地の状態によっては施工に注意が必要です。
本記事では、無機塗料の仕組みやメリット・デメリット、シリコンやフッ素との違い、費用相場を解説します。
ぜひ見積もり前の塗料選びにお役立てください。
外壁塗装の「無機塗料」とは?知っておきたい基本知識
無機塗料を比較するときは、名前だけで高性能と判断せず、塗膜の仕組みを知っておくと判断しやすくなります。
基礎として押さえたいのは以下の3つです。
- 無機塗料の主成分と塗膜の仕組み
- 無機100%の塗料が存在しない理由
- 有機塗料と比べた劣化の進み方の違い
成分と劣化の特徴を知ると、自宅に合う塗料か判断しやすくなります。
無機塗料の主成分と塗膜の仕組み
無機塗料は、無機成分と有機樹脂を組み合わせて塗膜を作る塗料です。
無機成分は紫外線の影響を受けにくく、長期間にわたって塗膜の劣化を抑えやすい特徴があります。
一方、有機樹脂には外壁へ密着し、連続した塗膜を形成する役割があります。
そのため、実際の外壁用塗料では両者の特徴を組み合わせた製品が一般的です。
製品ごとに使われる樹脂や無機成分の構成は異なるため、「無機塗料」という名称だけで性能を判断するのは避けたいところです。
耐久性や用途、施工仕様まで見比べると選びやすくなります。
無機100%の塗料が存在しない理由
外壁に使う実用的な無機塗料は、無機成分だけで作られているわけではありません。
無機成分だけでは、塗料として外壁へ塗り広げ、密着した塗膜を作るうえで扱いにくい面があります。
そのため、有機樹脂を組み合わせて塗りやすさや密着性を持たせた製品が一般的です。
ミヤケンの極コート無機も変性無機系の上塗材で、主要構成成分はハイブリッドシリコン樹脂です。
「無機」という言葉を無機100%の意味では受け取らず、製品ごとの成分や特徴をご確認ください。
有機塗料と比べた劣化の進み方の違い
有機塗料と無機塗料では、紫外線を受けたときの劣化の進み方に違いがあります。
有機樹脂を主体とする塗料は、長期間にわたり紫外線や雨風を受けることで樹脂が劣化し、色あせやチョーキングが現れやすくなります。
無機塗料は紫外線の影響を受けにくい無機成分を含むため、塗膜の劣化を抑えやすい点が特徴です。
ただし、実際の持ちは製品の配合だけで決まりません。
外壁材との相性や下地処理、塗布量・施工時の状態も関係します。
無機だから必ず長持ちすると考えず、製品仕様と施工内容をあわせて見ることが欠かせません。
高額でも選ばれる理由とは?無機塗料を外壁に塗るメリット
無機塗料は初期費用が高めでも、長く住む家では耐久性や美観の維持を重視して選ばれることがあります。
代表的なメリットは、以下の3つです。
- 色あせや変色が起きにくい
- 汚れが付きにくく美観を保ちやすい
- 塗り替えの回数と手間を減らせる
目先の価格だけでなく、住み続ける年数を考えて検討することがポイントです。
色あせや変色が起きにくい
無機塗料は紫外線による劣化を抑えやすいため、色あせや変色が起きにくい傾向があります。
外壁は日差しや雨風を受け続けるため、塗膜が劣化すると顔料の色あせやチョーキングが進み、見た目も古びていきます。
耐候性の高い無機塗料なら、塗装直後の色や外観を比較的長く保ちやすいのがメリットです。
とくに日当たりのよい面は紫外線の影響を受けやすいため、耐候性を重視する価値があります。
とはいえ、色の種類や建物の向き、周辺環境でも変退色の程度は変わります。
製品の性能だけでなく、実際の立地条件も含めて選ぶと安心です。
長く色を保ちたい家に向いています。
汚れが付きにくく美観を保ちやすい
無機塗料には、表面へ汚れが定着しにくい製品や、雨水で汚れを流しやすい親水性を備えた製品があります。
外壁に排気ガスや砂ぼこりが付着すると、雨筋や黒ずみが目立ちやすくなりますが、低汚染性に優れた塗膜なら美観を保ちやすくなります。
ミヤケンの極コート無機も、緻密な塗膜と親水性によって汚れの付着を抑える設計です。
さらに、防カビ・防藻性も備えています。
ただし、軒の深さや日当たり、湿気の多さによって汚れ方は異なります。
汚れにくさを重視する場合も、自宅の環境と製品の機能を照らして選びましょう。
北面や湿気がこもる場所は、施工前に状態を見ておくことも欠かせません。
塗り替えの回数と手間を減らせる
無機塗料は耐用年数が長い製品が多く、塗り替え回数を減らしたい場合に向いています。
一般的な耐用年数の目安は、シリコンが約10〜15年、フッ素が約15〜20年、無機は20年以上です。
1回の工事費は高くても、同じ家に長く住み続けるなら、足場の設置や高圧洗浄などを行う回数を抑えられる可能性があります。
ただし、塗料だけ長持ちしても、外壁の目地や付帯部の劣化状況によって補修が先に必要になる場合があります。
塗り替え回数を考える際は、建物全体の劣化状況もあわせて見ておくようにしましょう。
長期的な負担は、塗装以外の補修時期も含めて考えましょう。
後悔しないために!無機塗料のデメリットと注意すべきポイント
無機塗料は耐久性に優れる一方、どの家にも向くわけではありません。
見積もり前に知っておきたいデメリットと注意点は、以下の4つです。
- 塗膜が硬くひび割れが起きやすい
- つや消しの仕上がりを選びにくい
- 塗装できない外壁材や下地がある
- 職人の技術で仕上がりが変わる
長所だけで決めず、自宅の外壁との相性まで確認することが後悔を減らします。
塗膜が硬くひび割れが起きやすい
一般的な無機塗料は塗膜が硬い傾向があり、下地の動きに追従しにくい場合があります。
外壁材や目地が伸び縮みしたり、既存のひび割れが動いたりすると、硬い塗膜に負担がかかって割れにつながることがあります。
そのため、ひび割れが多い外壁では、補修方法や下塗り材まで含めて検討することが欠かせません。
なお、無機塗料でも製品ごとに柔軟性は異なります。
たとえばミヤケンの極コート無機は、次世代フッ素樹脂を組み合わせて耐クラック性を高めた設計です。
「無機塗料はすべて割れやすい」と決めつけず、製品ごとの仕様を確かめて選ぶとよいでしょう。
つや消しの仕上がりを選びにくい
無機塗料は、製品によって選べるつやの範囲が限られる場合があります。
無機成分を含む高耐久塗料では、性能や仕上がりとの兼ね合いから、完全なつや消しを選びにくい製品もあるためです。
落ち着いた外観にしたい場合は、色見本だけでなく、実際の塗装見本で光の反射具合をご確認ください。
ミヤケンの極コート無機では、ツヤありと3分ツヤの施工事例があります。
つや消しが選べないとは言い切れませんので、希望の質感は見積もりの際にご相談ください。
実物の見本まで見ておくと、仕上がりをイメージしやすくなります。
塗装できない外壁材や下地がある
無機塗料は、外壁材や既存塗膜の状態によって施工方法が変わります。
相性を確認せずに上塗りすると、十分に密着せず、はがれや膨れにつながるおそれがあるためです。
施工前には外壁の種類と劣化状況を確認し、それに合う下塗り材を選ぶことが欠かせません。
極コート無機では、窯業系を含むサイディングや金属サイディング、モルタル・ALC・コンクリートなど複数の下地が適用対象です。
ただし、これら以外の外壁材にも塗装できるとは限りません。
外壁材の名称だけで判断せず、既存塗膜や補修状態も含めて現地で確認し、診断のうえ施工の可否をご案内いたします。
職人の技術で仕上がりが変わる
無機塗料は、塗料の性能だけで仕上がりが決まるものではありません。
下地処理が不十分だったり、メーカーが定める塗布量や乾燥のタイミングを守らなかったりすると、本来の耐久性を発揮しにくくなります。
とくに高耐久塗料は塗り替えまでの期間が長いため、施工時の精度を確保したいところです。
見積もりでは塗料名だけを見るのではなく、下塗り材や塗り回数、補修内容まで確認してください。
高価な塗料を選ぶ場合は、製品の特徴を理解し、適切な工程で施工できる業者へ依頼することが大切です。
シリコンやフッ素とどう違う?無機塗料と他塗料の性能比較
無機塗料は、耐久性を重視する場合に有力な選択肢です。
一般的な耐用年数と特徴を比べると、以下のようになります。
| 塗料 | 耐用年数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| シリコン | 約10〜15年 | 費用を抑えやすい |
| フッ素 | 約15〜20年 | 耐久性と費用の均衡を取りやすい |
| 無機 | 20年以上 | 高耐久だが初期費用は高め |
どれが一番よいかは一律に決められません。
住み続ける年数や予算、外壁の状態に加え、製品ごとの施工条件も確かめて選びましょう。
耐用年数だけでなく、将来の塗り替え回数まで考えると比較しやすくなります。
同じ種類でも製品ごとに性能差があります。
外壁塗装で無機塗料を使う場合の費用相場
無機塗料の費用は、塗料代だけでなく足場や洗浄、下地補修などを含めて考える必要があります。
見積もり前に押さえたい費用の考え方は、以下の3つです。
- 1平方メートルあたりの単価の目安
- 30坪の戸建てで見た総額の目安
- 見積もり金額に幅が出る理由
単価だけで判断せず、工事全体の内容と総額を比べることがポイントです。
1平方メートルあたりの単価の目安
無機塗料は製品ごとの価格差が大きいため、1平方メートルあたりの単価を一律に決めるのが難しい塗料です。
参考として、一般的な塗料単価はシリコンが2,200〜2,300円/㎡、フッ素が3,000〜5,000円/㎡ですが、無機塗料の単価はこれらよりも高めになる傾向があります。
ただし、この金額を無機塗料へそのまま当てはめられません。
無機塗料の見積もりでは、製品名と塗装面積に加え、足場・洗浄・下塗り・補修・付帯部まで含めた工事内容を確認し、総額で比べることが肝心です。
単価が安くても、工事範囲が違えば比較できません。
30坪の戸建てで見た総額の目安
30坪の戸建てで無機塗料を検討する場合も、30坪という条件だけで金額を決めつけないほうが安全です。
一般的な無機塗料による外壁塗装は、30〜40坪で約100万〜170万円が費用の目安です。
この金額は塗装面積や外壁の傷み方、付帯部の範囲などで変動します。
同じ30坪でも建物の形が複雑なら外壁面積が増えることがあります。
反対に、補修が少なければ費用を抑えられる場合もあるでしょう。
坪数は見積もり前の大まかな目安として使い、最終的には現地で計測した塗装面積と工事内容から判断することが大切です。
見積もりでは、実際に何平方メートルを塗るのかまで見ておきましょう。
見積もり金額に幅が出る理由
無機塗料の見積もり金額に幅が出るのは、塗料の種類だけで総額が決まらないためです。
建物の大きさや形状が違えば足場と塗装面積が変わり、ひび割れやコーキングの劣化があれば補修費も加わります。
さらに、雨樋や破風板などの付帯部をどこまで塗るかでも金額は変動します。
同じ無機塗料でも、下塗り材や施工仕様が異なれば単純な比較はできません。
見積書では「無機塗料一式」の金額だけを見るのではなく、製品名、塗装面積、塗り回数、補修内容、付帯部の範囲まで確認してください。
条件をそろえて比べると、価格差の理由が分かりやすくなります。
無機と次世代フッ素樹脂を組み合わせた「極コート無機」
一般的な無機塗料の弱点にも配慮した塗料として、ミヤケンでは「極コート無機」をご用意しています。
押さえていただきたいのは、以下の3つです。
- 極コート無機のおもな特徴
- 極コート無機を塗装できる外壁材
- 極コート無機の最新費用と15年工事保証
耐久性だけでなく、対応する下地や工事内容まで含めてご検討ください。
極コート無機のおもな特徴
極コート無機は、アステックペイントとミヤケンが共同開発した外壁用の変性無機系上塗材です。
無機成分と次世代フッ素樹脂を組み合わせ、耐候性に加えて耐クラック性にも配慮しています。
さらに、親水性によって汚れを雨水で流しやすくする低汚染性、防カビ・防藻性、遮熱性も備えた塗料です。
耐久年数は26〜30年で、長く住み続ける家の塗り替え回数を抑えたい方に向いています。
性能を十分に発揮させるため、外壁の状態に合う下塗り材を選び、定められた工程で施工します。
長期的な美観を重視する場合にもおすすめです。
極コート無機を塗装できる外壁材
極コート無機は、複数の外壁材に対応しています。
適用下地は窯業系サイディング、各種金属サイディング・モルタル・ALC・コンクリートです。
ガルバリウム鋼板とステンレス、アルミニウムも対象です。
幅広い下地に使える一方、外壁材が同じでも既存塗膜の状態や劣化の程度によって下地処理は変わります。
施工では、外壁の診断を行ったうえで下塗り材を選び、上塗りの極コート無機を密着させます。
これら以外の外壁材についても、現地調査のうえで施工の可否をご案内しますので、お気軽にご相談ください。
極コート無機の最新費用と15年工事保証
ミヤケンの極コート無機プランは、30坪で87万7,800円〜(税込概算)です。
25坪は81万1,800円〜、35坪は92万1,800円〜、40坪は98万7,800円〜です。
耐久年数は26〜30年で、工事保証は15年となっています。
一般相場とミヤケンのプラン価格は算出方法が異なるため、同じ基準では比べられません。
見積もりの際は、価格とあわせて工事に含まれる範囲もご説明します。
極コート無機を使った外壁塗装の施工事例
ミヤケンでは、極コート無機を使った外壁塗装を多くの住宅で行っています。
高崎市浜尻町W様邸では、外壁のひび割れや汚れ、劣化をきっかけに塗装を実施しました。
外壁には極コート無機を使用し、ローズグレイの3分ツヤで仕上げています。
工事期間は2025年4月16日〜5月1日、工事費の総額は116万円です。
外壁は下塗りのあと、上塗りを2回行いました。
W様は他社の見積もりとも比較し、金額やスタッフの対応を踏まえてミヤケンを選ばれています。
塗料の性能だけでなく、実際の工事工程も施工事例でご覧いただけます。
群馬県・埼玉県で外壁塗装をお考えならミヤケンにお任せください
群馬県・埼玉県で無機塗料による外壁塗装をお考えの場合は、建物の状態を確認してから塗料を選ぶことをおすすめします。
ミヤケンでは建物診断から見積もりの提出まで無料で行っています。
年間1,500棟以上、創業から27年間で累計3万5,000棟以上の塗り替え実績があり、極コート無機を使った施工事例も豊富です。
見積もり後に必ず契約していただく決まりはなく、相見積もりの1つとしてもご利用いただけます。
図面がない場合も、現地で塗装面積を計測しますのでご安心ください。
外壁の状態や住み続ける年数を踏まえた塗料選びを、診断結果をもとにご提案します。
まとめ:外壁塗装の無機塗料は住み続ける年数から選びましょう
無機塗料は耐候性が高く、塗り替え回数を抑えやすい一方、価格や下地との相性まで確認して選ぶことが大切です。
一般的な無機塗料の耐用年数は20年以上が目安ですが、製品ごとに性能は異なります。
ミヤケンの極コート無機は耐久年数26〜30年、工事保証15年です。
長く住む予定がある家ほど、高耐久塗料のメリットを活かしやすくなります。
見積もりでは塗料名だけで判断せず、補修や下塗り、塗り回数・保証まで確認し、自宅に合う内容を選びましょう。
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