モルタル外壁の塗装費用の相場と内訳を分かりやすく解説
2026.09.25公開 2026.09.30更新 価格について

モルタル外壁の塗装費用は、建物の大きさだけでなく、外壁の傷み具合や塗料の種類によって変わります。
そのため、見積もり金額だけを見て高い・安いと判断するのは避けたいところです。
本記事では、坪数別の費用相場や内訳、塗り面積の考え方に加え、劣化症状や塗料の選び方を解説します。
相場と工事内容の両方を理解しておくと、見積もりの比較もしやすくなります。
ぜひ納得できる外壁塗装を選ぶための判断材料としてお役立てください。
モルタル外壁の造りと代表的な仕上げについて
モルタル外壁の塗装費用を考えるには、まず外壁がどのような材料で作られ、どのような仕上げが施されているかを知ることが役立ちます。
押さえておきたい点は、以下の2つです。
- 材料と仕上げの種類
- サイディングの違い
外壁材ごとの特徴を知ると、補修方法や塗料の選び方、見積もり内容の違いもより具体的に理解しやすくなります。
材料と仕上げの種類
モルタル外壁はセメントと砂、水を混ぜた材料を下地の上に塗って仕上げる外壁です。
継ぎ目が目立ちにくく、職人の施工によってさまざまな表情を作れる特徴があります。
仕上げには、細かな骨材を吹き付けるリシン、厚みのある模様を作るスタッコ、比較的なめらかで模様の種類も多い吹き付けタイルなどがあります。
仕上げ方によって表面の凹凸や塗料の吸い込み方が異なるため、再塗装では既存の状態に合う下塗り材や施工方法を選ぶことが欠かせません。
見た目が似ていても仕上げが異なる場合があるため、現地調査で状態を確かめることが、適切な施工につながります。
サイディングの違い
モルタルは現場で材料を塗って壁面を作るのに対し、サイディングは工場で成形された板状の外壁材を張って仕上げます。
サイディングには継ぎ目があり、目地部分にはコーキングが使われるのが一般的です。
一方、モルタルは継ぎ目が少なく、曲面や細かな意匠にも対応しやすい特徴があります。
ただし、乾燥や建物の動きによってひび割れが生じる場合があります。
どちらが優れていると一概にはいえず、既存外壁の状態や求める見た目、将来の手入れまで含めて考えることが大切です。
張り替えを検討する場合も、塗装で維持できる状態かを先に確認しましょう。
モルタル外壁の塗装費用の相場と内訳
モルタル外壁の塗装費用は、延床面積と塗り面積が同じではない点を踏まえて確認することが大切です。
相場を見るときは、以下の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 坪数別に見る塗装費用の目安
- 見積書に並ぶ費用項目の内訳
- 塗り面積の求め方と相場の見方
総額だけでなく、算出の前提まで確認すると比較しやすくなります。
坪数別に見る塗装費用の目安
一般的な外壁塗装の費用相場は、坪数ごとに以下のとおりです。
| 坪数 | 費用の目安 |
|---|---|
| 20坪 | 約40万〜90万円 |
| 30坪 | 約60万〜100万円 |
| 40坪 | 約80万〜130万円 |
| 50坪 | 約90万〜160万円 |
モルタルだからといって一律に金額が決まるわけではなく、実際は塗装面積や外壁の傷み、付帯部の範囲などで変動します。
50坪の2階建ての場合も同様に、坪数だけでは正確な金額を出せません。
まずは自宅と近い規模の相場を把握し、そのうえで現地調査後の見積もりと照らし合わせましょう。
屋根塗装を同時に行う場合は別途費用が加わるため、外壁だけの相場と分けてご覧ください。
見積書に並ぶ費用項目の内訳
外壁塗装の見積書では、各費用項目が総額に占める割合の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 総費用に占める目安 |
|---|---|
| 塗料・材料費 | 約20〜30% |
| 足場 | 約15〜20% |
| 高圧洗浄・養生 | 約5〜10% |
| 諸経費(利益や管理費を含む広い意味) | 約10〜30% |
金額だけを見るのではなく、「一式」とまとめられすぎていないか、補修内容や塗装回数まで記載されているかを確かめると安心です。
付帯部の範囲も業者ごとに異なる場合があるため、雨樋や破風板などが含まれるか確認してください。
塗り面積の求め方と相場の見方
外壁の塗り面積は、延床面積そのものではありません。
目安として「延床坪数×3.3×1.1〜1.3」で概算でき、代表値を1.2とすると20坪は約79.2㎡、30坪は約118.8㎡です。
ただし、窓や玄関など塗らない部分の大きさや建物の凹凸によって、実際の面積は一定ではありません。
建築時の図面があれば面積確認に役立ちますが、図面がなくても現地で計測できます。
見積もりでは坪数だけでなく、何㎡を塗る前提なのかまで確認することが適正価格の判断につながります。
面積の根拠が分からない場合は、算出方法をご確認ください。
モルタル外壁の塗装費用が変わる要因
同じ坪数の戸建てでも、モルタル外壁の塗装費用には幅があります。
差が生まれる背景として、とくに確認したいのは以下の3つです。
- 外壁の傷み具合とひび割れ補修の範囲
- 塗料のグレードによるライフサイクルコストの違い
- 建物の階数や形状・周囲の環境
見積もりを比べるときは、各社が同じ工事条件で算出しているかも確かめてください。
外壁の傷み具合とひび割れ補修の範囲
モルタル外壁はひび割れが起こりやすく、補修範囲が広いほど塗装前の作業費が増えがちです。
幅0.3mm未満の細いヘアクラックであれば、比較的軽い補修で済む場合があります。
幅が大きいひび割れや剥がれ、浮きがあると、下地まで確認したうえで補修方法を決めます。
一般的な補修費の目安は、ヘアクラックが約700円/㎡、構造クラックが約4,900円/㎡です。
ただし、ひびの深さや発生箇所で施工内容は異なります。
塗装前に劣化部分を見落とさず、補修範囲を見積書で確認することが大切です。
表面だけを塗って隠すのではなく、原因や下地の状態まで確認してもらいましょう。
塗料のグレードによるライフサイクルコストの違い
塗料は価格だけでなく、何年程度の耐用年数が見込まれるかも含めて比較します。
一般的な目安では、シリコン塗料は約10〜15年、フッ素塗料は約15〜20年、無機塗料は20年以上です。
耐久性の高い塗料ほど初回の費用は高くなりやすい一方、塗り替え回数を減らせれば、長い期間で見た負担を抑えられる場合があります。
ただし、実際の持ちは下地や施工状態、日当たりなどにも影響されます。
初期費用だけで決めず、今後何年住む予定かも考えて選ぶと納得しやすくなるでしょう。
塗料ごとの耐用年数はあくまで目安として、保証内容や施工方法もあわせて比べてください。
建物の階数や形状・周囲の環境
建物の階数や形状、敷地条件によっても費用は変わります。
3階建てでは足場の規模や作業負担が増えるため、一般的には同じ坪数の2階建て相場より約10万円高くなるのが目安です。
外壁に凹凸が多い住宅や、隣家との間隔が狭い住宅では、足場の組み方や養生に手間がかかる場合があります。
植栽や物置などが外壁の近くにあると、移動や保護作業が発生することもあります。
見積もり時には延床面積だけでなく、現場の作業環境が金額に反映されているかも確認してください。
道路や敷地の条件によって搬入方法が変わる場合もあるため、現地調査が欠かせません。
モルタル外壁の塗り替え時期と寿命の考え方
モルタル外壁は築年数だけで塗り替え時期を決めるのではなく、表面に現れている症状と塗膜の状態をあわせて見ることが大切です。
判断するときは、以下の2つを押さえてください。
- 塗り替えを検討したい劣化症状
- 外壁本体と塗膜の寿命の違い
年数を目安にしつつ、実際の劣化を確認して工事時期を考えると過不足のない手入れにつながります。
塗り替えを検討したい劣化症状
塗り替えを考える代表的な症状には、チョーキングやひび割れ、塗膜の剥がれ・カビ・コケ・汚れなどがあります。
チョーキングは外壁を手で触ったときに白い粉が付く状態で、塗膜が劣化しているサインの1つです。
細いひびでも数が増えている場合や、剥がれ・浮きが広がっている場合は、早めに状態を確認したほうが安心でしょう。
一般的には新築から約10年が塗り替えを検討する目安ですが、日当たりや雨風の受け方によって進み方は異なります。
年数だけで決めず、症状とあわせて判断してください。
外壁を定期的に見ておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。
外壁本体と塗膜の寿命の違い
モルタル外壁そのものと、表面を保護する塗膜は寿命の考え方が異なります。
塗膜は紫外線や雨風にさらされるため、外壁本体より先に劣化し、定期的な塗り替えが求められます。
一方、モルタル本体が何年持つかは、施工状態やひび割れ、内部への水分侵入の有無などで大きく変わるため「50年で必ず寿命」といった一律の判断はできません。
塗膜の劣化を放置して水分が入り続けると、補修範囲が広がる可能性があります。
表面の保護を続けながら、本体の状態も点検する考え方が適切です。
築年数が長い住宅ほど、塗装だけで対応できるかも含めて確認してもらいましょう。
モルタル外壁に適した塗料と色の選び方
モルタル外壁では、ひび割れへの対応や既存塗膜との相性が塗料選びのポイントです。
シリコンは費用と耐久性のバランスを取りやすく、フッ素や無機は初期費用が上がる一方で長い耐久年数を見込めます。
下塗り材も大切で、下地の吸い込みを抑えるシーラーや、細かな凹凸を整えやすいフィラーなどを状態に応じて使い分けます。
色は面積が広くなると見本より明るく見える場合があるため、小さな色見本だけで決めないことも大切です。
大きな塗装見本や色の組み合わせを確認できるカラーシミュレーションも使い、屋根や付帯部との調和まで見ながら選ぶと仕上がりを想像しやすくなります。
モルタル外壁の塗装費用を抑える方法
モルタル外壁の塗装費用を抑えるときは、安い塗料を選ぶだけでなく、工事内容をそろえて比較することがポイントです。
実践しやすい方法は、以下の3つです。
- 複数の業者から見積もりを取って比べる
- 住まいのある市町村の補助金を確認する
- 自分で塗装する前に危険性を確かめる
目先の金額だけでなく、施工内容や安全性まで含めて判断してください。
複数の業者から見積もりを取って比べる
外壁塗装の見積もりは、3社程度から取って比べると、相場から大きく外れた金額や項目の不足に気づきやすくなります。
比較するときは総額だけでなく、塗装面積や塗料の商品名、塗装回数・下地補修・付帯部・足場、保証の内容まで確認してください。
たとえば一方の見積もりだけで補修費が含まれていなければ、単純に安いとは判断できません。
各社に同じ希望条件を伝え、工事範囲をそろえて比較するのが基本です。
説明が曖昧な項目があれば、契約前に内訳を聞いて納得できる業者を選びましょう。
見積もり後に追加費用が生じる条件も確認しておくと安心です。
住まいのある市町村の補助金を確認する
自治体によっては、住宅リフォームや外壁塗装を対象とした補助制度を設けている場合があります。
対象となれば自己負担を抑えられますが、制度の有無や補助額、対象工事、業者の所在地要件、申請時期は市町村ごとに異なります。
年度の途中で予算上限に達し、受付を終了するケースもあるため、工事を決める前に住まいの自治体の公式情報を確認してください。
交付決定前に着工すると対象外になる制度もあります。
塗装会社にも相談しつつ、申請条件を満たしているか自分でもチェックしておきましょう。
過去年度の情報ではなく、工事を行う年度の案内を見るようにしてください。
自分で塗装する前に危険性を確かめる
モルタル外壁のDIY塗装は、塗料代や人件費を抑えられるように見えても、高所作業や下地処理には大きな危険性と難しさがあります。
足場を使わず脚立だけで2階部分を塗る方法は、転落事故につながるおそれがあるため避けるべきです。
スプレー塗装も周囲へ塗料が飛散しやすく、養生や近隣への配慮が欠かせません。
さらに、ひび割れ補修や下塗りが不十分だと、早期の剥がれにつながる場合があります。
手の届く範囲の清掃や点検にとどめ、全面塗装は専門業者へ依頼するほうが安全です。
費用だけでDIYを選ばず、作業場所と施工品質の両面から慎重に判断してください。
モルタル外壁にも対応する共同開発塗料の極コート無機
極コート無機は、アステックペイントとミヤケンが共同開発した外壁用のオリジナル塗料で、モルタル外壁にも使えます。
耐久年数は26〜30年で、工事保証は15年です。
無機成分と次世代フッ素樹脂を組み合わせ、耐候性や低汚染性、防カビ・防藻性などを備えています。
ミヤケンの極コート無機プランは、30坪で87万7,800円〜(税込概算)です。
初期費用だけでなく、将来の塗り替え回数まで考えて塗料を選びたい場合に比較しやすいプランです。
群馬県と埼玉県でモルタル外壁の塗装をお考えならミヤケンへご相談ください
群馬県・埼玉県にある住宅のモルタル外壁は、夏の高温や強い日差し、冬の乾燥の影響を受けやすいため、劣化状態を確認してから工事内容を決めるのがおすすめです。
ミヤケンでは建物診断から見積もり提出まで無料で行っています。
モルタルはひび割れが生じることがあるため、表面の細かな亀裂やチョーキング、色あせも含めて現地で確認します。
相見積もり先の一社としてもご検討いただけますので、費用や工事内容の比較など、お気軽にご相談ください。
群馬県と埼玉県の気候が外壁に与える影響
群馬県や埼玉県では、季節ごとに外壁が日差しや乾燥の影響を受けます。
とくにモルタルはひび割れが出やすいため、定期的な確認が欠かせません。
ミヤケンでは、群馬県内の住宅でも紫外線や雨風によるチョーキングやひび割れに対応した施工を行っています。
地域名だけで塗料を決めず、日当たりや風の受け方、既存外壁の状態まで現地で見て、自宅に合う補修と塗装方法をご提案します。
強風を受けやすい立地では、足場や飛散防止への配慮もご相談ください。
まとめ:モルタル外壁の塗装費用は内訳を知ってから判断しましょう
モルタル外壁の塗装費用は、坪数だけでなく塗り面積や補修範囲、塗料・建物の形状などによって変わります。
相場を知っておけば見積もりの目安になりますが、金額だけで施工内容の良し悪しは判断できません。
塗装面積や下地補修、塗装回数まで確認し、条件をそろえて複数社を比べることが大切です。
モルタルはひび割れが起こる場合もあるため、劣化を放置せず適切な時期に点検してください。
費用と耐久性のバランスを見ながら、自宅の状態に合う工事を選びましょう。
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