カバー工法・張替えリフォームの費用相場を解説
2020.09.09公開 2026.08.07更新 価格について

私たちは普段から体調管理を行っていますが、それは家も同じで普段の管理やメンテナンスが非常に重要です。
家に使われている建築資材には目安となる耐久年数があるので、耐久年数に応じた点検やメンテナンスを行い、長く良い状態を保つことがポイントとなります。
このページでは外壁の塗装以外のリフォームの方法やその特徴、メリット、デメリットなどを比較してご紹介しましょう。
■外壁塗装以外のリフォーム方法
ご自宅の外壁塗装以外でリフォームする方法として、カバー工法や外壁の張替えがあります。
カバー工法とは既存の外壁の上に新しい外壁を張り付けるリフォームです。廃材が少なく耐震補強もできます。
張替えは一度外壁の下地を取り去り、骨組みだけにて新しく外壁を取り付けるリフォームです。
関連記事:屋根塗装以外のリフォームの種類(カバー、葺き替え)と相場
■カバー工法の特徴
カバー工法は既存の外壁を取り去ることなく、上から新しい外壁を張り付けるので撤去費用や廃材の処理費用などが抑えられます。外壁が二重になるので断熱性や遮音性を高める効果も期待できます。

- 施工料金の相場
カバー工法に使われるサイディングは主に4種類で、窯業系サイディング・金属系サイディング・木製サイディング・樹脂サイディングがあります。それぞれの1㎡あたりにおける相場は以下の通りです。
窯業系サイディング…3,000円~
金属系サイディング…4,000円~
木製サイディング…6,000円~
樹脂サイディング…9,000円~
外壁カバー工法におすすめの素材と種類
外壁カバー工法を検討する際、どの素材を選ぶかで仕上がりや建物の寿命が大きく変わります。 用途や求める機能に合わせて、最適な素材を選んでください。 ここでは、以下2つの素材を解説します。
- 軽量で高耐久な金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)
- 優れた耐候性を持つアルミ・樹脂系サイディング
詳しく見ていきましょう。
軽量で高耐久な金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)
金属サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属板に断熱材を裏打ちした外壁材です。 軽量であるため、カバー工法で既存の外壁に重ね張りしても、建物への重量負担を最小限に抑えられます。
そのため、耐震性の低下を心配する方に向いています。 金属ならではの防水性があり、雨水の浸入を防げる点もメリットです。
表面の塗装が長持ちし、定期的なメンテナンスの手間も軽減できます。 近年はデザイン性も向上しており、レンガ調や木目調など、豊富なバリエーションから選べます。
優れた耐候性を持つアルミ・樹脂系サイディング
アルミサイディングは、サビに強く、塩害が懸念される地域でも安心して使用できる素材です。
金属サイディングの中でもとくに軽量で、建物への負担をより減らせます。 断熱材が組み込まれている製品が多く、室内の温度環境の改善にも役立ちます。
一方、樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂が主原料です。
弾力性があるため衝撃に強く、ひび割れやへこみが生じにくいのが特徴です。
定期的な塗装メンテナンスが不要なため、維持管理の手間を省きつつ長期間にわたって美観を保ちやすい点も魅力といえます。
外壁カバー工法でよくある後悔や失敗と対策
外壁カバー工法はメリットの多いリフォームですが、以下の注意点を知らないまま施工するとトラブルに発展するおそれがあります。
- 内部結露による下地の腐食
- 窓枠やサッシ周りの納まり不良
- 下地劣化の隠蔽と耐震性の低下
- Low-Eガラスと金属外壁の組み合わせによる電波障害
これらのリスクを把握して、適切な施工を行いましょう。
内部結露による下地の腐食
カバー工法を行うと、既存の外壁と新しい外壁の間に湿気がこもり、内部結露が発生するリスクがあります。 内部結露を放置すると、柱や土台などの重要な構造部が腐食し、建物の寿命を縮めてしまうかもしれません。
カビやシロアリが発生する原因にもなります。 この問題を防ぐには、壁の内部に空気が流れる通り道を作る「通気工法」での施工が不可欠です。
通気層を設けることで湿気を外部へ逃がし、建物の内部を乾燥した状態に保てます。 施工業者を選ぶ際は、結露対策について明確な説明があるかを確認しましょう。
窓枠やサッシ周りの納まり不良
カバー工法では、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねるため、壁の厚みが増します。 その結果、窓枠やサッシが外壁よりも奥に引っ込んでしまい、見た目が不自然になることがあります。
さらに、サッシ周りの隙間から雨水が浸入するリスクも否めません。 この納まり不良を防ぐには、専用の見切り縁や役物(やくもの)と呼ばれる部材で、サッシ周りを適切に処理することが大切です。
窓枠の延長や防水テープの丁寧な施工など、細部まで配慮した工事を行うことで、美観と防水性を両立できます。
下地劣化の隠蔽と耐震性の低下
既存の外壁の下地がすでに腐食している場合、カバー工法で上から覆い隠してしまうと、内部の劣化がさらに進行します。
見た目がきれいになっても、建物の強度が低下したままでは、地震の際に大きな被害に遭うかもしれません。
カバー工法は外壁材の重量が追加されるため、わずかですが耐震性に影響を与えます。 施工前には必ず専門業者による綿密な下地調査を行い、必要に応じて補修を行うことが大切です。
重量の増加を抑えるために、できるだけ軽量な金属サイディングを選ぶとよいでしょう。
Low-Eガラスと金属外壁の組み合わせによる電波障害
近年普及しているLow-Eガラス(断熱・遮熱ガラス)には、特殊な金属膜がコーティングされています。
これに金属サイディングを組み合わせると、建物全体が金属で覆われる状態になり、携帯電話の電波が室内に届きにくくなることがあります。
とくに、基地局からの電波が弱い地域では影響が出やすくなりがちです。 対策として、電波を通しやすい樹脂系サイディングを選択するか、あらかじめ通信環境への影響を業者に相談しておくことが重要です。
室内用の電波増幅器(リピーター)の設置を検討する場合もあります。
外壁のカバー工法をDIYで行うのは危険な理由
外壁のカバー工法をDIYで行うことは、危険でありおすすめできません。 高い場所での作業となるため、転落事故のリスクが常に伴うからです。
足場の設置も専門知識が必要であり、素人が組んだ足場は崩壊の危険があります。 カバー工法には、外壁材の採寸や切断、役物と呼ばれる複雑な形状の部材を取り付ける高度な板金技術が必要です。
とくに、窓周りや軒下などの雨水が浸入しやすい箇所の防水処理を誤ると、すぐに雨漏りが発生し、建物の構造を腐食させてしまいます。 結果的に、専門業者に修繕を依頼することになり、かえって高くつくためプロに任せましょう。
■張替えの特徴
張替えは下地ごと既存外壁を一度取り去って、骨組みだけにした後で新しくサイディングなどを張る工事です。カバー工法ではできなかった、外壁の内側の手入れや老朽化の激しい家のリフォームなどにも対応できます。

●モルタルは張替えが出来ない
張替えができるのはパネルボードの外壁だけです。
セメントと砂を混ぜたものを塗っているモルタルの外壁は継ぎ目がないので、張替えができません。
- 施工料金の相場
張替えリフォームにも窯業系サイディング・金属系サイディング・木製サイディング・樹脂サイディングの4種類が使われます。張替え塗装の1㎡当たりにおける相場は下記の通りです。
窯業系サイディング…5,000円
金属系サイディング…4,000円
木製サイディング…6,000円
樹脂サイディング…9,000円
■塗装・カバー工法・張替えを比較
- 他の工法と比べたときの塗装のメリット・デメリット
・費用
費用面では、塗装工事の方がカバー工法や張替え工法に比べてリーズナブルです。高耐久な塗料を使用してもカバー工法や張替よりも安く施工できる場合があります。グレードによって異なりますが30坪のお家で50万円前後です。
・工期
塗装工事だと一軒家で1週間ほど工事期間がかかります。塗装には各工程の乾燥期間が定められているので2・3日で終わるようなことはありません。
・断熱、防音効果
塗料によって断熱効果が期待できますが、カバー工法や張替え以上の大きな効果は期待できません。
・耐震性
塗装は外壁自体を強化するものではないため、カバー工法や張替えの方が耐震性は弱くなります。
・耐久年数
使用する塗料によっては20年以上の耐久年数も期待できますが、カバー工法や張替えに比べると耐久年数は短い場合があります。
- 他の工法と比べたときのカバー工法のメリット・デメリット
・費用
費用は塗装ほど安くはありませんが、張替えほど高くはありません。グレードによって異なりますが30坪のお家で200万円前後です。
・工期
一軒家の場合は約4日と一番短いです。
・断熱、防音効果
壁が2枚になるので、断熱性・防音性共に高くなります。
・耐震性
壁が2枚になり、家全体の重量が増すので耐震性は弱くなります。
・耐久年数
およそ30~40年で張替えと同等レベルです。
- 他の工法と比べたときの張替えのメリット・デメリット
・費用
既存の外壁を撤去する必要があるため、比較すると費用相場は一番高いです。断熱材などの修繕も必要な場合があるため相場がありません。
・工期
一軒家の場合、下地の修繕工事などもあるので3週間ほどを目安に考えましょう。
・断熱、防音効果
断熱性、防音性の高い外壁材を使うことで効果が期待できます。
・耐震性
今までより軽い外壁材を使えば、耐震性も高められます。
・耐久年数
耐久年数は30~40年とカバー工法と同等です。
- 比較表
上記の特徴を表にまとめてみました。
| 塗装 | カバー工法 | 張替え |
費用 | 一番安い | 中間 | 一番高い |
耐久性 | 塗料により最長20年 | 30~40年 | 30~40年 |
工期 | 約1週間 | 約1週間 | 約3週間 |
断熱、防音効果 | 塗料によって断熱性は変わる | 断熱性、防音性共に上がる | 使う外壁材によって変わる |
耐震性 | 変わらない | 弱くなる | 軽い外壁材を使うと上がる |
群馬・埼玉周辺で外壁カバー工法の費用を抑えるポイント
外壁カバー工法はまとまった費用がかかるため、少しでも負担を減らしたいと考える方は多いでしょう。 ここでは、以下2つのポイントを解説します。
- 屋根リフォームとの同時施工で足場代を節約
- 自治体や国が実施する補助金の活用
工夫次第で、総額を抑えながら質の高いリフォームが可能です。
屋根リフォームとの同時施工で足場代を節約
外壁のカバー工法を行う際、必ず足場を設置する必要があります。 一般的な戸建て住宅の場合、足場代だけでも15万円から25万円程度の費用がかかります。
将来的に屋根のメンテナンスも必要になるなら、屋根リフォームも同時に行うのが賢い選択です。 外壁と屋根の工事を別々に行うと、その都度足場代が発生してしまいます。
同時に施工すれば足場代を1回分にまとめられ、トータルのリフォーム費用を節約できます。 工期もまとまるため、工事中の生活へのストレスを減らせるのもメリットです。
自治体や国が実施する補助金の活用
群馬県や埼玉県内では、自治体によって住宅リフォームの補助金や助成金制度がある場合があります。 たとえば、省エネ性能を向上させる断熱材入りの金属サイディングを使用する場合、対象となることがあります。
国の省エネリフォーム支援制度(住宅省エネ2026キャンペーンなど)も選択肢の1つです。 国の制度は年度ごとに内容や受付状況が変わるため、最新情報は公式サイトで確認しましょう。
これらの補助金は、着工前の申請が必要であったり、予算枠に達し次第終了したりするため、早めに業者へ相談して計画を進めるのが安心です。
■カバー工法と張替えは築30年が目安
築30年を越えた住宅でメンテナンスが初めてという場合には塗装だけでなく、カバー工法や張替えも検討してみてはどうでしょうか。
もちろんお家の傷み具合によってメンテナンス方法は異なりますので、専門業者に現場調査をしてもらい、提案してもらうようにしましょう。
高品質な外壁塗装を実現する「極(きわみ)塗料シリーズ」
ミヤケンでは、アステックペイントと共同開発したオリジナル塗料「極(きわみ)塗料シリーズ」を提供しています。 高い耐久性と美観を両立させた、こだわりの塗料の特徴は以下のとおりです。
- 極コート無機の耐久年数26〜30年を誇る超耐候性と低汚染性
- 遮熱効果による省エネと極(きわみ)塗料の費用相場
- 極コートシリコンを用いた外壁塗装の施工事例
それぞれ見ていきましょう。
極コート無機の耐久年数26〜30年を誇る超耐候性と低汚染性
「極コート無機」は、無機成分と次世代フッ素樹脂(4フッ化フッ素樹脂)を組み合わせた最高峰の塗料です。 紫外線による劣化に強く、耐久年数は26年から30年と、一般的な塗料をはるかにしのぐ超耐候性が特長です。
将来の塗り替え回数を減らし、長期的なメンテナンスコストを抑えられます。 さらに、親水性に優れた塗膜が汚れを雨水で洗い流す「超低汚染性」を備えています。
壁面のカビや藻の発生を抑制する防カビ・防藻剤も配合されており、長期間にわたって新築時のような美しい外観を維持できるのが強みです。
遮熱効果による省エネと極(きわみ)塗料の費用相場
極(きわみ)塗料シリーズは、優れた遮熱効果も持ち合わせています。 太陽光の近赤外線を効果的に反射する特殊無機顔料を採用しており、室内の温度上昇を和らげるのが特長です。
エアコンの効きがよくなるため、夏場の快適性が向上し、節電や省エネにもつながります。 ミヤケンの極コート無機プランは25坪で73万4,800円〜、30坪で80万800円(それぞれ税込の概算)〜です。
初期費用は高めですが、塗り替えの頻度が減るためコストパフォーマンスに優れており、15年の工事保証も付いているため長く安心してお住まいいただけます。
極コートシリコンを用いた外壁塗装の施工事例
極(きわみ)塗料シリーズには、無機だけでなく、耐久性と経済性のバランスに優れた「極コートシリコン」もあります。
たとえば、藤岡市藤岡W様邸では、極コートシリコン(チョコレートブラウン・ツヤあり)で外壁を塗り替えました。
建物診断では外壁の汚れやチョーキング、コーキングの剥離などが見つかり、高圧洗浄のあと3回塗りで仕上げています。
ベージュからブラウンへの大変身となり、詳細は公式サイトの施工事例でご覧いただけます。
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工事完了後も塗料の耐用年数に応じた保証書を発行し、最長15年の無料定期点検を実施する安心のアフターフォローもご用意しています。
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■外壁材の状態と今後のメンテナンスによってリフォーム内容を検討しましょう
お家の外壁メンテナンスは大きく分けて塗装工事、カバー工法、張替工法の3つの方法があります。
今の建物の状態やご家族のライフプランによって選ぶことができます。工事期間や工事費用、完成した後のメンテナンス時期などさまざまな観点からどれがよいか選ぶようにしましょう。
また、お家の劣化状況によっては希望する方法ではメンテナンスがおすすめできない場合もあります。必ず、専門業者に状態を正しく診断してもらうようにしましょう。
ミヤケンでは、塗装で対応できる場合は塗装で、対応できない場合はカバー工法や張替えで対応いたします。建物の状況に一番適した補修が得意なので、診断を希望される方はお問い合わせください!
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