外壁塗装の費用は面積で決まる？費用の計算方法と見積もり
外壁塗装を検討している時に「どんな業者があるか」「どの業者は何が得意か」などの情報を集めることでしょう。
それと同時に、どれくらいの費用がかかるのか、自宅はどれくらいの費用が必要かおおよその金額を知りたいと考えることもあります。
しかし、費用は簡単に計算できるものではなく、結局どこかで見積もりを出してもらわないと難しいと思うかもしれません。
そこで、この記事では外壁塗装で面積を計算する方法について解説していきます。
おおよその金額を知りたい方は、参考にしてみてくださいね。
この記事は、約6分で読み終わります。
外壁面積はどうやって計算する？
外壁面積を計算する前に、計算基準となる1坪、1㎡についての数値を説明しましょう。
◎1坪＝約3.3㎡（3.30578㎡）
◎1㎡＝0.3坪（縦1.8m×横1.8m）
外壁面積の計算方法は、この計算式を使います。
外壁面積×塗料の平米単価＝塗装費用
これによって、おおよその外壁塗装の面積を計算することができます。
計算式がわかったら、外壁の面積を計算してみましょう。
計算方法は、3つの方法から選択できます。
【図面から計算する】
図面から計算する場合、以下の計算式を使います。
◎4面の外壁部分の面積－塗装しない部分の面積＝外壁塗装面積
図面の場合、外壁の高さは立体面から計算します。
高さに平面図で求めた外壁の長さをかけて面積を出します。
その後、出た面積から塗装しない部分の窓などの面積を引いて塗装面積を算出できる方法です。
壁ごとに窓の大きさや有無が異なるので、1面ずつ計算して最後に合計の面積を計算します。
【延べ床面積から計算式を使って計算する】
延べ床面積から計算する場合は、以下の計算式を使います。
◎延べ床面積×1.2～1.4＝外壁塗装面積
1.2～1.4の範囲の係数をかけると、窓などの塗装しない部分の面積は含みません。
この係数は、延べ床面積が大きくなるほど、小さい数字を使った方が実測値に近くなる傾向です。
つまり、建物が大きいほど係数が小さいということです。
延べ床面積は各階の床面積に該当します。
このような方法で簡単に概算できますが、実際に塗装業者はこのような計算を使わずに実測します。
しかし、簡易的におおよその数字を知りたいという場合には適した計算方法でしょう。
【メジャーで外壁の面積を測定する】
外壁の面積、開口部など塗装しない部分の面積を実測して計算する場合は、以下の計算式を使います。
◎(建物の外周×高さ)－非塗装部分の面積＝外壁塗装面積
一つひとつ測量するのに時間がかかりますが、正確な数字を求められます。
家の図面がない場合は、業者もこの方法で塗装面積を算出して見積もり作成に取り入れます。
時間はかかりますが、最も正しい数字を導き出すことでしょう。
これらの計算式を用いて、建物の延べ床面積から計算をしてみました。
建物の形状などで面積が異なりますが、参考にしてみてください。
【1階建ての場合】
坪数／延べ床／外壁面積（係数1.2で計算）
1坪 3.3㎡ 3.9㎡
5坪 16.5㎡ 19.8㎡
10坪 33㎡ 39.6㎡
20坪 66㎡ 79.2㎡
30坪 99㎡ 118.8㎡
40坪 132㎡ 158.4㎡
50坪 165㎡ 198㎡
【2階建ての場合】
坪数／延べ床（2階含む）／外壁面積（係数1.2で計算）
2坪（1+1） 6.6㎡ 7.9㎡
10坪（5+5） 33㎡ 39.6㎡
20坪（10+10） 66㎡ 79.2㎡
30坪（15+15） 99㎡ 118.8㎡
50坪（25+25） 165㎡ 198㎡
70坪（35+35） 231㎡ 277.2㎡
100坪（50+50） 330㎡ 396㎡
＼詳しい金額など知りたい方は一度お問合せ下さい！／
同じ坪数なのに面積が違う！？その理由は？
上記の計算式を活用すれば大まかな金額を知ることができますが、実際に見積もりを取ってみると金額が大幅に違っていて、驚いたという方もいるでしょう。
例えば同じ坪数の家を持つ近所の方から「外壁塗装にかかったお金は○○万円だった」と言われたにも関わらず、実際には外壁面積が違っている場合もあります。
なぜ同じ坪数であっても面積に違いがみられるのでしょうか？
それには、以下の理由が考えられます。
- 坪数や面積が違うから
- 1階と2階の面積が同じではないから
- 塗装しない面積が違うから
- 使用している外壁材の種類が違うから
- ベランダの有無や広さが違うから
- 窓の数や大きさが違うから
- 屋根の勾配が違うから
いくら近所の方でも全く同じ坪数や面積の家はなく、デザインや屋根の勾配によっても金額が変わってきます。
また、一見同じようなつくりに見えたとしても、細かく図面を確認すると違う部分はいくつもあるものです。
そのため、同じ坪数だったとしても外壁面積や費用が異なる場合があります。
見積もりと面積が違う！そんな時は？
外壁塗装から見積もりを受け取った時、よく見てみると計算していた外壁面積と違っていたというケースもあるでしょう。
不安に感じたとしても、この見積もりが適正かどうか聞きにくいこともあるかもしれません。
そんな時は自分で見積もりが適正かチェックしてみましょう。
- 面積を確認する
まずは見積もりの面積部分を確認してみてください。
項目の後の数量に小数点が入らない、キリがいい数字だけが入っている場合、しっかりとレーザーやメジャーでの測定をしていない、または実測していないことを誤魔化している可能性があります。
業者によってはサービスで省いている可能性もありますが、多くの業者では小数点第二位まで含めて記載されていることが多いです。 - 面積の根拠が説明できるか確認する
面積を算出する際に、塗装業者は現地で建物診断や調査など、状態を把握したり数値を計測したりします。
ここで調査した内容を基に見積もりができるため、記載されている面積に対しても根拠を持って計測されているはずです。
そのため、どのような方法で計測したのか、数値の根拠となる資料があるかなどを聞いてみてください。
もし、ここで情報がない、曖昧な返事しかないという場合は、正しく計測していない可能性が考えられます。▼Youtubeでも詳しく紹介していますのでこちらもご覧ください！▼
見積もりでチェックしたいポイントを紹介！
複数の業者から見積もりを受け取った場合は、見積書をチェックしてみましょう。
チェックする際に注目したいポイントは、以下のとおりです。
- 一式という表記を使っている
見積もりに「一式」と記載されている場合は注意してください。
本来なら単価があり、これを数量分使計算がされていて見積もりとなります。
それが一式という言葉でまとめられ、どこまでが含まれて一式になっているのかも明確ではありません。
そのため、一式という言葉ですべてまとめている業者は信頼できないので避けましょう。 - 塗料の名前を記載していない
塗装する際の塗料にはいくつもの種類があり、それぞれのランクなどで金額も変わってきます。
塗料名が記載されていないと、どんな塗料を使うのか、塗料の単価はいくらなどの内容を把握できません。 - 外壁塗装以外の数字を具体的に書いていない
塗装する面積以外にも、何かと一式を使う見積もりは信用できません。
優良業者は、どの部分にどれくらいの量を使うか明確に記載されているので、どこまでどの塗料を使うのかを知ることができます。
単価も使う量も把握できる部分なので、具体的に書かれていない場合は避けた方が良いです。
外壁塗装の面積をご自身で計算して必要な費用を算出しよう！
今回は外壁塗装の面積を自分で計算する方法や、見積もりで注目すべきポイントなどについて解説してきました。
外壁塗装の面積は、おおよその金額から本格的な面積まで計算を使って知ることができます。
これを用いれば、おおよその外壁塗装の金額を把握できるでしょう。
また、見積もりの内容や書き方などは業者によって異なるものの、「一式」という言葉を頻繁に使う業者は信用できないので気を付けてください。
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