【2025年版】屋根の種類別!おすすめ塗料と費用相場をプロが徹底解説
その屋根塗装、本当に「外壁のついで」で良いですか?

「外壁塗装をするなら、足場があるついでに屋根も一緒に」
多くの方がこのように、外壁塗装とセットで屋根のメンテナンスを検討されます。
足場代は一度で済むため、非常に賢明な判断です。
しかし、その際にこんな風に思っていませんか?
「屋根なんて普段見えないし、塗料は外壁と同じでいいかな?」
「業者さんのおすすめで、特にこだわりはないんだけど…」
もし、少しでもそうお考えなら、この記事をぜひ最後までお読みください。
実は、住まいの中で最も過酷な環境に晒されているのが「屋根」であり、
その塗料選びを疎かにすると、数年後に大きな後悔をすることになりかねません。
紫外線、風雨、雪、熱…。
これらを365日、真正面から受け止めている屋根の塗膜は、
外壁の2倍から3倍のスピードで劣化していくと言われています。
この記事では、そんな重要な屋根塗装で失敗しないために、「何を」「どう選べばいいのか」を、専門家の視点からステップ・バイ・ステップで徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたは以下のことを手に入れられます。
- ご自宅の屋根の種類と、その特徴が明確にわかる
- 無数にある塗料の中から、自宅に最適なものを選ぶ基準が身につく
- 夏の暑さ対策や、長期的なコスト削減に繋がる賢い選択ができるようになる
- 業者の提案を鵜呑みにせず、自信を持って話し合いができるようになる
さあ、あなたの大切な住まいを守るための、最適な屋根塗装選びを始めましょう。
1. 【STEP1】まずは知ろう!
我が家の屋根はどのタイプ?主要な屋根材4種を徹底解説
最適な塗料を選ぶための全ての始まりは、「ご自宅の屋根材を知る」ことです。
屋根材によって、相性の良い塗料や、絶対に守らなければならない施工方法が全く異なるからです。
まずは、以下の主要な4つのタイプから、ご自宅がどれに当てはまるか確認してみましょう。
① スレート(コロニアル、カラーベスト)
特徴
薄くて平らな板状のセメント系の屋根材。
デザインや色の種類が豊富で、現在の日本の戸建て住宅で最も広く普及しています。
メリット
軽量で建物への負担が少なく、耐震性が高い。
材料費や施工費が比較的安い。
デメリット
素材自体に防水性はなく、表面の塗膜によって保護されています。
そのため、定期的な塗装メンテナンス(約10年ごと)が必須です。
また、経年で非常に割れやすくなります。
塗装時の最重要ポイント:「縁切り(タスペーサー)」は必須作業!

スレート屋根の塗装で、素人業者と優良業者を見分ける最大のポイントが「縁切り(えんぎり)」です。
スレートは一枚一枚が重なり合って施工されており、その隙間から雨水が排出される構造になっています。
しかし、塗装をするとその隙間が塗料で埋まってしまい、水の逃げ場がなくなってしまいます。
結果、屋根材の裏側に水が回り込み、毛細管現象によって雨漏りを引き起こすのです。
これを防ぐため、屋根材の間に「タスペーサー」という小さな部材を挿入し、水の通り道を確保する作業が「縁切り」です。
見積書に「縁切り」や「タスペーサー設置」の項目がない業者は、絶対に選んではいけません。
② ガルバリウム鋼板
特徴
アルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキされた鋼板。
シンプルでモダンな外観から、近年人気が急上昇している金属屋根です。
メリット
非常に軽量で耐震性に優れています。
サビに強く、スレートに比べて耐久性が高い(20~30年)。
デメリット
表面に傷がつくと、そこからサビが発生する可能性があります。
また、金属のため断熱性が低く、雨音が響きやすいという特性もあります。
塗装時の最重要ポイント:丁寧な下地処理と専用プライマー
ガルバリウム鋼板は表面がツルツルしているため、塗料が非常に密着しにくいという特性があります。
そのため、塗装前の下地処理が極めて重要です。
まず、発生しているサビや汚れ、古い塗膜をサンドペーパーや電動工具で徹底的に除去する「ケレン作業」が不可欠です。
そして下塗りには、必ずガルバリウム鋼板の特性に合った密着性の高い「専用プライマー(下塗り材)」を使用する必要があります。
この工程を怠ると、せっかく塗装しても数年でパリパリと塗膜が剥がれてきてしまいます。
③ セメント瓦・コンクリート瓦
特徴
セメントやコンクリートを主成分として、瓦の形に成形した屋根材。
「モニエル瓦」などもこの一種です。
メリット
デザインや色の自由度が高い。
不燃材であり、防火性に優れている。
デメリット
スレートと同様、素材自体に防水性がないため、定期的な塗装メンテナンスが必須です。
また、瓦自体が重いため、建物への負担が大きく耐震性では不利になります。
塗装時の最重要ポイント:徹底した洗浄と吸い込みを止める下塗り
セメント瓦の表面は経年で劣化し、粉っぽい状態になっています。
この劣化した層を高圧洗浄でどこまで徹底的に洗い流せるかが、塗装品質を左右します。
洗浄が不十分だと、新しい塗料が古い塗膜ご一緒に剥がれてしまいます。
また、劣化したセメント瓦は塗料の吸い込みが非常に激しいのが特徴です。
そのため、下塗り材をたっぷりと塗り、瓦の吸い込みが完全に止まるまで塗り重ねる必要があります。
これを怠ると、上塗り塗料まで吸い込まれてしまい、色ムラの原因や、塗料本来の性能が発揮できなくなります。
④ 【参考】日本瓦(陶器瓦)
特徴
粘土を焼き固めて作られた、日本の伝統的な瓦。
表面がガラス質でツヤツヤしています。
結論から言うと、この日本瓦(陶器瓦)に塗装は必要ありません。
素材自体が半永久的な耐久性を持っているため、塗装による保護は不要です。
むしろ、塗装することで瓦の持つ調湿性能を妨げてしまう可能性があります。
日本瓦のメンテナンスは、瓦のズレや割れの差し替え、そして棟(屋根のてっぺん)を固定している「漆喰(しっくい)」の補修が中心となります。
「瓦が古くなってきたので塗装しませんか?」という訪問販売には十分ご注意ください。
「うちの屋根、大丈夫…?」と少しでも不安になったあなたへ
ご自宅の屋根材の特徴や、必要なメンテナンス方法が分かり、少し不安に感じられたかもしれません。
まずはプロの目で、現状を正しく把握してみませんか?
2. 【STEP2】後悔しない屋根塗装へ!塗料選びで絶対に外せない3つのポイント

ご自宅の屋根の種類がわかったところで、いよいよ本題の塗料選びです。
ここでは、数ある選択肢の中から最適なものを見つけ出すための、3つの重要な視点をご紹介します。
- 耐久性(耐用年数):屋根塗装は外壁より長持ちするものを選ぶのが鉄則!
- 付加機能:特に「遮熱性」は夏の暮らしを劇的に変える!
- 屋根材との相性:下地と塗料の相性が寿命を決める!
一つずつ詳しく見ていきましょう。
① 耐久性(耐用年数)
屋根塗装の費用には、塗料代だけでなく、高額な「足場代」や「人件費」が含まれます。
例えば、耐用年数8年の塗料と15年の塗料があった場合、
目先の費用は8年の塗料が安くても、長い目で見ると15年の塗料の方が塗り替え回数が少なく済み、トータルコストを大幅に抑えられるのです。
劣化の早い屋根には、外壁に使う塗料よりもワンランク上の、耐用年数が長い塗料を選ぶ。
これが、賢い屋根塗装の基本戦略です。
② 付加機能
屋根塗装ならではの大きなメリットが、「遮熱・断熱」という付加機能です。
特に「遮熱塗料」は、太陽光(近赤外線)を効率よく反射することで、屋根の表面温度の上昇を抑える効果があります。
「遮熱塗料の効果」は絶大で、真夏の屋根の表面温度を最大で15℃~20℃も低下させ、その結果、2階の室温が2℃~3℃下がることも珍しくありません。
エアコンの使用頻度が減り、光熱費の削減にも繋がるため、近年では屋根塗装のスタンダードになりつつあります。
③ 屋根材との相性
STEP1で解説した通り、屋根材には様々な種類があり、それぞれ特性が異なります。
美しい仕上がりと長い耐用年数を実現するためには、上塗り塗料だけでなく、その下に塗る「下塗り材(シーラー、プライマー、フィラー)」の選定が極めて重要です。
例えば、ガルバリウム鋼板には密着性の高い専用プライマーを、吸い込みの激しいセメント瓦には浸透して下地を固めるシーラーを、
といったように、それぞれの屋根材の弱点を補い、上塗り塗料の性能を最大限に引き出す下塗り材を選ぶことが、プロの腕の見せ所なのです。
3. 【STEP3】【主要塗料を徹底比較】メリット・デメリット早見表

ここでは、現在主流となっている屋根用塗料の種類と、それぞれの耐用年数や費用相場の目安を、分かりやすく表にまとめました。
| 塗料の種類 | 耐用年数(目安) | 費用相場(m²) | 特徴・メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 8~12年 | 2,000~3,000円 | コストと性能のバランスが良く、現在の主流。遮熱機能付きも多い。 | 塗膜が硬いため、ひび割れ(クラック)に追従しにくい。 |
| フッ素 | 15~20年 | 3,500~4,500円 | 非常に高い耐久性と耐候性。光沢が長持ちし、汚れにくい。 | 初期費用が高い。塗膜が硬い。 |
| 無機 | 20~25年 | 4,000~5,500円 | 現在最高クラスの耐久性。燃えにくく、カビやコケも生えにくい。 | 初期費用が最も高い。施工できる職人の技術力が問われる。 |
| 遮熱・断熱 | グレードによる | 各塗料に+300円~ | 室温上昇を抑制し、光熱費削減に貢献。快適性が向上する。 | 費用が割高になる。黒などの濃い色では効果が発揮されにくい。 |
4. 【STEP4】プロが本音で回答!お悩み別・最適な屋根塗料はコレだ

「理屈は分かったけど、結局うちにはどれがいいの?」そんな声にお応えして、
具体的なお悩み別に、私たちプロが本音でおすすめする塗料の選び方をご紹介します。
ケース①:「とにかくコストパフォーマンスを最優先したい!」
→ 結論:「遮熱機能付きシリコン塗料」が最適です。
現在の主流であるシリコン塗料は、価格と耐用年数のバランスが最も優れています。
その中でも、少し費用をプラスして「遮熱機能」が付いたものを選ぶのが賢い選択。
目先の費用を抑えつつ、夏の光熱費削減という大きなメリットも得られます。
ケース②:「夏の2階の、あの蒸し暑さを何とかしたい!」
→ 結論:「高日射反射率の遮熱塗料」一択です。
このお悩みには遮熱塗料が最も効果的です。ポイントは「色選び」。
同じ遮熱塗料でも、黒に近い濃い色よりも、白に近い淡い色の方が太陽光を反射する率(日射反射率)が高く、より高い遮熱効果を発揮します。
屋根の色にこだわりがなければ、ぜひ明るい色を選んでみてください。効果の違いに驚かれるはずです。
ケース③:「今後20年以上、塗り替えの心配をしたくない!」
→ 結論:「無機塗料」または「フッ素塗料」で長期的な安心を。
初期費用は高くなりますが、20年以上の圧倒的な耐用年数を誇る無機塗料やフッ素塗料を選べば、次の塗り替えまでの期間を大幅に延ばせます。
一般的なシリコン塗料で2回塗装するよりも、無機塗料で1回塗装する方が、足場代を含めたトータルコストでは安くなるケースも多々あります。
ご自身のライフプランに合わせてご検討ください。
あなたのお住まいに最適なプランと費用、知りたくありませんか?
ご自宅に合った塗料の方向性が見えてきた今、次はその塗料を使った場合の
具体的なプランと正確なお見積もりを確認しましょう。
経験豊富な専門スタッフが、丁寧にご対応いたします。
5. 一番大事なのは「誰に頼むか」。最適な塗料選びは優良業者との出会いから

ここまで塗料選びについて詳しく解説してきましたが、最後に最も重要なことをお伝えします。
それは、どんなに高価で優れた塗料を選んでも、
それを扱う職人の腕と知識、そして誠実さがなければ、何の意味もないということです。
最高の食材も、三流の料理人が調理すれば台無しになるのと同じです。
塗料メーカーが定めた基準(塗布量、乾燥時間、希釈率など)を無視したり、スレート屋根の縁切りを怠ったりすれば、どんな高級塗料も数年で剥がれてしまいます。
「業者選びで失敗すると、全てが台無しになる」
これは決して大げさな話ではありません。
信頼できる業者を見抜くために、以下の点を必ずチェックしてください。
□ 見積書に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の塗料名がそれぞれ明記されているか?(「屋根塗装一式」はNG)
□ スレート屋根の場合、「縁切り」または「タスペーサー設置」の項目があるか?
□ あなたの家の屋根材の特性と、それに合った施工方法をきちんと説明してくれるか?
□ こちらの質問に対して、専門用語を並べるのではなく、分かりやすく丁寧に答えてくれるか?
6. まとめ:最適な塗料選びで、快適で安心な未来を手に入れましょう
長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 屋根は外壁以上に過酷な環境。塗料選びは慎重に。
- 最適な塗料選びは、まず自宅の「屋根材」を知ることから始まる。
- 塗料選びは「耐久性」「機能性(特に遮熱)」「相性」の3つの視点で考える。
- 夏の暑さ対策には「遮熱塗料」、長期的な安心には「フッ素・無機塗料」が有効。
- 最も重要なのは、塗料の性能を100%引き出してくれる「信頼できる業者」を選ぶこと。
屋根の塗料選びは、単なる色や価格で決めるものではありません。
それは、これからの10年、20年のご家族の暮らしの「快適さ」と「安心」をデザインすることに他なりません。
この記事が、あなたのその大切な選択の一助となれたなら幸いです。
「うちの屋根には、結局どれがベストなの?」
そう感じたら、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。
私たちは、あなたのお住まいの屋根の状態をプロの目で診断し、屋根材の種類、劣化状況、そしてお客様のご予算やご希望を総合的に判断して、
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