今は使われない?2種類あるアクリル塗料の特徴と単価
2020.07.15公開 2026.08.07更新 塗料について

ご自宅の郵便受けや新聞折込に入ってくる屋根外壁塗装のチラシ。塗装業者によってプラン名も金額もバラバラで、何を選んだらよいのかわからなくなりますよね。このページでは、アクリル塗料についてご紹介します。アクリル塗料には、一般的な耐久性の低く安いアクリル塗料と、耐久年数が長いピュアアクリル塗料があります。
弊社ではアクリル塗料全般の取り扱いがございませんが、この2つの違いを理解しないまま、塗料選びで混乱する方がいますので説明させていただきます。
アクリル塗料はどんな塗料なのか?
ご自宅の外壁や屋根に使用する塗装のグレードは、耐久年数の低い順から「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッソ」「ムキ」と言われています。この順番は価格の安さの順番でもあります。

また、どのグレードにも一般的な色を付ける塗料の他にクリア塗料があります。クリア塗料は、透明なので、今の色味やデザインをそのまま残したいときに選ばれます。では、なぜ塗料のグレードで耐久年数などに差が出るのでしょうか?
その違いは塗料に含まれる樹脂の違いです。アクリル樹脂が主成分であれば「アクリル塗料」ですし、シリコン樹脂が主成分であればシリコン塗料になるのです。
※ラジカル制御は樹脂の種類ではありません。
アクリル塗料は塗料の中でも耐久年数・価格ともに低い塗料ではありますが、実はアクリル樹脂は飛行機の窓や水族館に使われているほど、硬質で紫外線に強い耐久性に優れた素材です。

塗料になると耐久性が劣ってしまうのには、アクリルの中に含まれる可塑剤(かそざい)が関係します。可塑剤は、素材に柔軟性を与えることでアクリル特有の硬さ(壊れやすさ)を補うことができ、作業しやすくなるものの、耐久年数が低くなってしまうのです。
しかし、一概に「アクリル塗料」=耐久年数が低いというわけではありません。
名前が似ている塗料との違い
塗料選びの際、名前に「アクリル」が含まれる製品は複数存在するため、混同してしまう方が少なくありません。 誤った選択を防ぐために、とくに間違えやすい3つの塗料を取り上げます。
- アクリルシリコン塗料とは
- アクリルウレタン塗料とは
- ラッカー塗料とは
それぞれの成分や性質を正しく理解し、目的に見合った適切な材料を見極めましょう。
アクリルシリコン塗料とは
アクリルシリコン塗料は、アクリル樹脂とシリコン樹脂を結合させた塗料です。 一般的に「シリコン塗料」と呼ばれる製品の多くは、このアクリルシリコン塗料を指しています。
純粋なアクリル塗料よりも耐久性や耐水性が向上しており、外壁塗装における現在の主流ともいえるグレードです。 汚れが付きにくく、長期間にわたって外観の美しさを保てるという特長を持っています。
費用と耐久性のバランスが優れているため、どの塗料にするか迷った際の基準として検討されることが多いです。
アクリルウレタン塗料とは
アクリルウレタン塗料は、アクリル樹脂にウレタン樹脂の成分を組み合わせた塗料です。 こちらも「ウレタン塗料」と略して呼ばれるのが一般的です。
ウレタン樹脂が持つ高い柔軟性や密着性が加わることで、塗膜がはがれにくく、ひび割れに対しても強いというメリットがあります。 細かな部分の塗装や、木部・鉄部などの動きがある素材への施工に適している塗料です。
シリコン塗料には及びませんが、純粋なアクリル塗料よりも耐久性が高く、価格も比較的手頃であるため、費用を抑えたい場合に選ばれます。
ラッカー塗料とは
ラッカー塗料は、おもに揮発性の溶剤が揮発することで乾燥し、硬い膜を作る塗料の総称です。 その中にアクリル樹脂を溶かしたものが「アクリルラッカー」と呼ばれます。 乾燥時間が短く、スプレー缶などにも多く用いられており、手軽に扱えるのが特長です。
しかし、塗膜が薄く仕上がるため、雨風や紫外線にさらされる屋外環境での耐久性は低く、建物の外壁塗装に使用されることはまずありません。 おもに模型の塗装や、ちょっとした家具の補修など、小規模な用途で活用されています。
アクリル塗料のデメリットと劣化症状
外壁にアクリル塗料を採用した場合、安価である反面、環境の影響を受けて早期に傷みが生じます。 具体的にどのような問題が起こるのか、代表的な3つの症状を見ていきましょう。
- 紫外線に弱く色あせしやすい
- ひび割れが起きやすい
- 汚れが付きやすい
あらかじめこれらの弱点を知っておくことで、適切なメンテナンス時期を逃さずに対処できます。
紫外線に弱く色あせしやすい
アクリル塗料の最大の弱点は、太陽光に含まれる紫外線に対する耐性が低いことです。 外壁は日々強い日差しにさらされているため、数年経過するだけで塗膜の成分が破壊され、本来の色が急速に失われていきます。 表面のツヤがなくなり、全体的に白っぽく粉を吹いたような「チョーキング現象」が早い段階で発生するのが特徴です。
この現象が起きると、防水性が失われているサインとなります。 建物の外観が古びて見えるだけでなく、外壁材自体を保護する機能も低下してしまうため注意が必要です。
ひび割れが起きやすい
アクリル塗料は塗膜が硬く仕上がる性質を持っているため、建物の微細な揺れや温度変化による伸縮に追従しきれず、ひび割れ(クラック)が起きやすいという難点があります。 これを補うために可塑剤という柔軟性を与える成分が添加されていますが、年数が経つにつれて可塑剤が抜けていき、再び硬くなって割れやすくなります。
表面の塗膜にひびが入ると、そこから雨水が外壁の内部へと侵入し、構造部分の腐食や雨漏りの原因となるため、定期的な点検と早めの塗り替えが欠かせません。
汚れが付きやすい
塗膜の劣化が早く進むアクリル塗料は、表面の平滑さが失われやすいため、空気中の排気ガスや土ぼこりといった汚れが付着しやすい状態になります。 防水性が低下して常に湿気を帯びやすくなることから、日当たりの悪い北側の壁などでは、カビやコケが繁殖しやすくなる傾向です。
一度カビやコケが根付いてしまうと、水洗いだけでは完全に落とすことが難しくなり、美観を大きく損ねてしまいます。 外壁を常に清潔に保ちたいとお考えの方には、あまり適していない素材といえます。
ピュアアクリル樹脂は一般的なアクリル樹脂とは別
例えば、アステックペイントジャパンのピュアアクリル樹脂を使用した塗料は、期待耐用年数15年以上のデータが出ています。耐用年数が大きく伸びているのはアクリル樹脂の成分の違いです。
一般的なアクリル樹脂と異なり、可塑剤などの不純物を一切排除したアクリル樹脂をしようするため、紫外線に強く、耐久性にも優れた塗料なのです。
さらにこの塗料の嬉しいところが水性塗料ということです。外壁塗装工事は窓や換気扇の近くで作業をするため、窓を閉め切っていても塗料のにおいが室内に入ってしまうことがあります。特に油性(溶剤)塗料はシンナーで塗料を薄めるためどうしてもにおいがきつくなってしまいます。
水性塗料なら水で塗料を薄めるのでにおいを軽減することができます。
一方で、可塑剤が入っていないことから粘度が高く、作業のしやすい塗料とは言えません。塗料を正しく扱うことが難しいことから、施工認定のない業者は塗料を購入できないなどの制限があります。これも高耐久を実現するためには必要不可欠なのです。
アクリル塗料はDIYには最適
ご家族で塗装を楽しむDIYにはとても適した塗料です。塗料も扱いやすく色のバリエーションも豊富です。ホームセンターなどでカンタンに手に入ります。

アクリル塗料の施工単価(㎡)はいくらくらいか?
弊社では、アクリル塗料は使いません。もし使うとすれば、1400~/m2くらいにです。
外壁塗装でアクリル塗料が適しているおすすめなケース
長期的な建物の保護には不向きなアクリル塗料ですが、特定の条件下ではその安さや扱いやすさが活きる場面もあります。 ここでは、採用を検討してもよい3つの状況を紹介します。
- 数年以内に建て替えや売却を予定している
- 短い周期で色を変えたい
- 自分で塗装したい
ご自身のライフプランやご要望と合致する場合は、選択肢の1つとして有効です。
数年以内に建て替えや売却を予定している
すでに取り壊しや全面的な建て替えが決まっている建物の場合、高額な塗料を使って10年以上持たせる必要はありません。 このような一時的な処置として外壁を整えたいときには、初期費用を極力抑えられるアクリル塗料が適しています。
不動産を売却する前に、見栄えだけをきれいにして査定の印象をよくしたいといった目的でも選ばれます。
長期的な耐久性よりも、目先の出費を抑えつつ、一時的な美観の回復や最低限の防水性を確保したいという明確な意図がある状況でおすすめです。
短い周期で色を変えたい
お店のイメージカラーを定期的に変更したい店舗や、季節や流行に合わせて頻繁に建物の雰囲気を刷新したいというご希望がある場合にも、アクリル塗料は便利です。 耐久年数が短いため、次の塗り替えまでのサイクルが早く、その都度違う色を楽しめます。
カラーバリエーションが豊富で、発色がよくツヤのある仕上がりが期待できる点も、頻繁な塗り替えに向いている理由です。 長持ちさせることよりも、建物の外観デザインをこまめに変更し、新鮮な印象を与え続けたい方に適しています。
自分で塗装したい
ご自宅の小さな物置や犬小屋、一部の塀など、業者に依頼するほどの規模ではなく、ご自身で塗装を楽しみたいという場合、アクリル塗料は最適な選択肢となります。 ホームセンターなどで容易に入手でき、水性タイプであればシンナーのような強い臭いもなく、専用の道具がなくても比較的安全に扱えます。
塗料の伸びがよく、乾燥も早いため、専門的な技術がない素人の方でもムラになりにくく、失敗を減らせるのが魅力です。 手軽なDIY用の塗料として、十分に活躍します。
高耐久を求めるなら自社開発塗料「極(きわみ)塗料シリーズ」
外壁塗装は建物を長期間守るための重要なメンテナンスです。 ミヤケンでは、お客様に最高品質の施工をご提供するため、独自の高耐久塗料を取り扱っています。 ここでは、その性能と費用の目安について、3つの項目をお伝えします。
- 極(きわみ)塗料シリーズとは
- 「極コート無機」や「極コートシリコン」の特徴と耐久年数
- 「極シリーズ」それぞれの工事費用の目安
これらを知ることで、長期的な視点での賢い塗料選びが可能になります。
極(きわみ)塗料シリーズとは
「極(きわみ)塗料シリーズ」は、ミヤケンと、塗料メーカーであるアステックペイントの強固な信頼関係のもと、共同開発された唯一無二のオリジナル塗料です。 当社の熟練した塗装職人が持つ確かな施工技術と、高品質な塗料の力を融合させることで、
お客様に究極の塗装をお届けしたいという強い想いから誕生しました。 建物の美観を損なう汚れや紫外線の影響を効果的に防ぎ、長期間にわたって大切な住まいを守り抜きます。
「極コート無機」や「極コートシリコン」の特徴と耐久年数
「極コート無機」は、無機成分と次世代フッ素樹脂を組み合わせた最高峰の塗料です。 耐久年数は26〜30年と長く、カビや藻の発生を抑える防カビ・防藻性と、紫外線の影響を受けにくい超耐候性を兼ね備えています。
一方「極コートシリコン」は、耐久性や品質、経済性のバランスに優れており、メーカー期待耐久年数は14〜17年を誇ります。 どちらも親水性が高く、壁面に付着した汚れを雨水が自然に洗い流す仕組みを持っているため、塗装直後の美しい外観が長期間持続するのが特徴です。
実際の施工では、太田市米沢町M様邸で極コート無機(クールホワイト)と屋根の遮熱無機プランを採用しています。 邑楽郡大泉町T様邸でも極コート無機を使い、「ライトラテ」色に仕上げました。
塗装から7年・10年が経過しても白い外壁の美観を保っている別事例もあり、詳細は公式サイトの施工事例でご覧いただけます。
「極(きわみ)シリーズ」それぞれの工事費用の目安
極(きわみ)シリーズで外壁塗装を行った場合の、30坪の住宅における工事費用目安は以下のとおりです。
プラン名 | 工事費用目安(30坪・税込概算) |
極コートシリコンプラン | 62万4,800円〜 |
極コート無機プラン | 80万800円〜 |
無機プランは一般的なシリコン塗料より初期費用がかかりますが、塗り替え周期を延ばせるため、生涯のメンテナンス費用を抑えられます。
アクリル塗料についてよくある質問
アクリル塗料に関する疑問をお持ちの方に向けて、よく寄せられる4つのご質問にお答えします。
- アクリル塗料は今も外壁塗装で使われていますか?
- アクリル塗料はどのくらいで劣化しますか?
- アクリル塗料の上にほかの塗料を塗れますか?
- ピュアアクリル塗料はどこでも施工できますか?
気になる点を解消し、正しい知識を持ってリフォームの計画を進めましょう。
アクリル塗料は今も外壁塗装で使われていますか?
現在、一般的な戸建て住宅の外壁塗装において、アクリル塗料が積極的に使われることはほとんどありません。 一昔前までは主流でしたが、耐久性がより高く価格も落ち着いてきたシリコン塗料やラジカル制御型塗料に取って代わられました。
ミヤケンでも、建物を長期的に保護するという塗装本来の目的を果たせないため、外壁塗装プランに通常のアクリル塗料はございません。
ただし、店舗の短期的な改装やご自身での小規模なDIYなど、耐用年数を求めない場面では現在でも活用されています。
アクリル塗料はどのくらいで劣化しますか?
アクリル塗料の耐用年数は環境によって変動しますが、おおよそ3年から8年程度が目安です。 施工後3年を過ぎたあたりから表面のツヤが徐々に失われ、手で触れると白い粉がつくチョーキング現象が現れ始めます。
その後、塗膜の硬化が進み、微細なひび割れが発生しやすくなります。 この劣化を放置すると防水機能が完全に失われるため、他のグレードの塗料を使用した場合と比べて、早いサイクルで外壁の点検と再塗装の準備を進めなければいけません。
アクリル塗料の上にほかの塗料を塗れますか?
既存の壁がアクリル塗料で塗装されている場合でも、その上からシリコン塗料やフッ素塗料など、異なる種類の新しい塗料を重ねて塗ることは十分に可能です。
ただし、古いアクリル塗料の膜がすでに劣化してはがれかけている場合は、そのまま上塗りしても新しい塗料ごとすぐにはがれ落ちてしまいます。
そのため、高圧洗浄で汚れや古い塗膜を落としたうえで、外壁材と新しい塗料を密着させる「下塗り」を行うなど、下地処理が重要です。
ピュアアクリル塗料はどこでも施工できますか?
ピュアアクリル塗料はフッ素塗料と同等の15年以上という高い耐久性を持っていますが、どの業者でも扱えるわけではありません。
添加される不純物を極力取り除いた純度の高い樹脂を使用しているため、厚く弾力性のある塗膜を均一に美しく仕上げるためには熟練した高い技術が求められます。
そのため、アステックペイントの加盟店など、確かな技術を持った専門の業者でなければ取り扱えません。 品質を確保するためにも、施工実績が豊富で、メーカーからの信頼が厚い優良な塗装業者を選ぶことが必須です。
群馬・埼玉で外壁塗装をご検討の場合はミヤケンへご相談ください
株式会社ミヤケンは、創業から26年間で3万棟以上の施工実績を誇る塗装専門店です。 お客様の大切なお家を長く守るため、耐久性に優れた自社オリジナル塗料「極シリーズ」をはじめ、建物の状態に最適なプランをご提案いたします。
大手ハウスメーカーの点検で高い見積もりを出されてお悩みの方や、初めての塗装工事で不安を抱えている方も、まずはお気軽にご連絡ください。 ご相談から建物の無料診断、お見積もりの作成まですべて無料で対応し、しつこい営業などは一切いたしません。
アクリルとピュアアクリルは全くの別物
アクリル塗料には大きく分けて2つのグレードがあります。耐久年数が3年から5年の一般的なアクリル塗料と、15年以上のピュアアクリル塗料です。
屋根外壁塗装工事をする目的は、美観性の維持とお家を雨などのお水から守る防水性の向上です。この2つの目的が果たすことができる塗料であれば、どんなものを使用してもいいのです。
しかし、耐久性の低い塗料、特にアクリル塗料を使うことはオススメしません。
塗装工事を業者に頼むと、足場の費用や塗装職人の作業手間代、管理費など費用がかかります。各メーカーの塗料の乾燥期間や塗布量などのルールにバラツキがあるものの、基本的な作業工程はグレードによって変わることはほとんどありません。
そのため、塗料の材料代が安くても、一定の作業代はかかります。耐久年数が3年から5年の一般的なアクリルで塗装すると、次の塗替えがすぐに来てしまい、長い目で見ると塗装する回数が多く割高になります。
屋根外壁塗装をご検討なら、紫外線の影響を受けにくい高耐久なアクリル塗料やシリコン以上の他のグレードを選ぶようにしましょう。
工事メニュー

外壁塗装
まずはお家の現状を知るためにも、塗装のプロであるミヤケンに建物診断・お見積もりをご依頼ください!

屋根塗装
無料診断を実施中!
普段は、なかなか見られない屋根の様子を知り、正しくリフォームを行いましょう!

雨漏り
プロの雨漏り診断士が徹底調査!
どこに依頼しても止まらなかった雨漏りが根本から「ピタっ」と止まります!

雨樋・板金
実質0円!
現在ご加入の火災保険で、雨樋の修繕方法を公開中です!
アパート・マンション・戸建住宅もご利用可能!

アパート・マンションの塗装
アパート・マンションの外観は入居率を左右します!
塗装で新築同様の輝きを取り戻し、入居率アップ!

工場・企業の塗装
工場・企業のお客様に朗報!
塗装で工場・倉庫の省エネが可能です!
外壁塗装施工エリア
浦和店
川越店
大宮店
川口店

| 店舗 | 川口店【2024年6月28日OPEN!】 |
|---|---|
| 住所 | 〒334-0005 埼玉県川口市里996番地 |
| TEL | 0120-113-716 土日・祝日も受付けております |
| FAX | - |
| 営業時間 | 9:00~18:00 |
| 店舗定休日 | 水曜日・日曜日 |
対応エリア



