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外壁にひび割れ(クラック)ができる原因と種類、補修方法・費用


お家は築年数が経つにつれて、色褪せやひび割れなどさまざまな症状が出てきます。そのなかでもひび割れは、塗装のきっかけだけでなく、雨漏りの原因になることもあります。

今回はどんなお家の外壁でも起こりうるひび割れ(クラック)についてご紹介します。

■クラックとは

クラックとはひび割れのことをいいます。外壁の中でも窓周りや目地など、お家が揺れたときに力が集中しやすいところにクラックが発生します。

訪問業者から「ひび割れがあるので雨漏りします、早く修繕しましょう!」と言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、ひび割れから雨漏りにつながることもあるので決して軽視してはいけません。しかし、緊急性を要するかどうかはひび割れの種類によります。

外壁のひび割れを放置するリスク

外壁のひび割れをそのままにしておくことは危険です。 建物の内部に深刻なダメージを与え、以下のような深刻な事態を招くおそれがあります。

  • 雨漏りと湿気による内部の腐食・カビの発生
  • 建物の劣化と資産価値の低下
  • シロアリなどの害虫の発生

小さなひび割れだからと油断せず、被害が拡大する前に対処することが家を守ることにつながります。

雨漏りと湿気による内部の腐食・カビの発生

外壁のひび割れから雨水が浸入すると、断熱材や木材が湿気を含み、建物の内部が腐食し始めます。 水分を含んだ断熱材は本来の性能を失い、室内は夏は暑く、冬は寒くなりやすくなります。 湿気がこもることで壁の内部にカビが発生しやすくなります。

カビの胞子が室内に流れ込むと、シックハウス症候群やアレルギーなど、住む人の健康被害を引き起こす原因にもなりかねません。 小さなひび割れであっても、雨漏りの初期症状として警戒し、早めに点検を受けることが家と家族を守るために大切です。

建物の劣化と資産価値の低下

雨水が建物の構造部分である柱や梁にまで到達すると、木材の腐敗や壁内部の金属部材(金網や補強金物)のサビが進行し、住宅全体の強度が著しく低下します。 とくに地震の際には本来の耐震性を発揮できず、倒壊のリスクが高まる点にも注意が必要です。 さらに、内部が傷んだ建物は不動産としての資産価値も大きく下がってしまいます。

将来的に家を売却しようとした際、大規模な修繕が必要だと判断されれば、査定額が数十万円単位で下がるケースも珍しくありません。 資産価値を維持するためにも、定期的な外壁のメンテナンスは欠かせません。

シロアリなどの害虫の発生

湿気を帯びた木材は、シロアリにとって絶好のすみかです。 外壁のひび割れから入り込んだ雨水によって土台や柱が湿ると、シロアリが床下から侵入して建物の構造部分を食い荒らしてしまいます。 シロアリ被害が進行すると、柱がスカスカになり住宅の耐久性が根底から崩れてしまいます。

シロアリの駆除や傷んだ木材の交換には莫大な費用がかかるため、湿気の原因となる外壁のひび割れを早期にふさぐことが最大の予防策です。 害虫の侵入を防ぐためにも、外壁の防水性を保つことが求められます。

■ひび割れ(クラック)の種類と原因、補修費用

それでは具体的にひび割れにどのような種類があるのでしょうか。ひび割れの大きさ、何が原因でひび割れが起こったのかによって4つにわけることができます。

  • ヘアークラック

外壁の表面、塗膜のみで発生している細かなひび割れを「ヘアークラック」といいます。具体的には髪の毛ほどの細いクラックで、クラック幅0.3mm以下、深さ4mm以下の微細なひび割れを指します。

外壁の下地まではひび割れは届いておらず、外壁表面だけに微細なひび割れがあるヘアークラックの状態であれば、あわてる必要はありません。さらに下塗り・上塗りと、塗料を塗り重ねることでひび割れは埋まります。

そのため費用をかけて補修をしなくてもきれいに補修することができます

  • 構造クラック

外壁材や塗装の劣化ではなく、地震の揺れや強風によって、外壁内部まで達しているひび割れを「構造クラック」といいます。構造クラックの一般的な判定は、幅0.3mm、深さ4mm以上のクラックであることです。

構造クラックは「貫通クラック」とも呼ばれ、外壁表面の塗膜のひび割れとは異なり、内部から割れが起きている状態です。鉄筋コンクリート造の場合、雨水の侵入が長期にわたって放置されると鉄筋の腐食につながります。そうならないためにも早めのひび割れ補修が重要です。

構造クラックの場合、ひび割れの補修にはパテやコーキングなどの補修材を使用します。コーキングを使用したひび割れ補修の場合、コーキングを十分に乾燥させるために意図的にひび割れ部分をカットすることがあります。このカットをVカットやUカットといいます。

名前の通りV字・U字にカットします。ひび割れ補修のメーター数や深さ、Vカットが必要かどうかによって異なりますが10万円ほど費用がかかることがあります。

またモルタルの外壁のように表面がデコボコしている外壁では、コーキング補修したあとに模様付けを行います。この模様付けがされていないと補修跡が目立ってしまいます。外壁の種類やひび割れの量にもよりますが8万円前後の補修費がかかります。

  • 乾燥クラック

外壁に含まれる水分の蒸発によっておこるひび割れを「乾燥クラック」と言います。特に新築時に見られ、現場で水を混ぜて施工するモルタルや土壁のお家で発生します。外壁に含まれる水分が完全に蒸発・乾燥することでひび割れは止まります。

ひび割れはヘアークラックほどの細かなものが多いため、通常の塗装の下塗り・上塗り作業でひび割れは目立たなくなります。

  • 縁切りクラック

増築で壁を造った際に、新旧の塗膜が重なる部分に生じるクラックを縁切りクラックと言います。大壁工法やALCの場合、日をまたいで施工することによりこのクラックが発生することがあります。

補修方法はクラックの幅が0.3mm以上の場合にはひび割れをVカットもしくはUカットをして樹脂モルタルやコーキング材を充填します。ヘアークラックの場合は通常の塗装工程での下塗り材・上塗り材の塗布で補修ができます。

 

■横のクラックには注意!

ひび割れの種類をご紹介してきましたが、クラックの向きも注意が必要です。

例えば、縦に入ったひび割れは上から流れてくる水を線で受けるので水は入りにくい一方、横のひび割れはお水を面で受けるのでお水が外壁の内側へ侵入しやすいのです。ヘアクラックほどの細かいひび割れであれば縦・横ともにすぐすぐの雨漏りの心配はありません。

しかし構造クラックでは壁の内側にお水が回り、室内の雨染みなどの雨漏りに直接つながる可能性が高くなります。

外壁材別に見るひび割れの特徴

外壁材の種類によって、ひび割れの起こりやすさや原因は異なります。 以下のようにそれぞれの性質を理解しておくことで、適切なメンテナンス方法を選べます。

  • モルタル外壁のひび割れ
  • 窯業系サイディングのひび割れ
  • 金属系や樹脂系サイディングの変形(浮き・反り)とひび割れ
  • 目地のシーリングの劣化とひび割れ

ご自宅の外壁材に合った対処法を知ることで、劣化の進行を効果的に食い止められます。

モルタル外壁のひび割れ

モルタル外壁は、セメントと砂に水を混ぜて作られるため、乾燥時に水分が蒸発して収縮し、ひび割れ(乾燥クラック)が出やすいです。 新築直後や塗装後しばらくの間に、表面へ細かいひび割れが現れることも少なくありません。 モルタル自体には防水性がないため、表面の塗膜が紫外線で劣化すると雨水を吸収しやすくなります。

乾燥と収縮を繰り返すうちに、ひび割れは徐々に広がっていきます。 一方で、地盤沈下や基礎の劣化、地震の大きな揺れなど、建物の歪みが原因で深く割れる「構造クラック」にも注意が必要です。 建物を守るためにも、定期的な塗装による防水性の維持や、早期の点検・補修が大切です。

窯業系サイディングのひび割れ

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主原料としているため、モルタルと同様に素材自体には防水性がありません。 表面の塗装が経年劣化で色褪せたり剥がれたりすると、雨水を吸収して膨張し、晴れた日に乾燥して収縮します。 この動きを繰り返すことでパネル自体に負荷がかかり、ひび割れが発生します。 窓のサッシ周りなどは建物の揺れによる力が集中しやすいため、開口部周辺からのクラックが起きやすい傾向です。 ひび割れが大きくなる前に、表面の再塗装を検討してください。

金属系や樹脂系サイディングの変形(浮き・反り)とひび割れ

金属系や樹脂系サイディングは、素材そのものにひびが入ることは少ない一方で、温度変化の影響を受けやすい外壁材です。 夏場の直射日光で表面温度が上がると熱膨張を起こし、冬場に冷え込むと収縮します。 この伸縮の繰り返しにより、パネル自体が変形して「浮き」や「反り」が出てくるのが特徴です。 変形したまま放置すると、つなぎ目(接合部)のすき間から雨水が侵入しやすくなります。 金属サイディングではサビが発生し、ひび割れにつながることもあります。 樹脂系サイディングでは、ビス留めの間隔ミスや下地の通気設計不良が変形の原因になりやすいです。 紫外線による脆化(ぜいか)や熱伸縮によって、ひび割れや波打ちが生じる場合もあります。

目地のシーリングの劣化とひび割れ

サイディング外壁のパネル同士をつなぐ目地には、ゴム状のシーリング材(コーキング)が充填されています。 シーリング材は紫外線や雨風にさらされると弾力を失い、5〜10年程度で硬化してひび割れや肉痩せ、剥がれといった劣化症状が現れるのが一般的です。 目地のシーリングが割れると、すき間から雨水が外壁の内側へ浸入しやすくなります。 サイディングボード本体の劣化より先に雨漏りの原因になることも多いため、定期的な打ち替えが欠かせません。 シーリングの割れはもっとも注意すべき劣化サインです。

新築や築浅でもひび割れが起きる理由

家を建ててからまだ数年しか経っていないのに、外壁にひび割れを発見して驚く方も多いです。 しかし、築浅であってもひび割れは起こり得ます。 そのおもな3つの理由について解説します。

  • 乾燥収縮による避けられないひび割れ
  • 地盤の動きや施工不良によるひび割れ
  • まず施工会社に相談すべき理由

詳しく見ていきましょう。

乾燥収縮による避けられないひび割れ

モルタルやコンクリートといった水を使って現場で仕上げる外壁材は、完全に乾燥するまでに長い時間がかかります。 建築後、水分がゆっくりと蒸発して抜けていく過程で素材自体が収縮するため、その力に耐えきれず表面に細かいひび割れ(ヘアークラック)が発生します。

これは素材の性質上どうしても避けられない現象であり、塗膜の表面にとどまる細いひび割れであれば、すぐに雨漏りにつながるような緊急性の高いものではありません。 経過を観察しながら、定期的な点検を受けることをおすすめします。

地盤の動きや施工不良によるひび割れ

新築後しばらくは、建物の重みによって地盤がわずかに沈み込んだり落ち着いたりする動きが発生します。 この微小な動きに外壁が追従しきれず、ひび割れが生じることがあるのが一般的です。

一方で、下地の処理不足、塗料の乾燥時間不足、基準に満たない薄塗りなど、業者の施工不良が原因で塗膜が早期に割れてしまうケースも存在します。 とくに幅が広く深いひび割れが築後すぐに複数発生した場合は、構造上の問題や施工ミスの可能性が疑われます。 異常を感じたら放置せず、すぐに調査を依頼してください。

まず施工会社に相談すべき理由

築浅の住宅でひび割れを発見した際は、自己判断で補修せず、まず家を建てた施工会社に連絡するのがもっとも確実です。 とくに構造部分や雨漏りに関する欠陥であれば、住宅の品質確保の促進等に関する法律により、新築から10年間は施工会社の「瑕疵(かし)担保責任」が適用されます。

この期間は、無料での補修が義務付けられています。 ご自身で市販のコーキングなどを使ってDIY補修をしてしまうと、手が加えられたことで保証の対象外と判定されるおそれがあるため注意が必要です。 まずは専門家の判断を仰ぎましょう。

外壁のひび割れ補修は自分でDIYできる?

小さなひび割れを見つけると、ホームセンターで材料を買って自分で直したいと考える方も多いです。 しかし、DIYできる範囲には明確な基準があります。 ここでは、以下の2つについて解説します。

  • DIYできるひび割れの基準とコーキング補修方法
  • 自分で補修する際の注意点とプロに依頼すべきケース

間違ったDIYは建物の劣化を早める原因になるため、作業前に基準を確認しておくことが大切です。

DIYできるひび割れの基準とコーキング補修方法

自分で補修できるのは、幅0.3mm未満で下地まで達していない表面だけの「ヘアークラック」に限定されます。 補修には、ウレタンや変成シリコンといったコーキング材(上に塗料が乗るノンブリードタイプ)や、手軽なスプレータイプの補修材を使用します。

  1. ひび割れ部分の汚れをブラシできれいに落とす
  2. 周囲をマスキングテープで保護する
  3. すき間にコーキング材を注入し、ヘラで平らにならす
  4. コーキング材が乾燥する前にマスキングテープを剥がす

作業後は完全に乾かす必要があるため、必ず天気のよい日に行うようにしてください。

自分で補修する際の注意点とプロに依頼すべきケース

高所での作業は転落の危険が伴うため、足場なしで手が届く範囲(1階部分)にとどめてください。 幅が0.3mm以上の構造クラックや、窓枠・ドア周りから斜めに走る開口クラックは、外壁の内部まで割れが達している可能性が高いためDIYでは直せません。 表面だけをふさいでも内部に水が回り、かえって雨水の逃げ道をふさいでしまい、壁を腐らせるおそれがあります。 深いひび割れや広範囲に及ぶ場合は、ご自身で対処せずに迷わず専門の塗装業者へ点検を依頼するようにしてください。

外壁のひび割れ補修に火災保険は適用される?

外壁の補修にはまとまった費用がかかるため、加入している火災保険が使えるかどうか気になるところです。 実は、原因によって保険が下りるケースと下りないケースがあります。

  • 自然災害が原因なら適用されるケースがある
  • 経年劣化によるひび割れは適用外になる

保険が使える条件を正しく把握し、無駄な出費を抑えながら適切なタイミングで修繕を行いましょう。

自然災害が原因なら適用されるケースがある

火災保険は「火事」だけでなく、台風や強風、雹(ひょう)、大雪などの「自然災害」による被害も補償の対象となるのが一般的です。 たとえば「台風の強風で飛来物がぶつかって外壁が割れた」といった突発的な事故が原因であれば、補修費用に対して保険金が支払われる可能性があります。 適用を受けるには、被害に遭ってから3年以内に保険会社へ申請し、現場の写真や業者からの見積もりを提出する必要があります。 災害後はすみやかに外壁の状態を確認しましょう。

経年劣化によるひび割れは適用外になる

火災保険が適用されないもっとも多い理由が「経年劣化」です。 紫外線や雨風に長期間さらされたことで塗膜が劣化し、自然に発生したひび割れや、シーリングの硬化による割れは、災害による事故ではないため補償の対象外となります。 施工不良が原因の場合も対象外です。 とくに築10年以上経過しており、これまで一度もメンテナンスを行っていない住宅のひび割れは、保険会社の査定において経年劣化と判断される確率が高くなります。 定期的なメンテナンスで建物を長持ちさせてください。

外壁塗装でひび割れに強い「極(きわみ)塗料シリーズ」

ミヤケンでは、アステックペイントと共同開発した「極コート無機」をご提供しています。 無機成分に次世代フッ素樹脂を配合し、強靭さとひび割れに強い柔軟性を両立した塗料で、耐久年数は26〜30年です。

▶ミヤケンオリジナル塗料【極コート】紹介動画はこちら

また、邑楽郡大泉町T様邸では、建物診断で外壁のチョーキングやひび割れが見つかり、極コート無機(ライトラテ)で塗装しました。 ひび割れは専用コーキングで補修し、工期は2025年4月1日から4月17日までです。 沼田市白沢町N様邸でも外壁の汚れやひび割れがあり、極コート無機で施工しています。

▶ミヤケンの施工事例はコチラ

群馬・埼玉で外壁のひび割れ補修をお考えなら実績多数のミヤケンへご相談ください

外壁のひび割れを発見したら、状態が悪化する前に専門の業者へ診断を依頼することがもっとも確実な解決策といえます。 株式会社ミヤケンは、群馬県・埼玉県を中心に年間1,500棟以上、累計3万棟以上の塗り替え実績を誇る塗装専門店です。 ハウスメーカーの10年点検で高額な見積もりを出されてお悩みの方や、「訪問業者からすぐに工事が必要と言われた」という方からの相見積もりも大歓迎です。 中間費用をカットした適正価格で、経験豊富なスタッフが最適な補修プランをご提案します。 現地調査・ご相談・お見積もりは完全無料ですので、まずはお気軽にミヤケンまでお問い合わせください。 Webからのお申し込みは24時間いつでも受け付けております。
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■まとめ

地震などの自然災害が多い日本では、こまめにお家のお手入れをしていてもクラックを100%防ぐことはできません。ひび割れによる雨漏りを防ぐためにもご家族でもできるセルフチェックを行うようにしましょう。

セルフチェックといっても難しいことはありません。おうちの周りをぐるり見て回り、おおきなひび割れがないかを確認するだけでもお家の異変にいち早く気が付くことができるのです。

塗料の中には塗膜に柔軟性がありひび割れに強い塗料もあります。外壁のひび割れでお悩みの方はぜひご相談ください。

 

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