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外壁塗装の色ムラの原因と補修方法

色ムラは外壁塗装後や工事から数年後にわかるトラブルのひとつです。

外壁塗装は人の手で行われる外作業のため、ベテランの職人が塗装をしても気温や湿度などさまざまな要因でムラが発生することがあります。

そこで今回は、外壁塗装の色ムラの原因や補修方法についてご紹介します。これから外壁塗装をしたい方や塗装後の色ムラに悩んでいる方は、参考にしてみてください。

 

■色ムラの原因

外壁塗装で色ムラが発生する主な原因は、間違った施工方法をしているなど、職人の技術力・知識不足によるものがあります。では、色ムラが起きてしまう主な理由を詳しく見ていきましょう。

  • 下塗りが不十分だった

下塗り材は上塗り材と外壁との密着をよくする塗料です。外壁の下塗りをしないで上塗り材を塗ると下地に吸い込まれる部分が出てしまい、仕上がりの色がまだらになってしまいます。

また、下塗りをしても下地の吸い込みが収まらない状態で塗装をした場合も、色ムラは起きてしまいます。

色ムラを防ぐためには塗料メーカーが指定する塗布量を守ることはもちろんですが、下地の劣化具合によって塗回数を1回多くするなど現場での判断が必要です。

  • 塗料の乾燥時間を守らなった

塗料は工程ごとに乾燥時間を設ける必要があります。この乾燥期間が十分とらずに塗り重ねると、上塗りした塗料がしっかり接着せず、色ムラになってしまいます。

乾燥期間はメーカーの塗料の種類によって一定の湿度・気温を考慮した乾燥時間が定められています。「だいたい乾いたかな?」という経験では判断できないのです。

また、塗料を塗った時だけではなく、高圧洗浄で塗料や汚れを落とした時、雨や雪が降って外壁が濡れた時も十分に乾いた状態で塗装作業をしないと色ムラや、塗料本来の機能が発揮されなくなります。

 

  • 塗料の取り扱いに不備があった

メーカーは塗料ごとに規定を定めています。たとえば塗料を水やシンナーで薄める時の希釈率や塗料を混ぜる時の撹拌(かくはん)率、適温など、扱う塗料によって異なります。塗った後すぐは差が出ないかもしれませんが、塗料の扱いの不備は確実に数年後に色褪せなどの不具合として現れます。

  • 中塗りと上塗りで色を変えた

中塗りと上塗りを区別するために、それぞれの工程で違う色の塗料を使う業者もいますが、オススメしません。例えば、中塗りが上塗りの塗料よりも色が濃い場合、薄っすらと色が透けて色ムラのように見えてしまう場合があるでしょう。また、上塗りの際に色が混ざり、色ムラのように見える可能性もあります。

経年劣化で塗装が剥がれると中塗りの色が見えてしまい、より美観を損ねる原因となるので中塗りと上塗りは同色が基本です。

  • 塗装業者の技術不足

外壁塗装はローラーや刷毛、スプレーなどを使って行いますが、それぞれ職人の腕が仕上がりを左右します。特に刷毛は職人の技術力が求められる塗布方法です。

また、スプレーは適切な距離から吹き付けないとムラになってしまいます。

 

■補修が必要な色ムラの程度

光の反射で色が違って見えることがあります。そのため、外壁を見る角度によっては色ムラがあるように見えます。ただ、塗料の機能が十分に発揮されているのであれば、耐久性に支障はないので特に補修は必要ないです。

外壁塗装は全て職人の手作業で行われるので、スペースが狭くて塗りにくい部分などは丁寧に作業をしても、他の部分よりムラが出てしまう場合があります。

ただし、明らかに色の濃淡が目立つ仕上がりであったり、塗料本来の性能を発揮できていなかったりする場合は補修が必要です。

 

■補修方法と費用

色ムラの補修方法は再塗装です。費用に関しては再塗装の範囲や足場の有無で変わってきますが、保証期間内であれば無償で保証できます。優良な業者であれば無償で補修してもらえますが、そうでなければまた足場代・作業代などを1から負担しなければいけません。

しかし、色ムラには指標がないので、補修の必要性に対して相違しやすくトラブルになりやすいです。業者がやり直しに対応しない時は消費者センターに相談しましょう。

 

■まとめ

外壁の色ムラは職人の経験だけでなく、各塗料の取り扱い方法を正しく理解して規定通りに作業を進めているかが関係します。色ムラがあると外壁の美観が損なわれるだけではなく、塗料の機能や耐久年数が十分に発揮されないこともあるので、放置せずに見つけたら修繕するようにしましょう。

しかし、色ムラと言っても光の反射や見る角度で色ムラがあるように見えてしまう場合もあります。判断がつきにくいこともあるので塗装業者に一度見てもらって判断してもらった方が良いです。

お見積りの精査の際に塗装方法や流れ、実績などをもとに信頼できる業者なのかを確認していますが、色ムラは実際に塗装して、数年後にならないと分からないケースがほとんどです。そのため、塗装工事後にアフターメンテナンスがあるかどうかも業者選びのポイントとして検討することをオススメします。

 

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