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弾性塗料の特徴や効果について

自宅の外壁塗装をする塗料にも種類がいくつかあります。その中で「弾性塗料」と呼ばれるものがあり、さらにそこから細かく分けると外壁材によって向き・不向きが存在します。
今回は弾性塗料の特徴や工法などについてご紹介します。
※ミヤケンではアステックペイントの弾性塗料を使用していましたが、厳しい塗料選定を行い、現在は取り扱っておりません。

■弾性塗料の特徴

アステックEC
弾性塗料とは、ゴムのように伸びたり縮んだりする性質を持った塗料です。
他の塗料と比べてみると、伸縮性や弾力性、防水性に優れていることが特徴です。
また、弾性塗料は主に硬質塗料・弾性塗料・微弾性塗料の3種類に分けられます。

  • 硬質塗料
    硬質塗料は塗料の中でも主流であり、一般的な塗料の中では最も硬い塗料と言われています。
  • 弾性塗料
    弾性塗料は、伸び率が20℃で120%以上の塗料のことを言います。
    この基準は、JIS規格で決められています。
  • 微弾性塗料
    微弾性塗料には明確な基準はなく、硬質塗料と弾性塗料の中間程度の弾性を持っている塗料です。
    2、3年程度で弾性が失われてしまうのも大きな特徴です。
■弾性塗料のメリット・デメリット

外壁塗装
まず1つ目に「ひび割れが起きにくい」ということです。
先ほどひび割れが起きなければ見栄えも良くなりますし、雨や風からも家を守ってくれます。
2つ目は「防水性が高い」ということです。
弾性塗料は外壁に密着するため、水が外から浸入しにくいです。
他の塗料よりも厚めに塗ることが多いので、防水性に優れているのも理由として挙げられます。
このように、塗膜が密着しやすい性質は外壁の耐久性を高めてくれます。

メリットがある一方、デメリットも存在します。
まず一つ目は「膨らんでしまう」ことです。
外壁 塗膜の膨れ
弾性塗料は、外壁に密着する分通気性が低い塗料です。
中の湿気を外側に逃がすことができないため、塗膜が膨らんでしまう場合があります。
膨らんでしまうと元に戻ることがないため、見た目も悪くなってしまうでしょう。
補修する場合は、膨れた塗膜を削って部分補修することになります。
こういったデメリットから、弾性塗料を使う機会は以前より減少しています。

二つ目は「施工が難しい」ことです。

外壁塗装をする際には、最初に高圧洗浄を使って外壁の汚れを落とします。
よく乾かしてから塗装を行いますが、完全に乾いていない部分があった場合、塗膜が膨らむ原因になってしまいます。
弾性塗料を使った塗装には高い技術力や専門知識が必要になります。
業者を選ぶ際にも慎重に考えなければいけない点もデメリットと言えるでしょう。

 

■弾性塗料の工法

弾性塗料を使って外壁塗装する際には、3つの工法から選択されます。
※塗料メーカーによって塗回数が異なります。

  • 複層弾性塗料
    複層弾性塗料の工法は、下塗りで1回、中塗り2回、上塗り2回の計5回塗りで仕上げています。
    下塗りでシーラーという下地を塗った後、中塗りでは高弾性塗料を使います。
    仕上げである上塗りでは、色々なグレードの塗料を組み合わせて使うことも可能です。
    塗料を厚く塗り重ねる分、3種類の中では防水性が1番高くなります。
    しかし、工程や材料が多い分施工費用も高くなってしまうのがネックです。
    高い防水性や弾力性を求める方は、複層弾性塗料による工法を選択しましょう。
  • 単層弾性塗料
    単層弾性塗料の工法は、下塗り、中塗り、上塗りの計3回塗りで仕上げます。
    中塗りと上塗りで弾性塗料を2回塗ることで塗膜に厚みを出すことができ、防水性にも期待できる工法です。
    複層弾性塗料よりは工程が少ないため防水性は落ちてしまうものの、材料費が少なく済むため安価で施工できます。
    一軒家の住宅では、この工法で仕上げることが一般的です。
  • 微弾性塗料+上塗り
    微弾性塗料+上塗りの工法は、下塗り・中塗り(硬質塗料)・上塗り(硬質塗料)の計3回で仕上げます。
    工数は単層弾性塗料と同じく3回塗りですが、下塗りに微弾性フィラーを施し、中塗りと上塗りでは硬質塗料を使います。
    下塗りに微弾性フィラーを使うことで、伸縮性と厚みが出るのです。
    そのため、上塗り塗料ではシリコンやフッ素などの塗料を自由に選んで使うことができるようになります。
■弾性塗料が適している外壁材
  • モルタルには弾性塗料が最適

    弾性塗料を塗装するのに最適な外壁材は、モルタルです。
    理由としては、モルタルは細かいひびが入りやすい素材と言われています。
    弾性塗料にはゴムのような伸縮性があるため、モルタルのひび割れを防ぐのには最適です。
    モルタル外壁で塗装を考えている方には、弾性塗料を選んでみましょう。
  • サイディングには不向き

    弾性塗料をサイディングに塗る際には注意すべき点があります。
    サイディングを貼る際の施工方法には「直貼り工法」と「通期工法」の2種類があります。
    この2つの中でも、直貼り工法で施工されているサイディングには弾性塗料は向いていません。
    直貼り工法のサイディングは、通気層がないために内側に湿気が溜まりやすいです。
    弾性塗料は湿気を通さないため、外壁の膨らみや塗膜の剥がれにつながってしまいます。
    反対に、通期工法のサイディングは、通気層があるため湿気が溜まりにくく、弾性塗料を使って施工しても直貼り工法のような外壁の膨らみや剥がれのような症状は発生しにくいです。
■各メーカー別の弾性塗料の特徴とグレード

弾性塗料は各塗料メーカーからも多数販売されています。
今回は、特に代表的な塗料メーカーから販売されている弾性塗料をご紹介します。
※ミヤケンではアステックペイントの塗料を使用していましたが、厳しい塗料選定を行い、現在は取り扱っておりません。

メーカー名

塗料名

グレード

耐用年数

アステックペイント

EC-5000PCM

ピュアクリル

15年~20年

日本ペイント

DANシリコンセラ

シリコン樹脂系

8~10年

関西ペイント

シリコンテックス

アクリルシリコン系

8~10年

関西ペイント

アレスシルクウォール

無機系塗料

15年

 

  • EC-5000PCM(アステックペイント)
    EC5000

    オーストラリアの企業であるアステックペイントから販売されています。
    弾性塗料の中では、600%という圧倒的な伸縮性を誇っています。
    このことから、高い防水性や耐候性、遮熱性にも優れている塗料です。防水性を重視したい方は、EC-5000PCMを選んでみましょう。
  • DANシリコンセラ(日本ペイント)
    DANシリコンセラ(日本ペイント)
    大手塗料メーカーである日本ペイントから販売されています。
    塗膜に厚みが出るため、高い防水性に期待できます。厚さが出る分、1缶あたりの施工可能数が少ないため材料価格が高くなってしまう部分に要注意です。
  • シリコンテックス(関西ペイント)
    シリコンテック
    大手塗料メーカーである関西ペイントから販売されています。
    単層弾性塗料に水性アクリルシリコン樹脂を含ませる事によって長期間にわたる耐候性に期待できます。
    単層弾性仕上げ材としての性能を高めているため、高い機能性を兼ね備えています。          

 

  • アレスシルクウォール(関西ペイント)
    アレスシルクウォール
    こちらも関西ペイントが販売する弾性塗料です。
    15年という高い耐久性を持ち、低汚染性があるため、長い期間景観を維持することができます。
    一般的な無機系塗料とは違い、塗膜に弾力性があるのでひび割れにも強いです。
    「マイクロパウダー技法」という技術によって、艶やムラの少ない仕上がりになるのも人気の理由です。

 

■目的に合った塗料を選ぶことが重要です

ここまで、弾性塗料の特徴や種類、工法などについて解説してきました。
外壁塗装をする際に、防水性や伸縮性を重視したい方には弾性塗料が最適です。
モルタル外壁の方や外壁のひび割れが気になる方は検討してみてはいかがでしょうか?
弾性塗料にはそれぞれ特徴がありますので、下地との兼ね合いを見ながら目的に合った弾性塗料を選びましょう。

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