外壁塗装のピュアアクリル塗料とは?費用相場やほかの塗料との違いを解説
2026.09.25公開 2026.09.30更新 塗料について

外壁のひび割れが気になり、長持ちする塗料を探しているなら、ピュアアクリル塗料は候補の1つです。
一般的なアクリル塗料とは性質が異なり、製品によっては高い伸縮性や防水性、耐候性を備えています。
本記事では、ピュアアクリル塗料の特徴やメリット・デメリット、耐用年数、費用の考え方を整理します。
ぜひ外壁塗装の見積もりを取る前の参考にしてください。
ピュアアクリル塗料とは?ひび割れに強い高耐久の外壁用塗料
ピュアアクリル塗料は、一般的なアクリル塗料と同じものではありません。
製品によっては、高い伸縮性や防水性、耐候性を備えています。
まず押さえておきたいのは、以下の2つです。
- 一般的なアクリル塗料との違い
- アステックペイントをはじめとする代表的な製品
違いと代表例を知ると、性能を比較するときの基準が分かりやすくなります。
一般的なアクリル塗料との違い
ピュアアクリル塗料は、一般的なアクリル塗料よりも高い耐候性や伸縮性を持たせた製品に使われる呼び方です。
一般的なアクリル塗料は、耐用年数の目安が約3〜8年とされ、比較的安価ですが、現在の外壁塗装では耐久性の面から選ばれる場面が限られます。
一方、ピュアアクリルは製品ごとに樹脂設計や性能が異なり、アステックペイントのEC-5000PCM-IRでは期待耐用年数15年以上と公表されています。
名称だけで性能を判断せず、製品ごとの仕様を確認することが大切です。
なお、ピュアアクリルという名称だけで耐久性を一律に判断できません。
アステックペイントをはじめとする代表的な製品
代表例としてあげられるのが、アステックペイントのEC-5000PCM-IRです。
ピュアアクリル樹脂を採用した水性1液型の外壁用塗料で、塗膜が約600%伸びる性質と高い防水性を備えています。
期待耐用年数は15年以上で、遮熱性を持つIRタイプです。
対応素材には、コンクリートやモルタル、ALC・窯業系サイディングなどがあります。
ただし、メーカーや製品が違えば、同じピュアアクリル系でも伸縮性や耐候性、低汚染性などの性能は同一ではありません。
商品名だけでなく、用途や対応する外壁材、施工条件まで確認して比較することが大切です。
ピュアアクリル塗料のメリット
ピュアアクリル塗料を検討するなら、どのような性能が外壁保護につながるのかを確認しておくことが大切です。
代表的なメリットは、以下の2つです。
- ひび割れに追従する伸縮性と防水性
- 紫外線に強い高耐候性と遮熱機能
ただし、すべての製品が同じ性能を持つわけではないため、製品ごとの仕様を見比べてください。
ひび割れに追従する伸縮性と防水性
ピュアアクリル塗料の大きな特徴は、外壁の動きに追従しやすい伸縮性です。
たとえばEC-5000PCM-IRは、塗膜が約600%伸びる性能を持ち、モルタルやコンクリートに生じたひび割れに追従しやすい設計です。
塗膜が割れにくければ、ひびから雨水が入り込むリスクを抑えやすくなります。
ただし、塗料だけで構造上のひび割れを補修できるわけではありません。
幅や深さに応じた下地補修を行ったうえで、メーカーが指定する塗布量や乾燥時間を守ることで、塗料本来の防水性を発揮しやすくなります。
ひび割れが気になる住宅ほど、塗装前の診断も欠かせません。
紫外線に強い高耐候性と遮熱機能
ピュアアクリル塗料には、紫外線による劣化を抑え、長期間外壁を保護する高耐候タイプがあります。
EC-5000PCM-IRの期待耐用年数は15年以上で、ピュアアクリル樹脂と有機ガラスの組み合わせによって紫外線に強い塗膜を形成する製品です。
IRタイプは太陽光に含まれる近赤外線を反射する遮熱機能も備えています。
ただし、遮熱性能はすべてのピュアアクリル塗料に共通するわけではありません。
建物の断熱性能や窓の大きさ、色・日射条件でも体感は変わるため「ピュアアクリルだから遮熱できる」と一括りにせず、製品表示まで確認することが大切です。
ピュアアクリル塗料のデメリット
性能の高さだけでなく、ピュアアクリル塗料の弱点も知っておくと、自宅に合うか判断しやすくなります。
注意したい点は、以下の2つです。
- 汚れが付きやすく美観が保ちにくい
- 不適切な施工や外壁材の相性によるふくれのリスク
塗料そのものの性質だけでなく、下地の状態や施工方法によって仕上がりが変わる点も押さえておきましょう。
汚れが付きやすく美観が保ちにくい
ピュアアクリル塗料は弾性を持つ製品が多く、塗膜表面の性質によっては汚れが付きやすい場合があります。
とくに、柔らかい塗膜は砂ぼこりや排気汚れが付着すると、美観が気になりやすくなることがあります。
アステックペイントのEC-5000PCM-IRも、公式の製品情報では低汚染性をおもな機能として掲げていません。
そのため、外壁の白さや明るい色を長く保ちたい場合は、低汚染性を備えた別の塗料も比較するとよいでしょう。
立地や外壁の色、周辺環境を踏まえ、汚れにくさをどこまで重視するか考えることがポイントです。
不適切な施工や外壁材の相性によるふくれのリスク
弾性の高い塗料は、下地の状態や既存塗膜との組み合わせが合わないと、ふくれやはがれにつながることがあります。
外壁内部の水分が抜けにくい状態で塗膜を形成すると、熱や湿気の影響で塗膜が押し上げられる場合があるためです。
さらに、サイディングやモルタルなど外壁材ごとに適した下塗り材や施工方法は異なります。
ピュアアクリル塗料を使う際は、外壁材だけでなく既存塗膜や劣化状況も確認し、適合する仕様を選ぶことが欠かせません。
塗料名だけで決めず、診断結果とメーカーの施工仕様を照らし合わせることが安心につながります。
ピュアアクリル塗料の耐用年数と費用相場
塗料を比較するときは、初期費用だけでなく、どのくらい持つのかもあわせて確認すると判断しやすくなります。
見積もり前に整理しておきたいのは、以下の2つです。
- ほかの塗料と比べた耐用年数
- 1平方メートルあたりの費用と工事全体の内訳
ピュアアクリル固有の数値と、一般的なアクリル塗料の相場を混同しないことがポイントです。
ほかの塗料と比べた耐用年数
一般的な外壁塗料の耐用年数の目安は、以下のとおりです。
| 塗料の種類 | 耐用年数の目安 |
|---|---|
| アクリル | 約3〜8年 |
| ウレタン | 約5〜10年 |
| シリコン | 約10〜15年 |
| フッ素 | 約15〜20年 |
| 無機 | 20年以上 |
一方、ピュアアクリルは一般的なアクリル塗料と同じ年数では考えません。
たとえばEC-5000PCM-IRは、メーカーが期待耐用年数15年以上と公表しています。
ただし、この数値は試験環境下での目安であり、実際の耐久性を保証するものではありません。
外壁の状態や施工方法、日当たりなども含め、塗り替え周期と費用をあわせて判断してください。
1平方メートルあたりの費用と工事全体の内訳
ピュアアクリル塗料は製品ごとの価格差が大きく、一般的なアクリル塗料の1,200〜1,800円/㎡をそのまま当てはめられません。
見積もりでは、塗料代だけでなく、足場や高圧洗浄、養生・下地補修・シーリング・付帯部塗装などを含む総額で比較することが大切です。
一般的な30坪の外壁塗装は約60万〜100万円が目安ですが、塗装面積や外壁の傷み具合、選ぶ塗料で変わります。
ピュアアクリル塗料を検討する場合は、製品名と塗布量、施工回数まで見積書で確認し、ほかの塗料と同じ条件で比べましょう。
単価だけで安い、高いと判断しないことがポイントです。
ひび割れと汚れを防ぐ共同開発の無機塗料「極コート無機」
極コート無機は、アステックペイントとミヤケンが共同開発したオリジナルの無機塗料です。
無機成分と次世代フッ素樹脂を組み合わせ、耐クラック性に配慮しながら、親水性によって汚れを雨水で洗い流しやすい超低汚染性を備えています。
耐久年数は26〜30年、工事保証は15年です。
ミヤケンの極コート無機プランは、30坪で87万7,800円〜(税込概算)です。
ひび割れへの対応は、EC-5000PCM-IRの約600%の伸長性とは別の、フッ素樹脂による耐クラック性です。
群馬・埼玉で外壁塗装をお考えならミヤケンにご相談ください
外壁のひび割れや汚れが気になるときは、塗料を決める前に建物の状態からご相談ください。
ミヤケンでは、群馬・埼玉周辺で建物診断から見積もり提出まで無料で行っています。
図面がなくても現地で塗装面積を測り、外壁の劣化や下地の状態を確認したうえで施工内容をご提案します。
年間1,500棟以上、創業から27年間の塗り替え実績は累計3万5,000棟以上です。
相見積もりの1つとしてもご利用いただけます。
ピュアアクリルとほかの塗料の違いや、費用の比較についてもお問い合わせください。
見積もり後に必ず契約していただく決まりはありません。
群馬・埼玉の戸建てで塗料を選ぶときの判断材料
群馬・埼玉で塗料を選ぶ際も、地域名だけで向き不向きを決めるのではなく、外壁の状態と施工条件を見て判断します。
事前に確認しておきたいのは、以下の2つです。
- 内陸性の気候と外壁材から考える向き不向き
- 見積もりを取る前に確認しておきたい項目
気候や外壁材、劣化症状、見積もり内容を組み合わせて考えると、自宅に合う塗料を選びやすくなります。
内陸性の気候と外壁材から考える向き不向き
日当たりの強い面では耐候性や遮熱性、ひび割れが出やすいモルタルでは伸縮性が判断材料になります。
一方、窯業系サイディングでは目地のシーリング状態や既存塗膜との相性も確認したいところです。
内陸部では夏の高温や冬の乾燥、日射の影響も受けるため、外壁の劣化症状を見たうえで塗料を選びます。
高性能な塗料でも下地に合わなければ性能を十分に発揮できないため、建物診断をもとに施工仕様まで比較することが大切です。
方角ごとの傷み方も確認してください。
見積もりを取る前に確認しておきたい項目
見積もりを取る前には、塗料の商品名や塗装面積、塗布量・塗り回数、下地補修の内容を確認しておくと比較しやすくなります。
「ピュアアクリル塗料一式」のような表記だけでは、どの製品をどの仕様で使うのか判断できません。
足場やシーリング、付帯部塗装、保証の範囲も業者ごとに異なります。
相見積もりは3社程度を目安に取り、金額だけでなく診断内容や施工条件まで見比べるとよいでしょう。
図面があれば塗装面積を把握しやすく、ない場合でも現地計測で確認できます。
保証期間だけでなく対象範囲も確認してください。
まとめ:ピュアアクリル塗料は外壁の状態を見極めてから選びましょう
ピュアアクリル塗料は、一般的なアクリル塗料とは異なり、製品によって高い伸縮性、防水性、耐候性を備えています。
ただし、汚れやすさや下地との相性、施工条件には注意が必要です。
耐用年数や費用は「ピュアアクリル」という名称だけで判断せず、製品ごとの仕様を確認してください。
群馬・埼玉で外壁塗装を検討する際は、建物診断を受け、外壁材や劣化状態、見積もり内容まで比較することが大切です。
自宅に合う塗料を選び、無理のない塗り替え計画につなげましょう。
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