弊社のホームページをご覧になったお客様から「パミール屋根の屋根カバー工事をお願いしたい」とのお問い合わせをいただき現場調査に伺いました。
パミール屋根とは耐久性が非常に低い屋根材で、今から約15年から20年ほど前に使用されていたものです。
もしかしたら、この記事を読んでいる方の中にも「うちにもパミール屋根を使っている」という方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方は見逃しなく！パミール屋根の性質から、適切なメンテナンス方法についてご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください！

■パミール屋根の調査

早速パミール屋根を調査してくと、全体的に色あせが確認できました。

色あせは、紫外線や雨風によって塗膜が劣化したことによって生じる最初の劣化症状です。
セメント瓦やモニエル瓦のような屋根材であれば、高圧洗浄で表面をきれいにした後、塗装メンテナンスをすれば問題ありません。
しかし、パミール屋根は耐久性が非常に低く、屋根材の上に乗って作業をするような塗装メンテナンスには向きません。
何故かといいますと、屋根の上を踏みつけたところからパリパリと屋根材が割れてしまうことがあるからです。
パミール屋根のようなノンアスベストの屋根の補修は、既存の屋根の上に防水シートを敷き詰め、その上から新しい屋根材を被せる屋根カバー工法が適切です。
ミヤケンでもカバー工事の施工事例がありますので、参考までにぜひご覧ください。
【ミヤケンの屋根カバー工事施工事例はコチラ】

■サイディング外壁の調査

続いて外壁の調査をしていくと、コケの発生が確認できました。

コケは紫外線や雨風によって塗膜が劣化し、水はけが悪くなったことで発生します。
これはお家の美観を損ねるだけでなく、外壁材に根を張り躯体内部にまで影響を及ぼす恐れがあります。
また、コケから放出される胞子を吸い込むことでアレルギーを発症してしまう危険性もあります。
そのような事態が起きる前に、まず高圧洗浄で外壁をきれいにしてから、塗装を施すことでもとの防水性を取り戻すことができます。

■コーキングの調査

さらにコーキングの調査をしていくと、庇屋根上部のコーキングが欠落していることが確認できました。

コーキングはゴムでできているため、紫外線や雨風による経年劣化で硬化・収縮を繰り返しその動きに耐えられなくなると亀裂が入ります。
そしてその隙間から雨水が入りこみ、コーキングと外壁の密着性が無くなると、今回のように無くなってしまうのです。
ここで、皆さんにご注意いただきたいことがあります。
それは、コーキングは縦の欠損よりも、横の欠損の方が雨漏りに繋がりやすいという事です。
雨が降るときには必ず上から下にお水が流れます。その時に途中で庇屋根のような障害物があると、お水がそこで停滞してしまいます。
ここで雨を防ぐコーキングがないと、隙間からお水が内部に浸入してしまい、雨漏りが発生するのです。
そうなる前に、早急に密着性を高める接着剤を得してから新しいコーキング剤を打ち込んで、お水の侵入口を無くすことが大切です。

■シャッターボックスの調査

最後にお家の付帯部であるシャッターボックスの調査をしていくと、コケの発生が確認できました。

こちらのコケも、外壁と同様塗膜が劣化したことによって発生します。
シャッターボックスの場合は、このまま放置するとさびが発生し、素材自体を腐食してしまうと交換が必要になってしまいます。
現段階では腐食は確認できなかったので、高圧洗浄でコケを洗い落としてから、さびに強い専用の塗料で塗装してあげることが大切です。

以上で今回の現場調査は終了しました。
後日、屋根カバー工事と外壁塗装工事の3プランをご提案し、ミヤケンで工事をお任せいただくことになりました。
今回ご紹介したお家はすでに工事が完了しており、施工事例として工事の様子も掲載しておりますので、参考までにぜひご覧ください！
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