先日、さいたま市南区にお住いのお客様から「外壁のひび割れが気になっているので調査してほしい。」とのお問い合わせをいただき、調査に伺いました。
今回のお家では、屋根にノンアスベスト、外壁に窯業系サイディングを使用していました。
この記事は、お家の劣化症状と、適切なメンテナンス方法についてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください！

この記事は、約3分で読み終わります。

■外壁の調査

早速お問い合わせがあった、外壁を調査していくと、大きなひび割れとコーキングの剥離（はくり）が確認できました。

まず、外壁のひび割れについてです。
窯業系サイディングはビスで外壁に固定されていますが、長期にわたり地震などの衝撃を受け続けると、ビス周辺に負荷がかかりひび割れが発生します。
このまま放置すると、ひび割れから雨水などのお水が浸入し、外壁材がお水を含むことによって反りや浮きが発生する恐れがあります。
また、ビスがさびたり腐食したりすると、ビスが抜け落ちて外壁材がはずれてしまう可能性もあります。
まずは、コーキングでひび割れを補修してから、新しいビスを打ち込み固定し、その上から塗装をすることをご提案しました。

次に、コーキングの剥離についてです。
コーキングは、紫外線や雨風に長時間さらされると、収縮と硬化を繰り返して亀裂や剥離が発生します。
コーキングの剥離を確認すると、すぐに雨漏りしてしまうと考える方もいらっしゃいますが、外壁材の下には防水シートがあるため、心配ありません。
しかし、防水シートも経年によって劣化するため、剥離が確認できた時点で、既存のコーキングを撤去してから、新しいコーキングで打ち込むことが適切です。

さらに、その周辺を確認してみると、換気扇フード上部のコーキングの欠損が確認できました。

コーキングの欠損は、剥離やひび割れが悪化すると発生します。
実は、コーキングは縦よりも横の方が、雨漏りに繋がりやすいので注意が必要です。
なぜなら、上から下へ流れる雨水をせき止め、滞留させてしまうからです。
雨水が滞留すると、コーキングが欠損している部分から雨水が浸透してしまい、室内への雨漏りに繋がってしまいます。
横のコーキングの劣化が確認できた時は、早急にコーキング補修を行う必要があります。

■軒裏天井の調査

続いて、お家の付帯部である軒裏天井を調査していくと、雨漏りが発生したことによって塗膜のはがれ・コケの発生が確認できました。

雨漏りが発生した理由は、軒裏天井上部の幕板のコーキングの切れ込みから、雨が降った際に雨水が浸入したことが原因でした。
そのため、軒裏天井自体がお水を含んでしまい、コケ・塗膜のはがれに繋がっていました。
このまま放置すると、軒裏天井の腐食が進行してはがれや落下に繋がる恐れがあります。
今回は、既存の軒裏天井をはがしてから、新しいものに張り替え、その上から軒裏天井専用の通気性のある塗料で塗装するメンテナンスをご提案しました。

■屋根の調査

最後に、屋根を調査していくと、屋根材のはがれが確認できました。

まず、ノンアスベストについて簡単に解説させていただきます。
ノンアスベストとは、人体に有害なアスベスト（石綿）を含まないように製造され、耐久性が非常に低い屋根材です。
現在は、法律によって製造は禁止されていますが、今から20年～25年ほど前に建てられたお家には、多く使用されていました。

このお家は、2年ほど前にも訪問業者の指摘により、一部の屋根材の交換を行ったとのことでしたが、数年も経たずして他の部分がはがれてしまったとのことでした。
ノンアスベストは、色あせなどの初期症状からすぐにはがれや割れなどに繋がってしまうほど耐久性が低く、屋根の上で作業をするような塗装メンテナンスには向いていません。
この場合は、既存の屋根に防水シートを敷き詰めてから、新しい屋根材を被せるカバーメンテナンスが適切です。
ミヤケンでもカバー工法でメンテナンスを行った施工事例がございますので、ぜひ参考にしてください！
【ミヤケン埼玉屋根カバー施工事例】

以上で今回の現場調査は終了しました。
今回は、屋根カバー工事・外壁塗装工事の4プランをご提案いたしました。

普段目にするお家でも細かな不具合には気付かないものです。
最近よく訪問会社から指摘されて…などのお声が増えています。
とは言え、出された見積もりが適正価格であるかどうか判断するのは難しいでしょう。
そんな時は、私たちミヤケンにまずはご相談ください！
お見積もり・調査は全て無料で行っています。万が一、他社様で工事をお任せすることになっても、調査などの追加費用は一切かかりませんのでご安心ください。

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