瓦屋根が壊れた！修理方法から業者選びまでまとめて解説
台風や大雨のニュースを聞くと、自宅の瓦屋根は大丈夫なのか不安になりますよね。
瓦屋根はとても丈夫に作られていますが、定期的なメンテナンスは必要です。
しかし、メンテナンス時期がわからない、自宅の瓦屋根の状態を把握できていないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、瓦の修繕や修理方法に加えて、金額の相場や業者選びのコツも併せて紹介していきます。
瓦屋根は修理できる？
そもそも瓦屋根は、修理することができるのでしょうか。
結論から言えば瓦屋根でも修理することができます。
初めに、修理方法についてそれぞれ3つ紹介していきます。
- 部分修理
部分修理は、瓦の壊れている部分が少ない時にその部分だけを補修・交換します。
例として、一部の瓦が欠けてしまった、ひびが入ってしまった、ずれてしまったなどの場合に適したメンテナンス方法です。
そのため、破損部分が少なければコストもかからずに済むでしょう。
ただし、見た目は一部の瓦が欠けているように見えても、雨漏りの形跡がある場合は全体的に劣化している可能性があります。
修理前に瓦だけでなく雨漏り調査も一緒に行うとよいでしょう。 - 葺き直し
葺き直しは、瓦には問題がないものの下地が一部傷んでいる場合に行う修繕工事です。
一度すべての瓦を屋根から撤去し、下地を修理していきます。
下地を直した後に元の瓦を敷き直す工程です。
雨漏りしている場合にはこの葺き直し工事が行われます。 - 葺き替え
屋根から瓦、下地をすべて外して新しいものに交換するのが葺き替え工事です。
瓦の素材や環境にもよりますが、和瓦は平均50年～60年の耐用年数があり、その期間内であれば再利用できます。
しかし、それ以上経過した場合は下地から瓦まで一斉に交換した方が良いでしょう。
大掛かりな工事になるので、おおよそ7日～10日程度の時間が必要です。
瓦屋根の修理タイミング・サインについて
瓦屋根はとてもしっかりした屋根材なので、メンテナンスが不要だと勘違いしてしまう方も多いかもしれません。
しかし、どのような屋根材にも関わらず、修理や定期的なメンテナンスは必要です。
瓦屋根の場合、新築から20年～30年で葺き直し、新築から50年～60年で葺き替えとされています。
これは、瓦の問題ではなく屋根の下地の耐用年数が20年～30年程度だからです。
そのため、瓦屋根の最初のメンテナンスは葺き直しとなります。
それ以外に、雨漏りがある、台風などをきっかけにズレている、瓦が欠けているなどの問題があれば、早めに業者に依頼しましょう。
屋根の修理には他に必要な費用もある
瓦屋根の修理となれば、当然瓦屋根関連の修繕費用が必要だと考えるでしょう。
しかし、材料費以外にも工事をするための足場代などに費用がかかってきます。
主に修理に必要な料金の内訳は以下の通りです。
【修理代に含まれるもの】
- 瓦代
屋根修繕で新たに瓦を新調する場合、瓦の種類によって異なりますが、
1㎡で5,000～20,000円程度金額が高くなります。
施工業者によって異なりますが、建坪30坪で計算した場合は50万円～費用が発生します。
検討する際におおまかな目安として覚えておくとよいでしょう。
- 足場代
部屋から屋根に届く範囲で数枚の瓦を修繕するなら、部分的なので足場代も必要ないケースが多いでしょう。
しかし、全体的な屋根の修繕では足場なしでは工事を安全に行うことはできません。
修繕範囲にも関係してきますが、30坪の住宅で全体的な屋根の工事となれば足場代として15万円～20万円程度の費用がかかるでしょう。 - ルーフィング代
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。
瓦の下になってしまうため、普段目にすることはありませんが、ルーフィングがないと防水効果がないので建物を傷めてしまいます。
ルーフィング代は坪数によっても変わってきますが、建坪30坪程度で6万前後ほどでしょう。※屋根の大きさにもよって異なります。
さらに、補修箇所や面積が広くなってしまえば、これ以上の金額が必要です。 - チェック費用
瓦屋根の葺き替え工事の前には、雨漏りチェックを業者が行う場合もあるでしょう。
部分的な交換の場合は、範囲や瓦の破損状態で行うことがあります。
基本的には目視調査などが行われますが、目視よりさらに雨漏り箇所を突き止められる散水調査は、5万～程度の料金がかかります。※水道代はお客様ご負担
瓦は自分でもDIYでも可能？
「全体的には直せないけど、部分的な修繕ならできそう・・・。」と考えているかもしれません。
そのため、少しの修繕なら自分でやってみようと、休日に瓦屋根のDIYに取り組む方もいるでしょう。
屋根の部分的な修繕はプロでなくてもできることはありますが、屋根の上に上がって作業を行うため、オススメしません。
どうしてもDIYでやりたいという人は安定した足場の確保、工具の位置や扱い方の確認、劣化した瓦の枚数などをよく確認してすすめていきましょう。
瓦を修繕しても位置がずれていると、その部分から雨漏りなどが発生する可能性もあるので注意しましょう。
瓦の修理業者の見つけ方
住宅の中でも重要な瓦屋根を修理する場合、専門の業者に任せると安心です。
しかし、これは業者選びに成功した場合であり、選び方を失敗してしまえば大きな不安や追加費用がかかってしまいます。
そのため、業者選びを慎重に行うようにしましょう。
ここでは、瓦の修理業者の見つけ方やポイントについて解説します。
ポイント1：訪問業者を避けること
突然自宅に訪問してきて、外壁や屋根の修理を提案されたことはありませんか。
また、すぐにでも修理を申し込ませるために「瓦が割れているから水漏れしてしまうかもしれません」など、不安を煽るような言葉をかけられたという方もいるのではないでしょうか？
実は、このような訪問販売業者は詐欺の可能性が高く、本当に必要な工事でないことを勧めてきます。
特定の地域で一気に声をかけて工事を行い、不具合が出た時は会社がないという場合もあるので訪問業者を避けるようにしましょう。
ポイント2：地域に密着した業者を自分で選ぶ
できるだけ修繕や修理は、その地域に密着した業者を選ぶのがおすすめです。
その理由は、その地域に長くあるので環境に詳しく、地域の特性についても熟知しているからです。
さらに、地域との信頼関係が築いているからこそ長く続けていられるのです。
周囲から評判を聞き、地域にある会社をピックアップしてみましょう。
ポイント3：相見積もりで金額を知る
修理をする前には、必ず相見積もりでおおよその金額を比較してみましょう。
これは悪徳業者を選ばないためにも必要なポイントです。
相見積もりでわかることは、具体的な工程の内容や細かな面積、数値が記載されているかどうか、他と比較して金額がどれくらい違うのかなどの点です。
工事内容が一式と記載されている場合、何をどれくらい含めて一式なのは把握できません。
細かな数値を出さないのは、いくらでもごまかすことができるからです。
また、面積や数値、工程についても記載されていない場合、どこかの工程を抜かす可能性が高いです。
金額を他者と比較して安すぎない、高すぎない所を選んでみましょう。
最後に
今回は、瓦の修繕の修理方法や相場、業者選びのコツについて解説してきました。
瓦は割れているなどの状態であれば修繕可能ですが、30年程度経過している場合は一気に葺き替え工事に取り組むのがおすすめです。
修繕の方法は様々ですが、雨漏りしてからでは遅いので早めの対策が必要です。
業者選びでお悩みの場合や、ご自宅の屋根について気になる点がございましたら、自宅の現状も無料で診断できる弊社にご相談ください。
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