外壁工事で気を付けたいのが「悪徳業者」や「手抜き業者」です。
万が一騙されてしまうと、手抜き工事をされてしまう危険性や、高額な工事費用を請求されてしまう可能性があります。
大切な自宅を守るため、無駄な費用をかけないためにも、悪徳業者に騙されないためのポイントを解説していきます。
外壁に関する工事を考えている方はぜひ参考にしてください。

悪徳業者を見極めるポイントはある？

「悪徳業者に騙されるはずがない」と思っていても、巧(たく)みな話術によって信じてしまい、騙されてしまう人はいます。
ここからは外壁塗装工事において悪徳業者が使う手口をご紹介していきます。
以下のような手法で騙す悪徳業者を見抜き、トラブルを回避しましょう。

• 突然の訪問販売
  
  悪徳業者に多い手口として「訪問販売」があります。
  国民生活センターによれば、訪問販売による塗装工事を含めたリフォーム工事で寄せられた相談は2021年では9,753件と過去最多でした。
  相談があった件数となるので、実際の被害はそれ以上だとも考えられます。
  もちろんすべての訪問販売業者が悪徳というわけではありません。
  しかし、恐怖心や緊急性を煽ってくるような業者であれば、悪質だと考えておきましょう。
  外壁塗装では、すぐに塗装をしないと家が壊れる、トラブルが起きることはまずありません。
  突然訪問してくる外壁塗装業者には十分に注意してください。

• オリジナルの塗料を勧めてくる
  
  オリジナルの塗料と聞くと一見「安心できそう」だと考える人もいますが、一般的な塗装業者が使用する塗料は大手メーカーの塗料がほとんどです。
  大手メーカーは、アステックペイント・日本ペイント・関西ペイント・菊水化学工業・エスケー化研です。
  どの塗料にも耐候性や耐久性に優れているといった特徴があります。その塗料を超える性能を持った塗料を作るのは極めて困難だと考えられます。
  しかし、悪徳業者は言葉巧(たく)みに「オリジナルの塗料だから塗装費用を安くできる」「20年～30年持つ」などと自社制作の塗料が魅力的だと主張をしてきます。
  塗料について知識がなければ魅力的だと感じますが、実際には大手メーカーの塗料を薄めて使っていた、といった行為も考えられるので注意が必要です。
  ネットで塗料に関するクチコミを探してみる、実際にオリジナルの塗料を使って塗装をした家を見せてもらうなど、対策をして悪質業者であるか見抜きましょう。

• 大幅値引きをしてくれる
  
  外壁塗装工事では費用がかかるので「できるだけ安くしたい」と考える人も多いでしょう。
  費用に関する心配をしている人たちに対して、悪徳業者は値引きをして契約してもらおうと考えます。
  10万円前後であれば問題ありませんが、半額や100万円以上といった大幅な値引きを提案してくる業者は「信用できない」と判断しましょう。
  また、業者側から値引きを提案する手法も悪徳業者が使う手口のひとつです。
  安ければ依頼しやすいですが、その結果騙されてしまうことは考えられるので注意してください。

• 不安を煽(あお)る
  不安を煽ってくる業者にも気を付けましょう。

  ・早く塗装をしないと雨漏り発生する
  ・早く塗装をしないと家が壊れる
  ・早く塗装をしないと内部にまで問題が広がる

  前述したように、すぐに外壁塗装をしなかったからといって家が壊れることはありません。
  詳しく調べなければ家の内部の情報はわからないので、外観を見ただけで不安を煽ってくるような業者の話は信じないようにしましょう。

• 工事費用が前払い
  外壁塗装工事の支払いは、一般的には施工が終わった時点で行われます。
  しかし、悪徳業者の多くは先払いを要求してきます。
  万が一先払いをしてしまえば、お金だけ受け取って逃げられる可能性があります。
  全額ではなくても、一部のみ先払いや複数回に分けて支払いを要求する業者もいるので、後払いではない業者には十分警戒してください。

• モニター募集での営業
  「モニターキャンペーン」という言葉を使い、契約させようとしてくる悪徳業者も存在します。
  大幅な値引きのようにモニターになるだけで費用が安くなることは一般的には考えられません。
  費用が抑えられるのは魅力的ですが、「モニター」という言葉に踊らされないよう注意してください。
• 契約を急がせる
  「すぐに」「早く」「今しかない」などと契約を急がせるような言葉を使う業者にも気を付けましょう。
  これは、塗装費用の相場を知られたくない、相見積もりを取られたくない、クチコミを見られたくないといった思いがあるからこそ出る言葉です。
  施工費用が高額、評判が悪いことが知られてしまえば契約は取れません。
  こうした業者は手抜き工事をされる危険性や現金だけ奪われる可能性があります。
  騙されないためにも即日契約は絶対に避けてください。

【関連記事】

悪徳業者の手口も公開！失敗しない塗装業者のポイントとは？

近年増加傾向にある訪問営業が悪質！？注意したいポイントは？

手抜き業者にも注意しよう！

次に外壁塗装や屋根塗装工事で見られる手抜き業者の手口を解説していきます。
悪徳業者と契約してしまうと、以下のような工事をされる危険性があるので注意してください。

• 養生をしない
  
  塗装をしない部分に塗料が飛び散るのを防ぐための作業が養生です。
  塗装工事の仕上がりに大きな影響を与えます。
  この養生作業で手を抜く業者も多いです。

  ・足場に養生をしない
  ・窓や換気口に養生をしない
  ・エアコンの室外機に養生をしない
  ・車に養生をしない

  こういった行為が見られる業者であれば、すぐに指摘をして養生し直してもらいましょう。

• 洗浄をしない
  
  塗装を行う前には外壁に付着している表面の汚れを取り除く作業が必須です。
  コケやほこり、汚れがついたまま塗装をすれば、塗料のムラやはがれの危険性があります。
  耐久性にも影響を与えるので洗浄は大切な作業です。手を抜かれていないか工事の際に確認しましょう。
• 塗料を薄く作る
  塗料には、それぞれ指定された配合量があります。
  しかし、手抜きをする業者は塗料代を抑えるためにも希釈率(きしゃくりつ)を守らずに塗料を作るので、本来の塗料よりも薄い濃度の塗料を作り出してしまいます。
  塗料が薄くなれば耐久性にも問題を与えるので、すぐに劣化してしまう危険性があります。
• 補修をしない
  
  塗装をする前には、ひび割れの補修やコーキングの交換も必要です。
  手入れをしないまま塗装を施してしまえば、またすぐに異常が表れてしまいます。
  少しの異常でも耐久性に影響を与えるので、補修すべき箇所があれば業者に依頼をして修理してもらってから塗装を施してもらいましょう。
• 塗りの回数が少ない
  
  外壁塗装は、3回塗りが基本です。
  手抜き業者は工期を短くする、塗料代を抑えるために塗りの回数を勝手に減らしてしまいます。
  塗りの回数が少なければ耐久性が低下するので、塗装作業が早い段階で終わる業者には注意してください。
• 乾燥時間が短い
  塗装工事では、各工程間で塗料をきちんと乾燥させなければひび割れや剥がれ、膨れなどの不具合を起こりやすいです。
  手抜き業者であると乾燥時間を短くし、乾いていない段階で次の段階に移ろうとするので上記のような不具合がすぐに発生する危険があります。
  塗装工事を依頼した際には、きちんと乾燥時間を守っているかチェックしてください。

関連記事：外壁塗装で手抜きが発生する原因と予防策

悪徳業者に依頼しないための対策

信頼できる業者に外壁塗装を依頼するためにも、業者選びのポイントをご紹介します。

• 訪問販売には依頼しない
  訪問販売をしてくる業者は、悪徳である可能性が高いです。

  ・契約を急かす
  ・緊急性を強調する
  ・不安を煽る

  以上のような訪問販売業者には特に注意をしてください。

• 地元の業者に依頼する
  外壁塗装業者を選ぶ際には、地元で長年続けている業者を選ぶと安心感があります。
  地元で長く会社を営んでいるのは、地元の人たちから親しまれている、信頼されている証拠です。
  長く続いているほど信頼感があるので、業者選びでは創業時期をチェックするのも大切です。
• 即決は絶対にしない
  「不安だからすぐに契約する」「安くするなら即日契約する」といった行為は危険です。

  ・見積もりは適正であるか
  ・信頼できる業者なのか

  上記を判断するためにも、他社で見積もりをして調べるなどして信頼度を見極めましょう。

• 契約内容はじっくり確認する
  契約内容をよく確認せずサインをしてしまうと、後々トラブルに巻き込まれる可能性があります。

  ・工事内容
  ・工期
  ・費用と支払い方法
  ・クーリングオフ

  以上の点が詳しく記載されているかチェックしましょう。
  少しでも不安があれば業者に質問し、疑問を解決してから契約をしてください。

• 複数の業者を比較する
  
  前述したように塗装工事では即決は危険です。
  悪徳業者を見抜くためにも、必ず複数の業者で相見積もりをし、費用や工事内容で問題がないか確認してください。
  最低でも3社程度は比較をして候補を絞ってください。

関連記事：外壁塗装業者の選び方を解説！失敗しない選び方と注意点を紹介！

外壁塗装は信頼ある業者に依頼しよう！

大切な自宅の外観を維持するためにも塗装工事はいずれ必要となります。
しかし、業者選びを間違ってしまえば大きく後悔してしまいます。
悪徳業者に引っかかり、手抜き工事やお金を騙し取られないためにも、今回ご紹介したポイントを理解して最適な業者選びをしてください。
少しでも不安を感じたら、契約はしないようにしましょう。
「どこの業者に依頼したらいいか分からない」と思った方は一度、ミヤケンまでご相談ください。
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