近年、外壁のデザインで徐々に人気が高まってきているのが、「ツートンカラー」です。
ただしツートンカラーの外壁にするには、いくつか押さえておくべきポイントや注意点があります。
そこで今回は、ツートンカラーの塗り分け方の種類や、おしゃれに仕上げるコツ、注意点を詳しく解説していきます。
「おしゃれな外壁に塗り替えたい！」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ツートンカラーの塗分け方の種類

外壁をツートンカラーにする場合は色の組み合わせだけでなく、どのように塗り分けるかによっても、印象が大きく変わります。
そこで、まずは塗り分け方の種類と特徴、効果などをご紹介していきます。

• 上下で塗り分ける
  
  外壁をツートンカラーに塗り分ける方法として、最も一般的なのが上下で塗り分ける方法です。
  例えば上半分を薄い色、下半分を濃い色にすると、下側が膨張して見えるため重厚感が出て、バランスがとれた印象になります。
  この時、上半分を明るい色にすると家全体が広く見えるという効果も得られます。
  反対に、上半分を濃い色、下半分を薄い色にすると、近代的でスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

  ▼実際の施工事例はコチラ▼
  【川越市木野目M様　外壁の色あせを改善しツートンに生まれ変わった屋根外壁塗装工事】

• 縦に塗り分ける
  
  水平方向に塗り分けると横に広がって見えるのに対して、垂直方向に塗り分けると縦に引き締まって見えます。
  縦に塗り分ける場合は、淡い色同士を組み合わせると優しい雰囲気になり、濃い色と薄い色を組み合わせると、モダンでクールな雰囲気になります。
  色の境目は、窓や玄関、屋根の位置などを基準にすると、デザインにまとまりが出やすいです。

  ▼実際の施工事例はコチラ▼
  【川越市豊田町S様　白のラインがおしゃれなサイディング外壁塗装工事】

• 凹凸で塗り分ける
  
  縦横問わず、外壁の凹凸で塗り分ける方法もあります。
  凹凸に沿って色を塗り分けることで、立体感が際立つため、コンパクトな住宅でも大きく見えます。
  この場合、先にベースカラーを決めてから、ベランダや玄関などの突出している部分のアソートカラーを選ぶのがおすすめです。
  アソートカラーとは、ベースカラーを引き立てる色なので、主張が控えめの色を選ぶと良いでしょう。
  
  ▼実際の施工事例はコチラ▼
  【さいたま市桜区S様屋根・外壁塗装工事　ベランダにグレーにしてモダンな印象に】

• 階で塗り分ける
  
  ツートンカラーに塗り分ける方法の中で最も調和がとりやすいのが、1階はベージュ、2階はオフホワイトというように、階ごとに塗り分ける方法です。
  基本的に1階は暗めの色、2階はそれよりも明るめの色にするとバランスが良く、自然に見えます。
  3階建ての場合は、1階または3階のみ異なる色にすることが一般的です。

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  【さいたま市浦和区N様　アステックペイントの塗料を使用した屋根外壁塗装工事】

ツートンカラーで失敗しないためのコツ

外壁をツートンカラーにする場合は、色の選び方や比率にコツがあって、ただ好きな色同士を組み合わせても、なかなかおしゃれにはなりにくいです。
ここでは、ツートンカラーの外壁づくりで失敗しないための、3つのコツをご紹介します。

• 濃い色と薄い色を組み合わせる
  ツートンカラーの外壁は、濃い色と薄い色を組み合わせるのが基本です。
  濃い色同士を組み合わせると、家全体の印象が暗くなりますし、周囲の景観に馴染みにくいです。
  2色の内どちらか1色は淡い色にすると、バランスが良く垢抜けて見え、周囲から浮くこともありません。
  もし、薄い色同士の組み合わせに物足りなさを感じるようであれば、2色の間にセパレーションカラーを入れる方法もあります。セパレーションカラーには、白や黒などの無彩色が使われることが多く、これを入れることで2色の境目がはっきりして、全体の印象が引き締まります。

• 家全体で3～4色にする
  
  外壁をツートンカラーにする際は、屋根などの色も含めて、家全体で3～4色に抑えるのもコツです。
  5色以上使ってしまうと、まとまりがなく散らかった印象になってしまうからです。
  外壁だけで既に2色使用しているため、屋根や玄関ドア、窓サッシなどを別の色にしたい場合は、1～2色までにしておきましょう。
  外壁の色と他の部分の色は、別々に検討するのではなく一緒に検討し、合計で3～4色になるようにすると、統一感のある外観にできます。

  ▼実際の施工事例はコチラ▼
  【ふじみ野市西S様　新築時の色合いを再現した屋根カバー外壁塗装工事】

• アソートカラーは30～40％にする
  おしゃれなツートンカラーの外壁にするには、色の比率も重要です。
  「2色の比率は同じが良いのでは？」と考える方もいるでしょうが、実はそれだとメリハリがなく、ツートンカラーの外壁にするメリットが少なくなってしまいます。
  ツートンカラーの外壁の良さを最大限に活かしたいのであれば、メインとなるベースカラーは外壁全体の60～70％、ベースカラーを引き立たせるアソートカラーは30～40％にするのがおすすめです。
  また、差し色としてアクセントカラーを入れたい場合は、外壁全体の10～20％を目安に入れると、よりスタイリッシュに仕上がります。

おすすめの配色事例とその効果

ここまでツートンカラーの外壁の塗り分け方とおしゃれに仕上げるコツをご紹介しました。
それでも具体的にどんな色を選び、どのように配置すれば良いのか、なかなか決められないという方もいるでしょう。
そこで以下では、おすすめの配色事例とそれぞれの効果をご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

• 安定感を出したい場合
  
  
  1階と2階で塗り分け、1階部分により濃い色を使用すれば、下部に重みが出て安定感のあるイメージになります。
  例えば、2階は白、1階はブラウンというようにコントラストが明快だと、フレッシュ感を全面に表現できます。
  また、緑系の色で濃淡をつけ、屋根にアクセントカラーとしてグレーを使うと、知的な印象が出せます。
  画像引用：https://astecpaints.jp/color-scheme/

• 奥行きを出したい場合
  
  奥行きのある家に見せたい場合は、前後で色を分けて、後部をより濃い色にします。
  前側は白、後ろ側は濃いブラウンなど、前後のコントラストの差が大きいほど、奥行きや立体感が増して迫力も出ます。
  一方で、淡色系のブルーとグリーンを組み合わせ、濃淡の差を小さくした場合は静寂感が出て周囲の緑にもよく馴染みます。
  画像引用：https://astecpaints.jp/color-scheme/

• シャープな印象にしたい場合
  
  縦方向に塗り分けて、一部にアソートカラーを使用すれば、シャープな印象の外観になる上、洗練された都会的な雰囲気も出せます。
  例えば、オフホワイトとモカを組み合わせ、差し色として屋根に赤味のあるブラウンを使用すると、レトロな雰囲気やクラシカルなイメージに仕上がります。
  また、白と明るいグリーンなど、コントラストが小さく、明度が高い色同士の組み合わせだと、静粛な雰囲気が出ます。
  ベースカラーとアソートカラーのコントラストが強いほど、シャープさは際立ちます。
  画像引用：https://astecpaints.jp/color-scheme/

ツートンカラーにする際の注意点

最後に、外壁をツートンカラーにする際の注意点についても解説していきましょう。

• 色見本はA4サイズ以上のものを使用する
  
  色を選定する際に使用する色見本は、サイズによって色の見え方が異なります。
  小さいサイズだと、明るい色がより明るく見えたり、暗い色がより暗く見えたりします。
  「仕上がりが思っていた色と違う」ということにならないためにも、色見本はA4サイズ以上のものを参考にしてください。

• カラーシミュレーションを活用する
  
  理想と実際の仕上がりとで、イメージにギャップが生じることを防ぐため、候補をいくつか選んだら、カラーシミュレーションで具体的な仕上がりを把握しておきましょう。
  カラーシミュレーションは、外壁塗装店やリフォーム会社のホームページまたは、スマートフォンのアプリなどで行うことができます。
  あくまでもシミュレーションのため、実際の色味と多少違うこともありますが、仕上がりの参考になることでしょう。

• 豊富な実績がある業者を選ぶ
  
  外壁塗装の実績が豊富で、高い技術力を持っている業者であれば、希望のイメージや周囲との調和などを考慮し、最適な色の組み合わせを提案してもらえます。
  複数の業者から見積もりを取って、コミュニケーションのとりやすさや、アドバイス内容なども検討した上で、決定することをおすすめします。

外観のお色はお家のイメージを左右します

ツートンカラーの外壁は、選ぶ色や塗り分け方、色の比率などによって、まったく異なる印象に仕上がります。
そのため、外壁をツートンカラーに塗り替える際は、様々な観点からプロのアドバイスがもらえる業者を選ぶことが重要です。
今回の記事を参考に、ぜひ自分のイメージどおりのおしゃれな外壁に仕上げましょう。

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