アパートのオーナー様・入居者様必見！外壁塗装で知っておきたい「臭い」対策について

塗装の基礎知識

アパートの外壁塗装を検討し、いざ工事を依頼した時に、しっかりと入居者様に対して塗料から出る臭い対策をしなければいけません。
立地状況によっても異なりますが、戸建て住宅であれば家族に伝えるだけである程度の対策ができますが、アパートの場合はライフスタイルが全く違う方が暮らしているので、簡単に対策ができないことも珍しくありません。
今回はアパートの外壁塗装を検討しているオーナー様や入居者様に向けて、塗装工事できつい臭いが発生してしまう原因や問題、対策について解説します。
戸建てとは違って、入居者のいる賃貸住宅でトラブルが発生しない知っておいて損はないない内容です。塗装工事を検討しているオーナー様や工事が既に始まっているアパートの入居者様には是非最後までご覧ください。

■【オーナー様へ！】外壁塗装する時の「臭い」の原因とは？

外壁塗装をする際の臭いの正体はシンナーです。もちろん全ての塗料からするわけではありません。
水性塗料には含まれていないので臭いが気になることはありませんが、油性塗料にはシンナーが含まれているのできつい臭いが発生します。
シンナーを長く吸い続けてしまうと、頭痛やめまい、咳や吐き気など、私たちの身体にも悪影響が及ぶ事があります。特に妊娠中の方や乳幼児、ペットは特に十分に注意しなければいけません。
そのため、見積もりの段階でどんな塗料を使っているのかオーナー様は依頼する業者に確認をとっておく必要があるでしょう。

■【入居者さまへ！】アパートの外壁塗装で起こる問題

対策をしても入居者によっては不便と思ってしまう事があります。実際にどんな問題があるのか解説していきます。

換気ができなくなってしまう

外壁塗装をすると、シンナーの臭いが周囲に広がります。
それによって、アパートの入居者は窓を閉め切った状態にしなければいけませんし、換気扇も使いにくくなってしまいます。
換気をすることでより快適な室内環境を作り出すことになるため、換気ができないとストレスに感じてしまう方もいるのです。
そのような方からのクレームが寄せられる可能性はないと言い切れません。
ミヤケンでは天候の関係で休工が続く場合は、養生を外して換気ができるように配慮させていただいておりますのでご安心ください！
体調を崩してしまう
シンナーの臭いで体調を崩してしまう方も中にはいます。
もともとシンナーは、私達人間の体にとって良い影響を与えるものではありません。
また、体調を崩すだけではなく人によってはアレルギー反応が出てしまうことも考えられます。
それがトラブルの原因になってしまうケースもないとは言い切れないため、アパートの入居者だけではなく、近隣住民にもきちんと伝えておくことが重要だと言えるでしょう。
洗濯物が干せなくなる

シンナーの臭いは、洗濯物に染みついてしまう可能性もないとは言い切れません。
臭い以外にも、塗料が飛散して付着してしまうことがあるため洗濯物は外に干せなくなります。
しかし洗濯をしないわけにはいかないので、部屋干しや乾燥機の使用、コインランドリーの活用など手間がかります。
こう言ったことから、クレームの原因になってしまうことも念頭においておく必要があります。

このようなトラブルにならないよう、事前に工事することを入居者様にお知らせすることが重要です。
アパートの維持管理のために外壁塗装は必要不可欠です。

■【オーナー様・入居者さまへ！】アパートの外壁塗装の臭い対策について

アパートをキレイな状態で維持するために外壁塗装は必要です。しかし、工事をメンテナンスを行う時は必ず入居者やご近隣の方からの理解を得る必要があります。
次に、入居者やご近隣の方に提案できる臭い対策について解説します。

臭いが室内に入り込む要因を減らす
塗装工事中の臭いは、塗料が乾燥する時に含まれている成分が気体となることで発生します。
その臭いが室内に入ってくることを防ぐために、
①塗装している時は窓を開けない
②風通しが悪い階数に住んでいる方は、窓の開閉回数を減らす
③必要な場合は通気口を塞ぐ
といった対策があります。
マンションやアパートは戸建て住宅よりも密閉された空間になるため、空気の循環に必要な通気口が設けられています。
窓を開閉しなくても臭いが気になってしまう場合は、その通気口を塞ぐことが効果的な対策と考えられるでしょう。
どうしても室内の環境が不快だと感じる場合は、塗装業者に依頼してエアコンを使えるようにしてもらったり、大型の扇風機で周囲の空気を循環してもらったりといった対策をしてもらうことも視野に入れてみると良いでしょう。
アパートのオーナーに要望を伝えれば、それを業者に伝えてくれるはずです。
作業中は外出する

外壁塗装工事は日中に行われるため、可能であれば外出もおすすめです。
規模が大きいアパートで工事期間が長くなる場合は、連日の外出は難しくなってしまう可能性もありますが、数日に1回出かければ臭いから逃れられます。
それがストレスの軽減にもつながるので、苦痛を感じにくくなると考えられます。
基本的に外壁塗装工事は、夕方くらいまでにすべて完了するというケースがほとんどです。
つまり、夕方以降に帰宅すればそこまで臭いが気にならないという可能性も高まるでしょう。
外壁塗装工事中はマスクを身に付ける

マスクを身に付けることも対策の1つとして有効です。現在はコロナウィルス感染防止のためにマスクをしている日がほとんどではありますが、着用することである程度臭いを遮ることができます。
マスクは一般的な医療用の物でも良いですが、より臭いを感じにくくしたいならホームセンターで購入できる防毒マスクを購入すると良いでしょう。
使用する塗料の特徴などを確認する

前述のとおり、臭いがあまり発生しない水性塗料を選ぶ対策もあります。
水性塗料は油性塗料と違ってシンナーを使っていないため、嫌な臭いが発生しないのです。
少し前までは水性塗料は油性塗料よりも耐久性に劣ってしまうと考えられていましたが、最近では油性塗料に勝るものも増えています。
入居者や近隣住民に対する配慮として水性塗料を使いたいなら、その旨を依頼先の業者に伝えてみると良いでしょう。
そうすることで適切な塗料を提案してもらうことができ、納得の仕上がりを実現できます。
塗装する順番を考慮してもらう

外壁塗装時の臭いが気になってクレームが来るという懸念がある場合、塗装する順番を考慮してもらえないか業者に確認してみるのも対策の1つです。
最初にどこか一面だけ塗って、他は後日にするといった工夫をしてくれる業者も中にはあります。
これは既に終わっている部分の窓は開けても、そこまで臭いが気にならない可能性が高くなるからです。
他の壁を塗装している臭いは、窓を開けていてもそこまで強烈に感じることはありません。
そのため、依頼時に塗装する順番を考慮してもらうことも視野に入れて業者と打ち合わせをするようにしましょう。

■アパートの塗装工事経験の多い業者に依頼しましょう

外壁塗装をすると、塗料の臭いが気になってしまう方は少なくありません。
中には体調を崩してしまう方もいるので、アパートなどの集合住宅で外壁塗装をする際は細心の注意を払わなければいけません。
そのためには何が原因で臭いが発生しているのか、どのようなトラブルが発生するのかといったことを知っておく必要があります。
これから所有しているアパートの外壁塗装をするなら、今回の記事で紹介した内容を念頭に置いたうえで、アパートの施工実績数の多い業者と打ち合わせをすると良いでしょう。

▼関連動画はこちらからご覧ください