関西ペイントが販売しているアレスクールは、高い遮熱効果が期待できる屋根材用高日射反射率塗料です。
屋根に塗ることで、室内温度を下げる効果が期待できます。
このページでは、屋根の遮熱塗料アレスクールについて、特徴や耐久年数なども含めて詳しく解説しています。

■アレスクールの特徴とは？

ここでは、アレスクールの特徴について詳しく紹介していきます。

• 高い遮熱効果を実現
  
  アレスクールの特徴はなんといってもその高い遮熱効果です。
  とある実験では、アレスクールを塗装した面は、していない面に比べて屋根の表面温度が－20度になったという結果も出ており、別の実験でも室内温度が最大で約5度低下したことが確認されています。
  アレスクールの高い遮熱効果はWブロック工法という施工方法にあります。
  屋根の塗装はプライマーやシーマーなど下塗りを行ってから上塗りしますが、基本的に遮熱効果があるのは上塗り材だけです。
  しかし、アレスクールは下塗り材にも遮熱効果があるのです。
  通常使われる下塗り材よりも赤外線反射性能が高いものを使用することで、上塗り材で紫外線や可視光線をブロックし、防げなかった赤外線を下塗り材でブロックするというWブロック工法によって、より高い遮熱効果を発揮します。
  また、屋根は外壁よりも外の影響を受けると言われており、劣化しやすい部分ですが、アレスクールを塗装することで、屋根の蓄熱量を低下させることができるため、熱によるダメージも減らすことが可能です。
• アレスクールの塗装方法
  
  アレスクールはトタン屋根からガルバリウムまで幅広い素材に対応していますが、金属系屋根素材と新生瓦・波形ストレート屋根素材では塗装方法が異なります。
  金属系屋根素材では、下塗り前に補修塗りが行う必要があるため、ひび割れや隙間などは、あらかじめコーキング材やシーリング材、セメントなどを使って補修しておきます。
  表面劣化が進んでいる窯業系屋根の塗装では、下塗りの際にヤネ強化プライマーEPOを使って脆弱層を強化した後に、アレスクールシーラーを塗装する必要があります。
• 豊富なカラーバリエーション
  
  アレスクールには40もの標準色が揃っています。
  カラーによって日射反射率が異なり、暗い色ほど反射率は低く、明るい色や薄い色ほど高くなり、遮熱効果も高くなります。
  色にはそれぞれクールレベルが記載されているため、効果の高い色がわかりやすくなっています。
  ホワイトや新クリームはクールレベルが最も高く、次いでミストグリーンやシティーグレーとなっており、人気も高いです。

■アレスクールの特徴とは？

アレスクールのグレード別に耐久年数と単価をご紹介します。参考までにご覧ください。

塗料名	グレード	耐久年数	単価(m2)
アレスクール2液U	弱溶剤2液ウレタン	約6～10年	3,200～3,300円/m2
アレスクール1液Si	弱溶剤1液シリコン	約10～12年	3,300～3,400円/m2
アレスクール2液Si	弱溶剤2液シリコン	約10～12年	3,600～3,700円/m2
アレスクール水性Si	水性シリコン	約10～12年	3,500円/m2
アレスクール2液F	弱溶剤2液フッ素	約12～15年	4,400～4,600円/m2
アレスクール水性F	水性フッ素	約12～15年	4,300円/m2

■材料屋に聞いたアレスクールの評判

まずは、アレスクールの評判について見ていきたいと思います。

“屋根への塗装後にお客様から夏場の室温が明らかに下がったなどと言われることが多いです”

“元々関西ペイントの商品を使うことが多く、その流れでアレスクールも使用しました。ラインナップが豊富でだいたいの素材に使えるので重宝しています。
耐用年数も長く、遮熱性も高いのでお客様にもすすめやすいです。”

“カラーバリエーションが豊富ですが、色によって反射効果が変わるため、より効果の高い明るくて薄い色をよく使用します。
濃い色から薄い色まで幅広くありますが、カタログには遮熱効果が高いものがわかりやすくなっているので、お客様にも説明しやすく助かります。”

“アレスクールは遮熱機能を持った下塗りを使うため、一般的な遮熱塗料よりも効果を感じやすい面があると思います。”

このようにアレスクールは下塗りと上塗りの二段階で遮熱性能を高めることから、より遮熱効果を実感しやすいという側面があります。
最近では特に夏場の室内温度の高さに悩んでいる人も少なくないことから、おすすめしやすい塗料であると言えます。

■職人に聞いたアレスクールの評判

続いては、アレスクールを実際に使用したことのある現場のプロの声をいくつかご紹介します。

“普通のシリコンとさほど変わらない単価にも関わらず、遮熱機能が高いのでよく使用しています。”

“塗装すると表面温度が下がるので、それまで熱くて触れなかった屋根にも触れるようになり、遮熱効果の高さを実感しています。”

“アレスクールは塗った後、屋根を触っていられる。耐久性と遮熱効果も高く、他の遮熱塗料と比較しても信頼できる確かな塗料。”

“調色はできないが、カラーバリエーションが豊富なので好みの色が一つは見つかると思う”

プロの声で特に多いのが、塗装直後から屋根を触ることができるといったアレスクールの効果の高さを実感する声が多いことが分かりました。

■他メーカーの似た塗料

• 日本ペイント【サーモアイ】
  
  日本ペイントの販売しているサーモアイは、専用の下塗り材と使うことでより高い効果を期待できる遮熱塗料です。
  豊富なラインナップが魅力で、スレート屋根やトタン屋根からガルバリウムなどの金属製屋根などにも幅広く使うことが可能です。
  また、カラーバリエーションも豊富で、白や黒といった定番のカラーをはじめ40色揃っています。
• エスケー化研【クールタイト】
  
  エスケー化研が販売しているクールタイトは、高い遮熱効果に加え、低汚染性樹脂配合により汚れにも強い塗料です。
  そのため、長期間綺麗な外観を保てるだけでなく、遮熱性能が長続きしやすくなっています。
  また基本的に遮熱塗料は艶ありのみですが、クールタイトには艶消しや3分艶などもあり、豊富なラインナップが魅力です。
• ミラクール
  
  遮熱塗料の専門メーカーである株式会社ミラクールが販売しているミラクールは、住宅以外にもオフィスビルや工場といった大規模な建物にも幅広く対応しています。
  低汚染タイプもあり、耐用年数は最大15年という専門メーカーならではの機能性の高さも魅力です。
• 日本特殊塗料【パラサーモ】
  
  日本特殊塗料は、国内メーカーで初めて遮熱塗料を商品化したことで知られています。
  そんな遮熱塗料のパイオニアともいえる日本特殊塗料が販売しているパラサーモは、そのコストパフォーマンスと優れた遮熱性能により国内ナンバーワンのシェアを誇る塗料です。
  ウレタンや無機など様々な溶剤タイプが豊富に揃っています。

■こんな方にオススメする塗料です！

日当たりが良く室内の温度が高くお困りの方や、屋根の影響を受けやすい最上階のお部屋にお住まいの方などにおすすめしたい塗料です。
アレスクールの特徴である高い遮熱性は、劣化する要因を防ぐだけでなく、屋根の温度上昇も抑える効果があります。
そのため、屋根に施工することで、室温の上昇を抑えることができるでしょう。

以上で関西ペイントの屋根塗料【アレスクール】についてご紹介しました。

屋根は家の中で最も高い所にあるため、紫外線が当たりやすく影響を受けやすい部分です。
普段なかなか見る機会がないことから気付きにくいですが、劣化しやすい部分であるため、少しでも長く維持するためには遮熱性の高い塗料の塗装がおすすめです。
しかし、下地材や塗り方によっては期待した効果を発揮できないなんてことも起こりえるため、屋根塗装を依頼する際には、信頼できる会社を選ぶことが重要です。

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