アパートの外壁塗装は、定期的に行う必要があることを知っていますか。
特に外壁や屋根の塗装によってアパートそのもののイメージが悪くなってしまうだけでなく、価値を損なう可能性も高いからです。
そこで、この記事では賃貸オーナー必見のアパートの外壁塗装について解説していきます。
アパートの外壁塗装の時期や費用、塗装期間や注意点などを知りたいオーナーは参考にしてください。

アパートの外壁塗装は必要？タイミングは？

そもそも、アパートの外壁塗装は必要なのでしょうか？
ここではアパートが外壁塗装しなければならない理由やタイミングなどを解説します。

 

• 外壁塗装でアパート寿命が長くなる
  
  建物の外壁は常に環境からの影響を受けています。
  夏は強い紫外線を受けていますが、雨の時期は湿気や雨風などから建物を守ってくれます。
  もし、外壁塗装が不十分な場合、建物を守る力が弱くなってしまうだけでなく、アパートの寿命を短くしてしまう可能性もあるのです。
  外壁塗装をし直すことで、新たに紫外線や雨風、コケや藻などから守ってくれるため、アパートそのものの寿命を延ばせます。

• アパートの資産価値を維持するためにも必要
  アパートの外壁塗装には、資産価値を守るための意味も込められています。
  同じ時期にできたアパートでも、外壁塗装してあるかないかで資産価値が変わってしまうのです。
  外壁塗装などで外観が維持されているアパートは、資産価値も高くなります。
  しかし、外壁塗装などのお手入れが行き届いていないアパートは資産価値も下がってしまうだけでなく、劣化を早めてしまいます。

• 入居者アップのためにも必要
  
  アパートの外壁は入居者の印象も変えます。
  外壁が新しいかどうかで物件の印象も違うので、入居者を新たに募集したい場合は外壁塗装が大きくプラスに働くことでしょう。
  遮熱性や断熱性に優れた機能性の高い塗料で塗装することで、室内も快適な環境になり、キレイな建物・入居率UPにもつながります。

• 劣化症状が確認出来たら塗り替えのタイミング
  
  外壁塗装は、劣化症状が確認できたら塗り替えるタイミングです。
  劣化症状は、外壁塗装で使用した塗料にもよりますが、約10年程度とされています。
  これ以外にも、外壁を触った時に手に粉のようなものが付くチョーキング、色褪せ、ひび割れ、はがれなどのサインがあったら塗り替えのタイミングだと考えましょう。

アパートの外壁塗装の費用はどれくらい？

アパートの外壁塗装の必要性は理解できましたが、費用はどれくらい必要になるのでしょうか。
ここでは、費用に関する内容を解説していきましょう。

• 一般的な2階建てアパート（4世帯）は150万円～
  アパートの外壁塗装を行う場合は、平均150万～300万円程度の費用がかかります。
  もちろん、アパートの規模や建物の種類によって変わりますが、大規模修繕となれば1,000万円かかることもあります。
  これらはあくまで参考としての数値であり、塗装面積や劣化具合で変更になるものです。
• 塗装費用以外にかかるものがある
  アパートの外壁塗装の場合、塗装費用の他に塗料代、足場代、施工費などが必要です。塗料代、足場代、施工費の順で費用がかかり、2階建ての場合は料金も高くなります。
  他にも塗料の機能性によって費用が変わります。
  塗装だけでなく、塗料などの費用がかかることを覚えておきましょう。

• 塗料の種類で金額が変わる
  
  使う塗料によっても費用が大幅に変わってきます。
  これは塗料のグレードに関係しています。
  一般的に使用されている塗料は、アクリル、ウレタン、シリコン、光触媒、フッ素、無機配合型フッ素などです。
  アクリルが最も安価ですが、耐用年数は他の塗料に比べて低いです。
  無機ハイブリット塗料や無機配合型フッ素など、価格は高くなりますが、耐用年数も長くなります。
  機能性によっても変わってきますが、平均的なシリコンやウレタンが使われやすい傾向です。
  費用と予算を照らし合わせて決めていきましょう。

  関連記事：外壁塗装で使われる塗料の種類と特徴は？塗料の選び方

塗装期間はどれくらい？入居者は退去させるべき？

アパートで外壁塗装する場合、どれくらいの期間が必要なのでしょうか？
この時、入居者はどうすべきかを踏まえて解説します。

• 施工期間は平均1ヶ月程度
  
  アパートの外壁塗装は規模にもよりますが1ヶ月程度が目安です。
  これも外壁塗装の見積もりを出した時に、正しい施工期間が判明します。
  大規模なアパートになれば、長くて6ヶ月以上かかることもあります。
  このような場合は、なるべく順番に施工してもらうと入居者へのストレスもかかりにくいでしょう。

• 入居者への報告は必ず行う
  アパートの外壁塗装だけなら、「入居者への連絡をしなくても良い」と思うかもしれません。
  それでも、施工前には必ず各世帯に連絡を行うようにしましょう。
  連絡は、できるだけ文書で行うとスムーズです。
  事前通知の有無により、のちのトラブル回避にも関係してきます。
  告知は施工前1ヶ月を目安に行います。
  作業期間、時間、緊急連絡先、期間が延長する可能性についてなどを記載します。
  外壁塗装期間中は作業員の出入りがあることに加えて、塗料の匂いや洗濯物に塗料が付く可能性を加えて、窓を閉めておくことにも触れてください。
  プライバシー保護のためにカーテンを閉めておくことも記載しておきましょう。

• 退去させなくてもできる
  初めてアパートの外壁塗装を行う場合、様々なことを考慮してアパートの住人を退去させるべきかと思うかもしれません。
  しかし、どのアパートでも住民が生活しながら外壁塗装工事を行っているので、退去させる必要はありません。
  ただし、施工内容や期間について詳しく正確に伝えない場合は入居者が不審に感じてクレームにつながる可能性があります。
  退去によって今後の経営が不安になる場合もあるので、誠意を込めた通知が必要でしょう。

アパートの外壁塗装をする時に気を付けることは？

アパートで外壁塗装を行う際は、どのような点に気を付けるべきでしょうか？
ここでは、賃貸オーナーが気を付けたい点を解説します。

• 緊急時の時の対応を知っておく
  アパートの外壁塗装を行う前に、業者には緊急時の対応について確認しておきましょう。
  例えば突風で足場が崩れてしまった、養生シートがはがれた、風や雨で飛散防止シートが飛ばされたなどの時、どんな風に対処すべきか知っているといいでしょう。
  これらの事態が起こった時、そのままにしておくと入居者への不信感になってしまいだけでなく、安心した生活が送れません。
  夜間や休日でも連絡可能な番号、また足場や養生、飛散防止シートなどが取れたり崩れたりした時の方法、万が一の事態で必要な対処法、被害が出た場合に保証されるか、入居者に迷惑が掛かった時も保証対象になるかどうかなどです。
  これらの事態が起こらないという保証はないので、緊急時の対応は必ず知っておきましょう。

• 塗装前に入居者に連絡とお願いをしておく
  
  外壁塗装前に入居者にいくつかお願いをしておくとクレームを減らせます。
  例えば、塗料がかかってしまう恐れがあるので、ベランダに荷物がある場合は撤去してもらう、アンテナなど一時的にカバーをかけてもらう、人工芝などをベランダに敷いている場合は撤去してもらうなどです。
  もちろん、施工中は洗濯物を干せないことも加えておきましょう。

• 外壁業者任せにしない
  入居者への連絡や予定などを外壁業者任せにしないようにしましょう。
  これらの日程や注意点などを知らず、楽だからといってすべて外壁業者任せにしてしまった場合、クレームのきっかけになる可能性もあります。
  契約してすぐに施工が始まる可能性もあるので、日程や入居者への連絡についてはオーナーが責任を持って行う方が良いでしょう。

アパート塗装を行うことで入居率アップも！

今回は、賃貸オーナーが知っておきたいアパートの外壁塗装のタイミングや注意点について解説してきました。
アパートの外壁塗装は定期的に行う必要があり、外観をキレイに保つことで入居者も維持できます。
快適な生活を送るためには必要なものですが、当然費用がかかってしまいます。
使用する塗料によっても価格や機能性が変わるので、様々な塗料の持つ効果を比較してみてください。
なお、外壁塗装の際には入居者全員に早めの告知を行いましょう。

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